sss なんだか今日は、な |
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妄想都市20xx 飽きもせずにまぁ
「おーい志村」
「・・・ったく 新八!!」
大きな声で名を呼ぶと、志村新八は、ようやく振り向いた。 振り向いた顔は明らかに怪訝そうで、土方の顔に苦笑が浮かぶ。まあしかし無理は無い。呼んだ土方本人だって、十二分に違和感を感じているのだ。ファーストネームだなんて。
(近藤さんのマネだとか柄でも無ェ)
「何ですか?」
志村の声に棘があるのは緊張で苛立っている証拠だ。 生来の生真面目さがこんな時には仇になる。
土方は、もう一度
「新八」
と呼んだ。
かくいう土方だってひよっこの時は今の志村と大差なかっただろう。意気込みばかりが空回りして、いつも苛立っていた。
「そう急くなよ。死にてェのか?」
笑いかけると、志村の顔はますます曇った。不可解だとはっきり顔にかいてある。中々に正直だ。
それでも、少しは落ち着いたらしい。ガッチガチになっていた肩の力が、大分抜けたのを見ると土方は、これから潜入する倉庫の見取り図を投げた。
(結局、影響強ぇんだよなあの人)
横向きに回転しながら飛んできた見取り図を、志村は驚いた顔で受け取った。その顔に、わずかに照れが滲んでいる。 見取り図を投げたのは、彼がそろそろ一人で行動出来るだろうと踏んだからだった。志村の成長はここの所著しい。様子を見て一人で行動させてもいいというお墨付きを、古老2人からも得ていた。普段はまるでだめなおっさん×2のくせに、こんな時だけ目の奥を底光りさせるのだから厄介なもんだと土方は溜息をつく。それにしても、新人を育てるのは中々に骨の折れるもんだ。
土方は、煙草を銜えると、大袈裟に紫煙を吐いた。
「まぁそう死に急ぐなよ相棒」
見取り図に目を通す志村新八の真剣な表情をみているうちに土方の頭に懐かしい映像が湧き出る。 「男と心中なんて趣味じゃねーのよ俺は」と言った髭面を思い出した。今よりももっとハリのある肌艶をしていた髭面を。かつて、若かった自分の苛立ちとともに。
「トシ」と呼ばれた時の驚きと、そこにこめられたこそばゆくなるような愛情。
信頼を勝ち得た今は味わう事のない温かさを。思って、土方は、空を見上げて紫煙を吐いた。
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No.435 2008年08月26日 (火) 23時53分 |
以下私信 |
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アンケートご協力ありがとうございます。
なえたが以外に人気で驚いてます。沖近強ェなぁ。
愛のアンターさま
みどりさま~ステキな反応ありがとうございます。毎度癒されてます。みどりさまに喜んでいただければ沖近書き甲斐があるというものです。アンケぶっちぎりで沖近に持っていかれる予定です(大人気ですよ!)。また沖近話して遊んでください。 追伸;こちらこそ愛のハンターさせてもろてます。みどりさんの地図とか迷子の言葉とか感受性豊かな日記が大好きです。こんなところから。
返事無用と知りつつ、確固たる沖田とスーツ着用勲に嬉しいお言葉感謝多謝。夢の中に現れるよう念力送っときます(効果の程は保障しません)
REN様の素敵本30日決定!明日あたりリンクはりやす。お化けお化け!今度は正しい情報です。ドモ
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No.436 2008年08月27日 (水) 00時03分 |
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