[304] 迷っています |
- アーモンド - 2008年12月07日 (日) 21時04分
ある県の小学校で教員をしています。 私の県では、特別支援教育というものが、まだまだ特別支援学校と小・中の特別支援学級、そして、ことば・きこえの通級や情緒の通級が一部の学校で行われているだけという感じがいなめません。特に中・高となるとほとんどの教員の意識は無いのでは…と思うほどです。 私は、30をすぎてから教員になったのです。これといった専門分野もなく、ただ単に学年の担任をして毎年与えられた様々な校務分掌をこなし、気づいてみれば、10年ほどたっていました。 ところで、現在学校現場では「自己申告制度」が始まり数年経っていますが、私は、子供が軽度の発達障害があるということもあり、6年ほど前からそちらの方面の本を読んだり、土日などにLD学会のSENSの資格に向けて勉強をさせていただいたりしてきました。 しかし、前記のような県の実態があり、勉強してきたことを生かしたくても、まだ現場にはそういうポストがないところがほとんどです。特別支援学級には、最近は特別支援学校「適」と思われる重度の児童がたくさん入ってきており、いわゆる昔からの生活単元学習、自立活動などを行う特学担任となり、私では、そういったお子さんに対する教育に対して今ひとつ専門性に欠けます。かといって通常学級に入ってしまうと、超多忙な事務処理がありますから、よほど多動だとか自閉的な傾向が気にならないと学校では、話し合いなど時間を割けない、という現実があり、特別支援的な意見も出しにくいというところがあります。コーディネーターという分掌もありますが、ほとんどの方は担任を持ちながらの仕事で、市町村内の横のつながりもほとんどありません。そのため、校内で必要最低限の協議と要求された文書の提出をやっている、そんな感じだと思います。 このように発達障害が注目されているにもかかわらず、取り出しの特別支援教室やLDなどの通級指導教室の設置などもまだほとんど考えられていないので、自分が進めていきたいという分野の仕事ができないとなれば、定年を待たずに発達障害や学習の苦手な子の塾などやってみたいとも考えています。 特別支援の研修を普通にやってきた、ごく普通の現場の教員の中には、私のような思いをした人がかなりいると思うのですが、サンタさんは、どのようにお考えでしょうか。
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