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[1179] 朝と記憶を夕暮れと
ミー子 - 2006年12月23日 (土) 16時23分
RES











案の定、俺は次の日、大佐にネチネチと嫌味を言われる羽目になった。












































「ハボック、お前は女性を捕まえられないほどヤワな鍛え方しかしていないのか?」

「いいえ」













もうそろそろ定時になり帰ろうか、そんな思いに浸っていると大佐が話しかけてきた。



朝からこんな感じの事しか言わない。






ここまで嫌味を言うのが好きだとは思わなかったぜ・・・




















「大体今時の若者は「俺もう帰るんでー」











また何か言おうとしてたみたいだけど、俺はその言葉を遮り、さっさと部屋を後にした。
































*******************















今日の晩飯なににすっか、
そんな事を考えながら家に向かって歩いていると、一人の女の子が狭い道の端に蹲っていた。











「(どっか具合でも悪いのか)」


















そう思った俺はその子に近づいた。










「おい、大丈夫か・・・?」












ん?見覚えがある子だ。
この髪、この手首の傷。









昨日の・・・・・・?














まだ俯いているその子に訊いた。










「もしかして・・・・アイラ・ヴィヴィアンさん?」
























ピク













か細い肩が一瞬だけ揺れた。











ゆっくりと見上げてくる、幼さを残した顔。





淡い水色と濃いパープルの双眼。














間違いない。













「昨日の・・・・」




その子が口を開いた。




覚えていたのか。
にしてもこの辺で一体何をしてるんだこの子は。





























「何だ、今日も暴行されたのか?」



「・・いいえ」

























俺は今日一日大佐に言われてきた嫌味の原因のこの子に、
半場八つ当たりのように言った。





















よく見れば泥だらけだし、顔も昨日より青白い。















「こんなとこで何してんだ?」


「別に何もしていません」









そういって膝を抱える手に力を入れる。

こんな寒い夜に、素足で昨日と同じサンダルを履いて、
タンクトップにミニスカで、



手足の先は片方の眼と同じムラサキ色になっていた。



























「お前・・・アイラだっけか。本当に帰る家が無いのか?」






「帰る場所があったらこんな所に一人で居ないわ」












悲しそうに俯く彼女の目から涙が零れた。














何か、訳ありなんだろう




















そう思った俺は無意識のうちにアイラに手を差し伸ばしていた。












不思議なものを見るような、とても驚いたような目で俺の顔と手を見比べるアイラ。
















「何?」





「行く所が無いなら俺んち来いよ」























自分でも何て恥ずかしい事を言ってるんだと、言ってから思った。





























目を見開いて俺を見上げるその顔。






















俺はだんだん顔が熱くなっていくのを感じた。




















「いや俺んちっつってもアパートで中は汚いけどさ、こんな寒い中一人の男としてほっとけねぇだろ?
アイラさえ良ければなんだけど・・・・・・」














一生懸命考えた言葉がこれだ。
「一人の男」としてもほっとけねぇし、「ジャン・ハボック」としても放って置けない。






























「・・・本当?」





「あぁ、何でこんな所で嘘つかなきゃいけないんだよ?」
















俺は恥ずかしさのあまり目を逸らして答えた。









































「有難う」



























































泣いているのか、その声は震えていて。
俺はほっとしたと同時にとても悲しくなった。
























アイラに何があったかは分からない。
俺なんかがどうしようも出来ないような事なのはもう、気づいている。







だけど、見過ごす事は出来なかった。




























































「よし!そうと決まれば行くか。」









そう言って俺は蹲っているアイラを抱き起こした。

















行くぞ、と俺が言って手を引くと












「ちょっと待って」
















そう言ってアイラは近くにあった二つの鞄を手に持った。




一つは昨日持っていたものと同じもの。
もう一つは、少し小さめのトランク。

























「持ってやるよ。」





「え、有難う・・・」












俺はトランクをアイラの手から取り繋いでいる手と逆の手でそれを持った。


























あぁ、俺は今日、めっちゃ紳士だと思った。





































































カツ、コツ、カツ


ザッ,ザッ,ザッ


















アイラと俺の足音だけが響く。
繋いだアイラの手は段々暖かさを取り戻してきて、
俺はなんだか安心した。















































「あの・・・・・」









不意にアイラが俺を見上げて聞いてきた。



アイラの身長は大体俺の肩くらい。


女にしては高い方なんだろう。














「何?」











俺は煙草を咥えたまま訊いた。




上目遣いがとても可愛くて、直視できなかった。






































「名前・・・・・訊いてないんですけど・・」



申し訳なさそうに聞いてくる。




そういえば。






言ってなかったか。

























「あー悪ぃ。俺はジャン・ハボック。軍に勤めていて階級は少尉。歳はアイラよりちょっと上かな。」



「俺の事はジャンでいいよ。あと敬語も使わなくていーよ。一緒に住むんだし」












俺は一通り自己紹介をした。

ジャンでいいよなんて、俺はいつからこんなに積極的になったんだ?










































「私は・・・・・・・・」








そう言ってアイラは口を閉ざしてしまった。




あぁ、分かっていたのに。




君は自分のことをうまく話せ無い事位、分かっていたのに。

































「私は「いいよ」





「え?」







「いいよ、アイラは自分の事言わなくても。」








俺がそう言うとアイラはまた申し訳なさそうに






でも、と言った

















「俺がいーって言ってんだからいーの。」























「アイラが自分から話してくれるまで、俺は待つから。」




































「うん・・・・っ!」


























俺はアイラを泣かせてばっかりだ。























*************


















家に着くと俺はアイラにシャワーを浴びてくるように言った。


























「ジャンっ・・・」




「ん?」






流れていたシャワーの音が消えたと思っていたら、名前を呼ばれ、俺は雑誌を読んでいた目をバスルームへ向けた。








「何?」










そう言って立ち上がり、そちらへ近寄る。





だが俺は肝心な事を思い出した。
























「バスタオル、どこにあるの・・・?」







バスルームから聞こえてきたアイラの声








そうだ、俺は普段バスルームにタオルを置くことは無い。
一人暮らしだし、裸で取りに行ったって、全然余裕だ。












だけど今はアイラが居る。





バスタオルはクローゼットの中。
渡しにいかなきゃと思うが、アイラは今、風呂上りで裸だ。






































そんなアイラを見て、俺、歯止めが利かなくなったらどうしよう;
















「今持ってく」













そう言って俺はバスタオルを一枚握った手をバスルームの中に入れた。









曇りガラスから、アイラの体のラインがハッキリと見えた












「(!やべ!!!!)」





俺は開いているもう片方の手で顔を押さえ、目線を下ろした。









「ごめんなさい、有難う」














そう言ってアイラは俺の手からバスタオルを受け取った。










どういたしまして。










言いたかったが言えなかった。















何故なら目線を落とした其処には、アイラの下着があった。











出てきた鼻血を抑えるので精一杯でアイラが出てくるのも気づかなくって、





























「ジャン・・・・・?血・・・・?」


























「!!?」
















もう悩殺だ。




アイラの生下着の次はバスタオル一枚の風呂上りのアイラ。



















「や、ごめん・・・」







そう言って俺はフラフラと其処を後にした











「ちょ!ジャン・・・大丈夫?」







「あぁ、気にすんな」



















そう、気にしないで欲しい。

俺がアイラの風呂上り見て鼻血出してましたなんて言ったら、流石に引くだろうから。




















**************
















「シャワーありがと」







「あぁ」











バスルームから出てきたアイラの格好は犯罪だ。

寝巻きが無いと言うので、近くにあった俺のTシャツとズボンを貸した。







だが今のアイラはTシャツした着ていない。


Tシャツが完全なワンピースになっている。


















「アイラ・・・・・下は?」





「ん?パンツだけ。」






なんて事をあっさりと言ってしまうんだこの子は。









そんなアイラに俺はため息を一つついて言った
















「あのなぁ、俺も一応男だから」




「知ってるよ」




「お前がそんな格好してっと歯止めが利かなくなる」




「・・・・・・・・・・・」














アイラは黙ってしまった。




















「だからせめて「いいよ」









は?















「お前、今なんて・・」







「だから、イイよって言ったの。慣れてるし」








「お前・・・・それどーゆう・・・・」











「ジャンは私が話すまで待つって言ったよね。」




















「私の事、見捨てないなら、私はジャンに全てを話すわ」


























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