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[291] パニックを止める方法
でかまる子 - 2008年10月29日 (水) 18時17分

こんにちは。
子どもが衝動的に暴力・暴言に陥ってしまった時、エスカレートさせず少しでも早く止めさせる方法、暴力・暴言になる直前に瞬間的に抑える方法(何かを見せるなど)で、よい方法がありましたら、ぜひ教えていただきたいです。

私は今年、小学校で支援員をしています。
支援場所は、通常学級です。
支援児童は、2年生の男子です。
特別支援学級に一日1時間通級したり、週1回ことばの教室にも通ったりしていますが障害名ははっきりでていません。
普段の教室では、
思い通りにいかない、やりたくない、ケンカして腹が立っている
のような気持ちを、机や壁を蹴り、物を投げ、ノート類を破く、阻止する教師や友達を蹴る、殴る
というような暴力と暴言で表します。私もだいぶ蹴られました…

周りの児童の安全と精神的苦痛にも配慮し、教室ではないところでクールダウンを図ろうとすると、
引っ張られた、勝手に出された、教室に戻せ、と余計に酷くなり、学校中にその声が響き渡るので、上下左右の教室には特に迷惑をかけてしまいます。

担任の男性教師との信頼関係はよく、1学期間でだいぶ言葉で気持ちを伝えられるようになっていますし、彼の気持ちに配慮して彼への課題の量やルールの守らせ方をよく工夫している方だと思います。行動の振り返りもよくしています。
それでも、気分によっては衝動的にパニックを起こし、担任の先生に文句をつけることが多いです。

私自身の父も似たような短気な面があるので、性格か…などと思ったりもします。

子どもがパニックになったら大人の負け、という話を聞いたこともありますが、腫れ物に触るように子どもの機嫌を逐一気にしているのにも、現場レベルでは限界があります。

大きな声で叱るとビックリして瞬間的にはおさまる時もありますが、根本的な問題が解決していないと再発します。

何かよいアドバイスをいただけたら、ありがたいです。
よろしくお願い致します。



[293] いろいろな方法がありますが・・・
サンタ - 2008年11月01日 (土) 19時04分

 でかまる子さん、お悩みのご様子、よく分かりました。

 ですが、全国的にも、このような状況で悩まれている方は多いのではないかと思います。

 小学校低学年で衝動性が強く、暴言暴力が収まらない。本人は成長してきているけれど、衝動性が強く、瞬間的にパニックになってしまう、というのは、ある意味、典型的なケースではないかと思います。

 こうした行動に対して、最も威力を発揮するのは、「応用行動分析」の手法だと思いますが、これを説明するのは、そう簡単なことではありません。(たぶんブログの方に、何回かに分けてご説明することが良いと思います。(知りたい方が多いようでしたら、考えます))
 でかまる子さんの書き込みを読むと、クールダウンをさせたりルール設定等を工夫したりされているので、既にその手法を使われているのかもしれませんね。

 さて、とはいうものの、簡単ではありますが、アドバイスをさせていただきますが、基本はでかまる子さんもご承知の通り、「パニックを起こさせない」ことにつきます。

 安易かもしれないですが、たぶんこの状況で最も良いのは、医師の協力を得ることです。
 でかまる子さんのお立場ですと、そうしたことを仕切れないかもしれないですが、このお子さんの状況を考えると、お薬に頼るべきではないかと思います。(もしくは既に服薬をしていますか?)
 これは家庭の協力が必要ですが、ここまでの状況であれば、保護者も困っていてすぐに協力を得られるか、もしくは家庭そのものの機能不全を併発しているかのどちらかです。

 お薬を飲むことによって、衝動性が減ります。
 実は衝動的な暴言暴力って、本人の努力だけでは止められないレベルで起こっていることがあります。この子の場合、様々な支援を受け、たぶん本人もやってはいけないことが冷静になればわかるのでしょうから、お薬の力を借りるのはとても現実的だと思います。
 お薬の力を借りることで、誰あろう、本人が最も楽になると思いますし、「お薬=解決」ではなくて、そこから本人に対して様々な指導をしていき、薬がなくても大丈夫なところに持っていくというのが良いと思います。
 とにかく、パニックを起こすのは、周りにとっても良くないですが、本人にとっても悪い経験でしかないですから。

 ごめんなさい、ここで時間がなくなりました。あとでまた書きます。

[294] 続きです
サンタ - 2008年11月03日 (月) 10時12分

 続きで、お薬以外の対象方法です。

 最初に書きますが、パニックを起こってからそれを一度の止めてしまうような魔法は残念ながらありません。

 この辺りのことは様々な意見がありますが、私の場合、パニックが起こってしまったら速やかに子どもを外に出して頂くようにしています。
※この「速やか」というのは問答無用、ということです。パニックを起こしているときに、指導をしてはいけません。話し合いも成立しませんし、逆にそこでかかわることが、次のパニックを起こさせる原因にもなります。
 そして支援者に対する暴力まで起こった場合には、背後からその子を押さえつけるようにします。(あまりにもひどく暴れるときはマット等の上にうつぶせにさせて、上から押さえます)そして、本人の力が抜けたら、こっちも力を抜いていきます。(子どもが小学校の高学年以上になると大人1人では難しいですので、そのときは2人以上でかかわるようにします)
 こういうことは、「体罰」や「教育を受ける権利の侵害」になり得ますので、あらかじめ本人と保護者に、「パニックを起こったときには~~する」として了承を得ておく必要があります。

 大切なのは、パニックを起こしたときについてのルール設定ですね。
 あらかじめ「~~をしたら、本人にそれ以上の悪い経験をさせないようにするために、教室の外に出す」等のルールをはっきりとさせておき、了承を取っておくのが大切です。
 そうであれば、本人も「どうして出されるんだ!」「それは体罰だ!」と教員側に文句を言うこともなくなりますし、他児への説明もしやすくなるわけですので。

 以上のようなルール設定をはっきりとしておき、いつでも同じように対応していくと、それがパニックの抑止効果として出てくるはずですが、ルール設定が本人にとって難しいと、そうなりませんので、そこを注意してください。

 あとパニックを起こさせない状況を作ることが、でかまる子さんの事例では成功していない、ということになります。
 そこをもう一度、見直すことができると思いますが、そのためには、記録を取ってみなければなりません。
 これは応用行動分析のABC分析という方法なのですが、1~2週間程度、パニックを起こしたときの状況を記録します。
 項目としては、「いつ(曜日、時刻、授業)」「状況(間接的な原因・・気候、体調、環境等)」「きっかけ(直接的な原因)」「パニックの様子(長さ、行動、暴言の内容等)」「支援者の対応」「結末(その後の本人の様子)」を書いていきまして、あとから分析をしていくんですね。
 そうすると、パニックの原因や目的がはっきりしてきまして、介入の方法が分かってくるはずです。

 でかまる子さんが書いてくださった状況を読むと、本人にとってはまだまだ目標が高すぎるように思います。
 はじめは「パニックを起こさなくても良い」くらいに簡単なところから目標を設定していった方がいいと思いますが、それをやるには本人のケース検討会を、関係の先生方で行うのが良いのではと思いました。

 簡単ですが少しでも参考になればと書かせて頂きました。

[295] 参考になりました
でかまる子 - 2008年11月03日 (月) 14時59分

先日は、よいアドバイスをいただきありがとうございました。

行動分析の必要性は、とてもよく分かります。
ただ、私の地域では、支援者は担任の指示に従うことが原則なので、支援者が分析の種類とやり方、その評価方法を学ぶ機会がなく、たとえ個人的に学んだとしても。結局、担任の先生がその必要性を感じない限り、生かせないことになってしまいます。

〔個人的には学びたくて仕方ありませんので、サンタ先生の応用行動分析の手法についてのご説明を強く要望します!)

しかし、このような問題を起こす児童は学級経営上大きな悩みの種でありながら、忙しい毎日の中、支援者がなんとかしてくれるだろうという他人任せの雰囲気もあります。それは担任だけでなく、学校全体がそのような場合が多いです。

であれば、私たち支援者にもう少し専門性を持たせ、行動分析をして、判断するまでにはいかないとしても情報提供として提示できるだけの権限を持たせてくれれば・・と思ってしまいます。
でも・・、そうなると主婦でも誰でも支援者になれる、という支援体制の広がりが望みにくくなるのでしょうか・・・。

学校の先生方の意識を変えることが先か、支援体制を整えるほうが先か・・・難しい課題ですね。



[303] その後いかがですか。
sue - 2008年12月03日 (水) 00時31分

日にちがたってしまっているのですが、その後が気にかかり、書き込みさせていただきました。

この掲示板に7月11日「バランス感覚」で書き込みしたsueと申します。
小学校教員で、現在3年生担任です。昨年度は2年生を担任していて、まさにでかまる子さんのお悩みのとおりの児童を担任していました。私の場合は支援員は学級に配置されることはなく、通級指導のみでした。
「支援者がなんとかしてくれるだろうという他人任せの雰囲気」にちよっと、びっくりしてしまいました。
確かに通常学級での担任は特別支援の児童のみに関わっているわけにはいかないのですが、発達障がいを持っている児童も、個別支援を必要とする児童もひっくるめて、学級集団を作っていきます。
そのためには、当然、どんな支援をしていくか、日常の活動の中で具体的な取り組みをしていきます。
ですから、支援者がなんとかしてくれるだろうというのは、考えられなかったのです。
私の場合は、教科内容や指導形態によってパニックが起きなそうなときには、職員室に応援をお願いしました。担任外が教室に来てくれるときもあったし、場を変えるために、お使いをその児童に頼んだり(事務室、職員室ともに事前に対応について話しておきました)
していました。
でかまる子さんの場合は、通常学級に常時いらっしゃるのでしょうか。もし、常時いらっしゃるのなら、担任の指示がなくても、でかまる子さんが支援しやすいように、ぜひ、行動分析をお勧めします。
例えば、手先の不器用な子ならば、図工の時にパニックをおこすぞ、とか、生活の校舎外の活動なら、視的刺激が強くて担任の指示に従わない、などの傾向がわかると思います。
体育の時など、児童間の距離が近すぎても、落ち着きがなくなるということもあります。

ただ、昨年度は担任としては対応がよかったのか反省するところ大ですので、対処については疑問が残っています。

行動分析ができれば、その児童がやりたくない理由が見えてくるかもしれません。
言葉で表現させようとしても、2年生くらいなら、うまく表現できないか、もしくは自分自身でもいらいらの原因をわかっていないことが多かったです。

でも、一番難しかったのは、保護者との連携です。
サンタ先生も本人と保護者に了承をと書いていらっしゃいますが、私の場合は保護者の信頼を得ることができなかったので、かなり辛かったです。

今年度担任した児童は、学級が変わり、別な支援児童と3年生という発達段階のせいか、パニックの予防を図ることができ、年度当初よりパニックの回数が減ってきました。
今年の児童の場合は、行動分析が大変効果的だったと思っています。

ご参考になればいいのですが。

[311] お久しぶりです。
でかまる子 - 2008年12月19日 (金) 17時14分

やっと2学期も終わりますね。
学校関係者のホーッというため息が、空いっぱいに響いてくるようです。

さて、私の担当している児童ですが、掲示板に書いて以降、随分と落ち着きました。といっても、応用分析をしたわけでもなく、授業に満足に参加はできていませんが…。以前のようなひどいパニックを起こさなくなったのがなにより、という感じです。

一番の要因は、彼が避難する場所が定着したことだと思います。
担任の先生と相談し、自分で困難を感じたとき、教室近くの空き教室に、担任の先生に断った上で行っていいことにしました。
その際には私が付き添い、話を聞いてあげたり、気分転換を図ったりしています。
苦手な課題をやるために別室へ行くこともあり、悪い癖がつかないかと心配もしましたが、今までのところ活用上の制約をあまりしていません。一日5時間中、多いときで2時間ほど活用しています。12月になってからは全く活用しないときもありました。

ただ、困難を回避する手段を見つけたとはいえ、困難な場面や気持ちに直面して気分を害することは常にあるわけで、安心して目を離せる段階ではありません。回避する前の段階で、失敗や思い通りにいかない状況、やりたくないという気持ちとうまく向き合えるようになることが大切なのだと思いますが、彼が通級している特別支援学級の先生によると、情緒が安定しない様子を見て、やはりお薬の力を借りる必要があるだろう、ということです。

お薬で情緒が安定している中で、失敗もあるのだ、自分は万能ではないのだ、思う通りにならないこともあるのだ、完璧でなくていいのだということを分かってもらう必要がある、と。

全く同感しています。サンタ先生からのアドバイスもあり、薬物療法についてはいろいろな先生と話し合っていますが、彼についての校内就学指導委員会がなぜか開かれないので、具体的に進んだ話にはなっていません。それに、やはり保護者への説明で二の足を踏んでいるようです。

どこでも保護者への説明が一番難しいようですが、幸い彼の母親は我が子の困難性について多少自覚があるようですので、彼の苦しみを和らげてあげるためにいろいろな支援を考える、ということで分かってもらえないかなと思っています。

3学期は担任と管理職にもっと働きかけ、彼の進級後のことも考えて3月までに具体策を見つけてあげてほしいと思っています。
その際に参考になるように、冬休み中に応用分析のことを勉強し、もう一度様子をチェックし直してみようと思っています。

サンタ先生の応用分析についてのブログも心待ちにしています。

皆様、まずは一年間本当にお疲れ様でした。どうぞよいお年をお迎えください。



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