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タイトル:恋する乙女 恋愛

初めてなので、下手かもしれませんが頑張るので是非
読んで見てください。

桃葉 2010年04月13日 (火) 20時57分(709)
 
題名:恋する乙女

「カッコいい〜♪」
窓辺で話している先輩にキラキラが見えるほど先輩に恋する高校二年
蟻坂杏里。
「見て見て、笑ってる!!」
「そうだね・・・。もういいでしょ。」
「良くないって!!」
「ほら、もう行くよ!!」
「あと少し〜!!!」
親友のリナに腕を引っ張られ先輩の教室を後にする。

ガラッッ!!  

突然開いた教室のドアにみんなが振り向く。
私たちが入ってきた事を確認したみんなは自分たちの会話に戻る。
「先輩が好きなのはわかるけど、こんな真夏にあんな蒸し暑い廊下まで親友を付き合わせるってどうよ?!」
「スンマセン・・・。」
「だいたいね・・
キーンコーンカーンコーン
「ほら、席つけ〜!!」
リナの声に合わせるようにかぶるように鳴ったチャイムと同時に先生が入ってくる。
リナは、ほっぺを膨らませて自分の席に戻る。
日直が号令をかけ六時限目が始まった。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時04分(710)
題名:恋する乙女

キーンコーンカーンコーン
六時限目を終えるチャイムが鳴り、みんなが帰りの支度を始める。

「リナ〜。今日どうする?」
「じゃあ、駅前のクレープ屋でクレープ食べて、その後カラオケでも行く?」
「そだね。じゃあ、誰か誘おうよ」
そういって、携帯に手を掛けたとき。
「唯〜!!なんか相沢 順って言う先輩が呼んでるよ?」

「「えっっ〜〜!!!!!!!」」
私とリナは顔を合わせて驚きの声を上げる。

驚いて当たり前だ。
だって・・・
相沢 順先輩って・・・・・

私が、大好きな先輩なんだもん!!!!!!

「よぉっ」
そういって笑顔を向けてくる先輩。
「どもっ・・・」

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時07分(711)
題名:恋する乙女

「ちょっと、何で順先輩が来てんの??唯呼んだの?」
「そんなわけ無いじゃん・・!!」
ドアに少しもたれかかり私がそっちに行くのを待っている先輩。
「ちょっ行ってきなよ。」
「..うん」
だんだん先輩に近づく私の足。

やっとの思いでたどり着いた先輩の前。
こうやって話すことを憧れてきた。
「屋上行かない??」

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時09分(713)
題名:

スイマセン。
主人公の名前は里美唯で御願いします!!

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時12分(714)
題名:恋する乙女

先輩の問いかけに、必死に首を縦に振る私。
「行こ!!!」
「あっ・・!!」
先輩に手を引っ張られ、何段もある階段を駆け上がっていく。
キィッーーーー!!!
屋上の重い扉を開ける。
「「アッツーい!!!」」
「ホント暑いよな。大丈夫??」
「あっ、ハイ!!」
暑さなど分からないほどドキドキしてる私の気持ちに先輩は気づいてますか?
「いつも来てるじゃん?」
「へっ?」
「三年の教室。何しに来てるの??」
『あなたを見に来てるです!!』
と、言えないので。
「いやあの・・・その・・」
「俺のこと見に来てくれてるとか!?」
「いやいや、そんな全然///」
ここで『はい!』って言えたら・・・
「残念だなぁ。見に来てくれてたんじゃないんだ。」
「えっ??!!」
「俺は、唯ちゃんのこと好きなんだけどなぁ。」
笑いながら、顔を近づけてくる先輩。
どういうことーーーーー!!!!!!!!!!!

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時14分(715)
題名:恋する乙女

「あの・・////」
「あっ!てれてるんだ!可愛いね」
もう、頭の中は真っ白。
「まぁ、俺は本気だから。考えてみて。
じゃっ!暑いのに呼び出してごめんね」
そう言って先輩はドアに手を掛けた。
「あの・・お返事、今じゃダメですか?」
今、言わないとダメだと思った。
今言わないと、
『好き』って言わないと、
もう、終わってしまうと思った。
「えっ?
うん。じゃあ聞かせて。唯ちゃんの気持ち。」
「私は、先輩が・・・好きです///」
やっと言えた私の本当の気持ち。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時15分(716)
題名:恋する乙女

「ホント?」
「はい、、、。」
「じゃあ、俺たちカップル???」
「はい・・・・・多分・・?」
間違いなく、今の私の顔は真っ赤だろう。
「じゃあ、今日デートしよ♪」
「・・今日ですか??」
「うん、俺んちで」
・・・・えっ????
家〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!
「あ〜〜!大丈夫、大丈夫。親いるから」
「...あっ、そうですか・・・。」
なんか、一人で想像してバカみたい//////////////
「居ないほうが良かった??(笑)」
私は一生懸命首を横に振った。
「順〜〜わりぃ。ちょっと良い?」
男友達らしき人が先輩は返事をした。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時18分(717)
題名:恋する乙女

「じゃあ、後で教室まで迎えに行くから待ってて。」
「はい・・・・」
そう言って先輩は、屋上を出て行った。
額に流れた汗を私は手で拭い、私も屋上を出た。

「で???」
教室に戻った私を問い詰めるリナ。
「先輩と何話してたの??もしかして告白?!」

「はっ?馬鹿じゃないの?里美が告白なんてされる訳無いじゃん」
私とリナの会話に入ってくるのは、相沢爽汰。
「相沢には関係ないでしょ!!!
それに私、告白されたし。「好きなんだけどな〜」って。」
ムカついた私は、思わず先輩に言われたことを自慢する。
「うわ〜。その人可哀想に。里美の性格知らないんだ。
ま、お前の性格知ったらすぐ、振られるべ。」
「失礼な!!!もう、家にも誘われてんだから!!」
さっきとは違う意味で顔が真っ赤だろう。
「ま、何でもいいや。俺帰るし。じゃ。」
「ムカつく。」
私は怒りに満ちた声でつぶやいた。
「ねっ!先輩来てる!!!!」
「あっそうだ、ごめん今日、先輩と約束しちゃった。クレープ行けない・・・・。」
「いいよ!!!ほら、早く行って来な!!」
私は机の鞄を取って先輩の方に向かった。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時20分(718)
題名:恋する乙女

「ごめん、友達大丈夫??」
「大丈夫です!!!」
「じゃあ行こっか。」
こんな風に廊下を先輩と並んで歩けるなんて。
昨日の私なら考えもしていないだろう・・・

他愛も無い話をしながら、20分ほど歩いた頃、
「ここなんだ」
「でかー−−い!!!!!」
先輩の家は、屋根の場所が隣に並ぶ家とは大違い!!!!
きっと、3階建てなのだろう。
「入って!  ただいま〜。」
「お邪魔します・・・」
長い廊下を歩いてたどり着いたのは広いリビング。
「よぉ、爽汰 帰ってたんだ。紹介するよ彼女の
里美唯ちゃん」
「「どうも」」
・・・
「「はぁ?!!」」
なんで?!

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時20分(719)
題名:恋する乙女

どうして相沢爽汰がここに居んの????
「何であんたがこんなとこに居んのよ!!!」
「そりゃ、こっちの台詞だし。
つーか彼女ってどーゆー事だよ!!」
「どーゆー事って・・。
私は今日先輩の彼女になったの!!!」
「そんな訳・・・

「二人ともいい加減にしろって!!」
興奮していた私たちを止める先輩。
「唯ちゃんは、俺の彼女だからここに居んの!!!」
「そうよ!!!だから私はここに居るの!!
何であんたはここに居んのよ!」
「俺は兄貴の弟だからここに居んだよ!!!」

弟ーーーーーーーー!!!!!?????

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時21分(720)
題名:恋する乙女

そういえば爽汰の苗字って、相沢・・・??
「弟・・・?????
あんたが????」
「んだよ!!文句あんのかよ!!」
もう、何を言われたって耳に入らなかった。
だって、
こんなにかっこ良くて、優しい先輩と
意地悪で、口が悪いこいつが
なんでよりによって、こいつなの????
「ありえなーーーーーい!!!!!!!」
「何を叫んでるの??(笑)」
「へっ??」
突然聞こえた私じゃない女性の声。
声の聞こえた方向に振り返るとそこには美人な女性が立っていた。
私は一瞬で“お姉さんが居るんだ”という事を理解した。
「お邪魔してます・・・。」
「いいのよ??
お名前は?」
「彼女は里美唯さん。今日から俺の彼女!」
肩を先輩の方に寄せられ、少し緊張した。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時22分(721)
題名:恋する乙女

「そう!可愛い彼女が出来てよかったわね。」
「いえいえ、お姉さんの方こそすごく美人じゃないですか!」
そういうと、私以外の三人は顔を合わせて笑い出した。
「違う違う、私は爽汰と順の母親よ!」
「えっ?!だって、すごい美人じゃないですか!!!」
「ありがとう(笑)でも、もう34なのよ!」
34歳なんかに見えるわけない。
すらっと長い足、色白の肌先のほうだけ少し巻いてる髪。
笑うとえくぼが出来てすごくきれいな女性。
こんな人が34歳のお母さんになんか見えない。
「そうだ!!じゃあ唯ちゃん夕食ウチで食べていけば?
ねぇ、順?」
「うん!!
そうすれば??」
時計を見ると時計の針は16を回っていた。
「でも、悪いんじゃ・・・。」
「それなら、作るの手伝ってくれる??
それなら良いでしょ??」
「ほんとに良いんですか?」
「もちろん!!!」
こうして私は、先輩のお家でご飯を食べることになった。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時22分(722)
題名:恋する乙女

「じゃあ、母に電話してきます。」
そう言うと先輩のお母さんは優しく頷いてくれた。

「もしもし?お母さん?」
はい?どうしたの?
「今日友達の家でご飯食べていくから、晩御飯いいや。」
そう。ちゃんとお礼してきなさいよ!!
じゃあね。

「よし、早く手伝わなきゃ。」
「じゃあ唯ちゃん、にんじん切ってくれる?」
「はい!」
「私、買い忘れたものと、唯ちゃんの分のやつ買ってくるね。」
「スイマセン。よろしくお願いします。」

―――――――ガチャン
「はぁ〜。疲れる。」
先輩のお母さんが出て行くと、ソファアに座っていた爽汰が横になった。
「お前のせいなんだからな!!!」
「はっ??何で私??」
「ウチの親、客が居るときは、姿勢を正せとか言うんだよ!
なんで俺がお前と飯食わなきゃ行けねんだよ。
つーか、兄貴もよりによってなんでコイツが彼女なんだよ!!
兄貴なら七瀬先輩ぐらい落とせただろ!」
七瀬先輩は、学年一美人らしい。
「私で、どーもスイマセンでした!!」
〜〜♪〜♪〜♪
先輩のポケットの中から鳴っている着メロ。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時23分(723)
題名:恋する乙女

「誰だろ???」
先輩は携帯のディスプレイを確認する。
「母さんだ。
もしもし?」
もしもし???
今スーパー向かってるんだけど、雨降ってきちゃって。
傘届けてくれない?
「分かった。うん。」
先輩はお母さんとの電話を切って、ポケットにしまう。
「悪い、母さんが傘届けてくれって。
爽汰は、これから塾で居ないんだけど、唯ちゃん大丈夫??」
「はい!作って待ってます!」
「ごめんね!!じゃあ行って来るわ。
爽汰、ちゃんと塾行けよ!」
そう言ってリビングを出て行く先輩。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時24分(724)
題名:恋する乙女

「よし!作ろう!!」
そう言って私はキッチンに戻る。
にんじんを切っていた私の横に来た爽汰。
来たことを少し不思議に思いながら続ける私。
そうすると爽汰は制服の袖をまくって、
手を洗いジャガイモを手に取った爽汰。
「何してんの?」
「手伝う」
「いやいや、あんた塾でしょ?」
「女一人家に置いて行けるわけないだろ。
特にお前なんて馬鹿だから、知らない奴が来てもドア開けちゃいそうだし。」
そう言って爽汰は私を見て笑った。
「やるぞ!!」
手を止めていた私に爽汰はそう言った。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時24分(725)
題名:恋する乙女

「・・・うん。」

−−−−−−−・・・・・・・・。

シーンとした空気の中で話を切り出したのは爽汰だった。
「つーかさぁ、兄貴のどこが好きなの?」
「うんとね、カッコいいし、優しいし。
爽汰は?すきな子居ないの??」
爽汰は、まぁまぁカッコいい。
でも、彼女が居るとか、好きな子居るとか聞いたことはない。
「居るよ?でも、無理。」
「なんで??」
「彼氏いるし。」
少し悲しそうな顔をした。
「可愛いし、頑張りやさん。
でも、俺緊張して素直に話せなくてさ。多分向こうは俺を嫌ってる。」
初めて見せた悲しそうな顔。
なんとなく心に引っかかった。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時25分(726)
題名:恋する乙女

「俺さ、前に彼女が居たの。
その彼女のこと、俺は本当に好きでさ。
女嫌いだった俺からすれば、初めて愛した人だった。

でも、彼女は違った。
兄貴目当てだった。」
「えっ・・・?」
「その頃は兄貴にも彼女が居て、叶わないと思ったから、
兄貴と身内の俺を選んだ。
そうすれば兄貴に近づけると思ったらしい」
ジャガイモと包丁を持ったまま話を続けた。
「なんで、先輩目当てだって気づいたんですか??」
「俺のことスキっていう子から聞いた。
《あの子が好きなのは、爽汰くんの、お兄さんだって》って。
すごいショックだった。
それで、それが事実なのか聞いたら、向こうから別れを切り出された。」
そう話していた爽汰の顔は今にも泣き出しそうだった。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時26分(727)
題名:恋する乙女

「今でも・・・・スキ・・・なの??」
静かに、爽汰はうなづいた・・・
「ゴメンなこんな話しちゃって。
やるか!」

そのあと、荷物を持った先輩と先輩のお母さんが帰ってきて、
私と、先輩のお母さんで料理を続けた。

完成した料理をみんなで食べて、気づくと時計の針は
9時を過ぎていた。
「じゃあ私、そろそろ帰ります。」
「そう?まだ居ればいいのに・・。」
「いえ、ありがとうございます。
お邪魔しました。」
「じゃあ俺送ってくるわ。」
「じゃあ気をつけて。
また来てね♪」
私は静かに頷いて、先輩と家を出た。
「ごめんね?
デートに誘ったのに、料理作らせちゃって・・。」

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時26分(728)
題名:恋する乙女

「いえ、楽しかったので。」
「良かった!!」
私たちは軽く笑いあった。


家の近くまで来たとき、目に付いたお店の店内にあるキーホルダーに
目がついた。

「先輩、見てください!
あのキーホルダー!!」
そう言って後ろに振り返ったとき・・

「・・・・!!!!」


私と先輩の唇が重なった。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時27分(729)
題名:恋する乙女

「先・・・輩・・・・???」
「あっ・・・!!!ゴメン!!!」
私は謝った先輩に首を横に振った。
「嫌じゃなかった???」
「全然・・・嫌じゃありませんでした///」
顔を上げてそう言うと、先輩と目が合った。

どちらともなく、ただ二人とも目を閉じて、
もう一度、唇を重ねた。




17歳、愛する人と初めてのキスを交わしました。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時27分(730)
題名:恋する乙女

−−−−−−−−−

「ただいま〜。」
「お帰り〜〜。」
玄関まで、来てくれたのはお父さんだった。
「随分遅かったな。
あちらのお家は平気だったのか??」
「うん!!!」
「そうか。
疲れただろう?お風呂に入っておいで。」
そう言ってくれたお父さんに笑顔で返事して、
部屋に戻る前に、お風呂に入ることにした。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時28分(731)
題名:恋する乙女

ーーーーポチャン。

今日は、いろいろあったなぁ。

先輩に告白されちゃったし、
先輩の家族にも会って、
爽汰の過去も聞いちゃったし、
何より、ファーストキス。

いろいろあって、何から考えればいいか分かんないや。

でも、なぜだろう。
ファーストキスより、
爽汰の過去が一番気になる。


大好きな彼女が居た。
でもその人は先輩が好きだった。

同じ歳なのに、経験してることは全然ちがうなぁ〜
と、思った。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時28分(732)
題名:恋する乙女

30分近く湯船に入っていた私の頬は、赤く染まっていた。
「そろそろ出よ。」

お風呂から出た私は部屋に戻り、ベットにダイブした。
「ハァ・・・。」
深いため息をついて、体を起こした。
「明日の準備しよ・・・。」
そう思い、鞄から物を出した。
ヒラッ・・・・。
「ん?」
教科書と教科書の間から一枚の紙切れが落ちた。

拾って見ると、そこには先輩の好きなものや、趣味が書いてあった。

1、音楽を聞く。
2、漫画を見る。
3、毎週必ず、「いい○も!」を見ている。
4、好きな女優は・・・・・
・・・・・・

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時29分(733)
題名:恋する乙女

10個以上も書いてある紙の一番下に、
“これ見て、兄貴の勉強でもしてろ!”
そう書いてあった。
兄貴≠サう書いてあるのだから
きっと、爽汰だろう。
「あいつもいいとこあんじゃん。」
そう笑って、その紙を再び鞄に戻した。


いつも意地悪で、ウザくて、大嫌いな奴を
初めて“優しい”と、思った。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時29分(734)
題名:恋する乙女

――――――――次の日

「おはよ〜。」
「おはよっ!!
ねぇねぇ、昨日先輩とはどうなったの??」
教室に入ってすぐさま駆け寄ってきたのは、リナだ。
「別に・・・。
先輩の家で食事して、そんで・・・
キスした///」
「マジで?!」
「うん。。」
「すごいじゃん!!!」
自分のことのようにリナは喜んでくれた。
その後も昨日のことをリナと話していると、爽汰が教室に来た。
「よぉ。」
「爽汰!!!」
私は、爽汰の腕を引っ張って、廊下に出た。
「昨日、紙入れたの爽汰でしょ??」
「はっ??紙??知らね。」
爽汰はそれだけ言うと、教室に戻って行った。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時29分(735)
題名:恋する乙女

知らないふりをしているけど、きっと爽汰が入れてくれたんだろう。

「唯〜?」
気になったのか、リナが廊下に出てきた。
「なんでもない。」
「・・・?そう?」
「うん。」
そう言って、教室に戻った。


キーンコーンカーンコーン

ガラッ
「おはようございます。
今日は、お家の都合で急遽転校してきた、人を紹介する。
入っていいぞ!」

「カッコいい・・。」

思わず声が出てしまった私は、自分の口を手で抑えた。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時30分(736)
題名:恋する乙女

教室に入ってきた彼は、すごくカッコよくて、イマドキの男子だった。
まぁ、爽汰見たいな人だ。
でも、私からすれば先輩に会った時の衝撃の方が大きかった。
「神奈川から引っ越してきた、森口裕斗です。
よろしくお願いします。」
自己紹介の途中、
「カッコいい」
「イケメン」
という声しか聞こえなかった。

「とりあえず、空いてる席に座ってください。」
先生がそう言うと、彼は教室を歩いて、空いてる席を回った。
空いている席は3つで、私の横にはなかった。

ガタンッ
彼は、空いている席のイスと机を持って私の横に置いた。
「はい?」
私は意味わかんなかった。

なぜココ?

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時31分(737)
題名:恋する乙女

――――――――

授業が終わり、彼に私は聞いた。

「あの・・・・。
何でココなんですか???」
「アンタ静かそうだから」
「はぁ・・・。
でも、ココに座られると、女子の目線が・・・。」

さっきから、周りの女子にものすごーーーく見られてる気がする・・。
見られているというよりは、睨まれてる?みたいな・・。

「申し訳ないのですが、席を元の場所にしてくれませんか??」
「イヤだ」
「お願いします」
「無理」
「本気でお願いします」
「本気で無理。」
ムカつく・・・。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時31分(738)
題名:恋する乙女

「もう、いいです・・・。」

これ以上言っても無駄だと思った私は、諦めてリナの方に向かった。

「リナ〜〜〜〜」
「ハハハ!!!
大変だね!!!!」
私が女子の皆から睨まれているのを笑うリナ。
「笑い事じゃないよ〜〜〜」
「ま、いんじゃない???」
「お気楽なんだから!!」
「おっ!!先輩発見!!!」
「えっ?!どこどこ?」
廊下の方に居る先輩を始めに気づいたのはリナだった。
「先輩!!」
「ゴメンね?話してたよね???」
「いえいえ大丈夫です!!!」
昨日のことがあってか、緊張して上手く喋れない。
「携帯の番号知らないなぁ〜。と思って。」
「あっ!そういえば、そうですね!!」

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時32分(739)
題名:恋する乙女

私は、制服のポケットから携帯を出した。
「赤外線でいい??」
「はいっ!」
先輩は私に、携帯番号とメールアドレスを教えてくれた。
「そういえば、転校生来たでしょ??
たしか・・森山裕斗!」
思い出したくもない人の名前が「先輩の口から出てくるとは・・。
「森口裕斗ですか・・・。」
私は、あきれ口調で言った。
「そうそう、森口。」
「私の席の隣なんですよ。」
「そうなんだ!!!
ライバル出現か・・・。」
「・・ライバルですか・・・???」
なぜライバル??
だって、先輩の方が私的にカッコいいし。
対決する価値すら無い気が・・・。
「だってほら、唯ちゃん可愛いから隣の席になんかなったら、
そいつも唯ちゃんに惚れちゃうじゃん。」

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時32分(740)
題名:恋する乙女

「かっ・・・可愛い・・って///」
「照れてるんだ〜」
私の顔を覗き込む先輩。
「あっ、遊ばないでください!!」
「分かったって!
じゃあ、俺行くから。バイバイ」
私は、軽く頷いてリナの席に戻った。

桃葉 2010年04月13日 (火) 21時32分(741)


Number
Pass

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