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タイトル:カゲロウ アクション

初めまして!はっしーです!
カゲロウは脱獄少年と死神、お嬢様と女神
それぞれの主人公が繰り広げる
冒険+アクション+友情のストーリーです!
暇な時に読んでくださるといいです^^
よろしくお願いします><

はっしー 2010年10月14日 (木) 20時31分(895)
 
題名:プロローグ

プロローグ
貴方の前に、3つの道があるとします。
1つは未来への道。
1つは過去への道。
1つは不明な道。
どの道を選んでも、必ずいつか、一つになります。
ある少年は未来への道を。
その少年の親友も未来への道を。
ある少女は過去への道を。
少女のパートナーも過去への道を。
さぁ、貴方は、どの道を選ぶのでしょうか?ふふふ。
え?私の名前ですか?私の名前は「クロス・アンドリュゥ」。
この世界の“神”に近い存在です。
さぁ、どれを選びますか?
え?未来への道を?そうですか。
・・・あ、一つ言い忘れました。貴方の選ぶ道は決して幸せの道とは限らない。
それでもいいのですね?分かりました。それでは、行ってらっしゃいませ。

はっしー 2010年10月14日 (木) 20時33分(896)
題名:第一章「脱獄少年」

第一章「脱獄少年。」

此処はある処刑所。
少年「レオ・クロウド」はただ、窓の外を見て、処刑の時間を待ち続けていた。
少年の体にはある刺青が彫ってある。死神の刺青。
それを恐れて、処刑人も近寄りはしなかった。
「レオ・クロウド。」名前を呼ばれ、振り返る。
「処刑の時間だ。」と。ただ、冷酷に残酷に告げられる言葉。
少年は抵抗もせず、ただ、従うだけだった。
****************
処刑の瞬間がやってきた。
キリスト教の十字架形に切り取られた木材に少年は縛り付けられた。
灯油をかけられ、火をつけられる。
少年は、ただ思う。「もう少し生きたい」と。
そう思った瞬間。少年の刺青から黒い影が現れた。
「うわあああああ!!し、死神の呪いだあああ!!」
処刑人はその影の恐怖に逃げ去った。
彼の表情にハッとした少年は言った。少年は呆然とした表情で、言葉さえも出なかった。
「おいおい、何だよ、その態度は。せっかく助けてやったのによ?」
と軽い口調で影は話す。うっすらと確かな形が見えてくる。
人間だ。黒いマントで体を覆った死神だった。
死神鎌を持っているイメージ通りの死神だ。
死神を前に少年は腰が上がらなかった。
「よぉ、レオ。俺のこと知ってるよなぁ?」
死神は少年の名前を知っていたようだ。
といっても、そんな質問をされても答えられる訳がない。
少年の記憶にはその死神はいない。少年は0歳から10歳までの記憶を無くしているのだ。
死神は思い出したかのように話す。
「あ〜、そういえば、レオ、0歳から10歳までの記憶が無いんだったなぁ?」
と笑う。死神とは思えない笑顔で、ただケラケラ笑うだけだ。
死神はまた話し始めた。「俺は死神、エイズ・スウェードだ。お前は、9歳の頃に
親を亡くしてな、お前の親を殺した奴に復讐するために俺と契約したんだ。」
と淡々と話す。少年は信じられないと言うように呆然としている。
真実を探すためにこの5年間生きてきたが、まったく過去への手がかりはなかった。
もう見つからないのかと絶望の崖っぷちに立っていた少年に、
真実がこんなにも早く自分に告げられるとは少年自信、思っていなかったからだ。
(ってちょっと待てッ!)少年はハッとしたように顔を上げた。
(こ、こんな死神を簡単に信じてもいいのかよッ!!)と思い、思い切って
死神に聞いた。「お、お前が言ってる事は・・・本当なのか?」
(ちょぉっとまてえええ!!これじゃ絶対“はい”って返ってくるだろおお!)
どう返ってくるか分かっていつつも、死神の答えを待った。死神はそっと口を開いて
「本当だ。」と言う。真剣な視線。少年は死神の言っている事を信じるしかなかった。
「なぁ、」急に話しかけられてビクッとする。少年の心境は「緊張」で埋め尽くされている
からだ。死神は少年に聞く「此処から脱出しなくてもいいのか?」と。
少年はハッと思い出したように「し、親友を連れてくるっ!」と
どこかへ行ってしまった。
「ケイト!」「れ、レオ!?ど、どうしたんだ!?」
少年の親友=ケイト・アーディングは呆然とした表情でいた。
「ケイト、俺ら、ここから出られるぞ!」「え・・・?」
「俺さ、昔に死神と契約してたんだ。そいつが突然現れてさ!」
彼の表情にハッとして、「あ、あはは、そ、そうだよな。
死神と契約した俺となんかいたくないよな、ごめんな。」と謝りこう続ける。
「だけど、せめて、此処で一番世話になったお前を助けてやりたい。だから。
途中まで、此処の奴らが追ってこれない所まででいい。ついて来てくれないか?」
少年はただ思う。(コイツを、ケイトを守りたい。)と。
「お前に、一番に幸せになってもらいたい。お前の、いつも俺に見せてくれる笑顔を
これからはお前が大切に思う人に見せてやってほしい。だからさ。
これが、親友の俺にとって、お前にしてやれる最後のことだ。」
「レオ・・・」「俺はさ、ただお前を守りたいだけなんだ。だから・・分かってくれ。」
彼の顔を見れず下を向く少年。彼は少年の髪の毛をクシャっと掴み
「ばぁか、俺は、お前とずっと一緒だ。死ぬ時も。絶対にだ。だって俺はお前の
親友だからな。分かったか?」彼の優しい微笑みに少年の緊張もほぐれた。
「おー、いい友情だなー。」「おわっ!?ちょ、勝手に出てくんなよ死神!」
「おいおい、エイズって呼べよなー。」「うっさい!」「レオ、この人が?」
「ああ。コイツが死神のエイズ。」「どーも。」「さっき、俺を助けた奴だ。」
「おいおい、何だよその言い方?」「俺は別に頼んでねぇし。」「ほぅ、お前
火をつけられたときもう少しだけ生きたいなんて思ったくせに?」
「う、うっせーーー!!」「あ、あはは。」「時間がねぇ。さっさと行くぞ。」
「うい。」「超突破で行くぜ?ちゃんと捕まってろよ?」
死神は黒色のバイクを出し二人を後ろに乗せた。
「行っくぜえええええええええ!!!」エンジン音を響かせ
バイクは走り出した。「うわあああああ!!ちょ、もうちょっとスピード落とせっ!!」
「う、し、死ぬ・・・」「け、ケイトおおおおおおお!!」「はははっ!!だっせーなー!」
「う、うっせぇ!うわ!」「跳ばすぜえええええええええええええ!!!」
「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!!!」
少年達のたびは、ここから始まった。
一方、ある少女の旅も始まろうとしていた。
続く。

はっしー 2010年10月14日 (木) 20時35分(897)


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