| [1086] 《零〜6day〜》 |
- 蘭 - 2005年12月10日 (土) 23時23分
RES
「たい焼き買ってくる!」 「駄目だ」 「・・・」 「・・・」 「何でだよ!」 「仕事が終わってないからだ。」 「・・・」 「・・・」 「・・しょうがねぇ。それなら凍真・・・勝負だ!」 「望むところだ。」
二人の間に、短い沈黙が流れる。
「「・・・」」
「「ジャンケンホイッ!」」
「ぃよっしゃぁー!!文句はねぇな、凍真!」 「仕方ない・・・なるべく早く戻って来いよ。」 「了解っ!凍真の分も買ってきてやっから!」 「あっ、嶺舞、俺はっ・・・!」 「わかってるって。白あんだろ。」 「・・・頼む///」
ニッと笑って嶺舞はスキップで隊舎を出て行く。
「まったく・・・。」 そう呟いた凍真の表情は、言葉に反し・・優しい笑顔だった。
「たっいやっきたっいやっき♪ おっちゃんっ、こしあんとつぶあんと白あんのたい焼き3つずつ! あっ、でもやっぱ他の隊の奴らにも・・・やっぱ5つずつ!」 「はいよっ。お、隊長さん・・・!どうも、初めまして。」 「やめてくれよ、おっちゃん。敬語なんて。」 「それでも、俺たちは守ってもらってる立場なんですからねぇ。」 「だーから、やめてくれってば。」 「・・そうかい?でも、珍しいねぇ」 「え・・・隊長はあんまこねぇの?」 「忙しいんだろう?来る暇ないんじゃないかね。」 「・・・(こんなことしてる隊長私だけか;)」 「でも、副隊長さんならよく来るよ。」 「へえ、どんな奴?」 「常連は阿散井副隊長に、檜佐木副隊長・・あと、松本副隊長も来るな。」 「へぇ・・結構来てんだな、副隊長は。」 「あぁ、贔屓にしてもらってるよ。はいよ。」 「そっか。んっ、サンキュ!また頼むなっ!」 「また来てくれよ!」
たい焼きを合計15個もらい、両手いっぱいに抱え嶺舞はご機嫌で隊舎に戻っていた。
「あれっ、宰奏隊長!」 「ん?おぉっ、阿散井!檜佐木!」 「たい焼き・・・っすか?」 「おうっ、今買ってきたんだ。」 「買ってきたって、隊長がっすか?」 「あぁ、そうだぜ?」 「・・・仕事、とかは?」 「凍真にジャンケンで買ったから許しもらった。」 「(ジャンケン・・・?)」 「おっ、そうだ。お前らもいるか?たい焼き。」 「え・・・いいんすか?」 「おう、当然だ!お前ら常連なんだろ?どれが食いたい?」 「んじゃ、俺こしあん・・・」 「俺はつぶあんを・・・」 「ほれ、食え!朽木と東仙には?いらねぇのか?」 「あ、朽木隊長はあんまり甘いもの好きじゃないみたいなんス。」 「東仙隊長も、あんま仕事中は食べない人なんで。」 「そっか。お堅い隊長で大変だなぁ、お前ら。」 「いや、そんなことないっすよ。」 「「(確かに宰奏隊長ぐらい軽いといいけど・・)」」 「息詰まったらいつでも零番隊来いよ? ほとんど隊舎にいるから。暇で暇で仕方ねぇんだよ。」 「「マジっすか!?」」 「おう。お前らなら大歓迎だぜ。」 「あの、それじゃ・・・」 「今から行っても・・・」 「てめぇら、仕事は?」 「「うっ・・」」 「どうせ隊長いねぇ間に抜け出してきたとかそんなだろ。 サボリの手助けする気はねぇんだ。 ちゃんと休憩取ったときに来い。なら、しっかりもてなしてやっから。んじゃな!」
そして、嶺舞は13個になったたい焼きを抱えながら再び上機嫌で去っていった。
「宰奏隊長って・・・」 「他人のことに関しては・・・」 「「しっかりしてるよな(しっかりしてんすね)」」
<後書き>
またもや意味不明文。 次の話へ続きます。 檜佐木の口調わかりません。 文だと、恋次だか修兵だか全くわかんないです、自分でも。 適当に読み流しちゃってください。 他人のことに関してはよく頭の回る嶺舞なのでした。

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