| [247] 一歩一歩が大切だと思います |
- サンタ - 2008年06月28日 (土) 15時21分
はるぼんさん、こんにちは。ブログも見せて頂きましたけど、素晴らしいですね。
お子さんのこと、いろいろな想いがありつつも、あたたかく理解し、その良さをたくさん見つけて来られたのがよく分かります。辛かったこと、難しかったことなどを、よくぞこれまで乗り越えてこられたと尊敬します。 そのはるぼんさんと息子さんに少しでもお手伝いさせて頂きたい、そういう想いになりました。
息子さん、たくさんのファンタジーとユニークな発想。その良いところがたくさん発揮されている一方で、ここに書かれたような困難性を抱えて頑張ってこられたんですね。 はるぼんさんがお子さんを見られて、私のブログで事例にした大介君と似ていると思われたこと、それから学校には地雷がいっぱい、と表現されたこと、はるぼんさんが等身大の息子さんをよく理解しているのだと思います。 この理解を、どうやって本人の支援に結びつけるのかが大切ですが、それがまた、なかなか難しいんです。 なぜならば、この具体的な支援というところの事例が足らないからなんですね。
とはいえ、息子さんのために、一歩一歩と前に向いていくことが重要。特に息子さんはまだ小学校3年生とのこと。小さいときから理解を進めてきた成果とこれからの支援がきちんと将来に結びついていく良い時期だと思いました。
ブログを少し読んだところでの感想ですが、これまではるぼんさんがやってきたこと、間違っていないと何度も頷きました。 前担任のおかしさ、前担任との関係の中で「音もなく壊れていく」ところ、そしてそんなときのはるぼんさんの対処。
息子さんが自分の感情を言葉にしたことと、それをきちんと受け入れているお母さんの素晴らしさ。 当たり前だと思われていることでも、「辛い」「怖い」「嫌い」と言える関係ができたこと。そしてその言葉に真摯に対応していくこと、これはすぐに成果が上がることではないですが、今後、じわじわと大きな成長に結びついていくと思います。
フラッシュバックへの対応等についても、はるぼんさんがされていることこそ、重要です。 本人が言葉にしたときにはそれを聞く。辛いことがあったら、時間を掛けて本人と対峙する。 辛かったことでも、できるだけ前向きに捉え直すよう支援する。 知的に問題がなければ、この「意味替え」は重要です。 前担任の様々な言動は全く納得のいくことではありませんが、そういう大人がいるのはこの世界の現実です。(学校現場には絶対にいて欲しくないですけど・・・) そういう大人の勝手な考えを理詰めで説明していくことで、もしかしたら「意味替え」が可能になります。 「あのことはね、君のことが嫌いだったり怖がらせたりしていたわけじゃなくて、〜〜〜〜という意図があったんだよ。だから君は全く悪くないし、辛い気持ちにならなくてもいいんだよ」 簡単ではないですが、そんな風に辛いエピソードの意味替えをし、少しでも気持ちが楽になれるようにしてあげられたらと思います。 難しいかもしれないですが、こうしたことを前担任本人から直接か手紙で、説明してもらったり謝罪してもらったりできると本人が納得しやすいかもしれません。(もしくは、担任や校長先生から説明してもらうとか)
あと学校内の地雷ですが、これはお母さんが本人の話を聞きつつ「地雷地図」のようなものを作れるといいですね。 これは本人自身が「〜〜は危ない」とリスクを管理できるのと、担任(今年は理解がある人で良かったですね!)に話して配慮してもらうことができます。
それから別に「ストレスマネージメント」という方法があります。 これは本人に対しての教育です。 「辛いことがあったときどうすればよいのか」と具体的に支援者と本人が一緒に考えます。 抜毛行為があるとのことですが、絆創膏もすごく良いアイディアですが、他にもその代わりになるような行為はないか考えます。例えば「プチプチをやる」とか「紙を切り刻む」とか、そういうのが代償行為になる場合があります。 学校内でも「辛いことがあったら、好きなゲームを思い浮かべる」とか「辛いことがあったら、こっそりカバンの中に隠してあるお気に入りの人形を触る」とかの方法で乗り切っている子もいます。
この辺は少し整理して、ブログで説明した方が良さそうですね。いつになるのか分かりませんが、考えてみたいと思います。
あともう1つ重要なのは、専門家で信頼できる人を頼んでおくことです。 児童精神科医や心理士など、医療関係者がいいです。
はるぼんさんのブログを読むと、はるぼんさんがお子さんに対してやっていらっしゃることの中に、結構、専門家が行うような心理療法が含まれているように思えるんです。 これははるぼんさんが素晴らしく一生懸命やってきた成果ですが、この関係、お母さんと本人だけにしてはいけません。
これから御本人が育っていくことを考えると、親以外に、親と同様に御本人の障碍や特性を理解し、また本人も信頼して何でも相談できるような大人が必要です。 特にフラッシュバックが酷くなったり、不安が不眠や体調不良にどんどん結びついていったりしたときのことを考えると不可欠です。(ストレスが体調に出ていたとのことですので、もう誰か、信頼できる専門家がいらっしゃるのかもしれないですね)
今後、思春期を迎えるにあたって、こうした不安や恐怖が強くなる場合もあります。そうしたときに、速やかにお薬の力を積極的に使っていくという選択肢を入れておくことが必要です。 お薬については、拒否感を持つ方も多いですが、それでなくてもいろいろと難しい問題を抱えてしまいがちなんです。思春期は障碍がなくても不安が強くなる時期ですから、本人の健康と幸せのためにも、薬で解決できることはそれに任せてしまって、その分、他のことにエネルギーを掛けていく、といった考え方も重要だと思います。
はるぼんさんが書かれているブログ、そしてホームページ。母親の愛に溢れていますね。 お子さんはなんてラッキーなんだろう、なんて思いました。 はるぼんさん自身が気持ちや体のバランスを崩さずに、毎日を楽しく過ごしていくことが、家族全体の幸せのためにも重要です。
はるぼんさんのブログにもこれからたびたびお邪魔させて頂きたいと思います。
|
|