No.620 土佐酒蔵交遊録１０ 投稿者:安藤＠H    投稿日:2010年09月11日 (土) 03時48分 [返信]

＜君が踊る、夏＞

１０日の東京は、昨日台風の余波で一カ月ぶりの雨が降ったせいか、曇りがちで、しかも、気温が低くて、秋の到来を思わせるような雰囲気であった。

最近ばたばたしていたのもあるのだが、久々に、土佐酒蔵へ行ってみた。

金曜日の夜は、ほぼまちがいなく満員である可能性が高いのであるが、予約なしで突撃してみた。

この日は、かろうじてカウンター席が空いていたので、何とか入ることができた。

おかみさんは、忙しい曜日に手伝いに来ているので、会うのは久しぶりだったのだが、「安藤さん太りました？」なんて、だしぬけに聞かれた。

実は、今年の関東地区同窓会からは、６キロ、去年の１２月からは、１０キロ減量したのだが、ここ１週間で２キロリバウンドした。

しかし、それも、あっという間に取り戻したはずなのだが．．．
寝不足なので、顔がむくんでいたのであろうかorz

落胆しながらも、早速、大将にこっそり聞いてみた。
今日、土佐高関係者は、居ますか？と。

すると、あの辺とこの辺に４６回生と５６回生が居ますよとのこと。

ひょえー！

相変わらず、土佐高関係者がよく来ているのだなぁと思うとともに、大将もよく把握されてるのだなぁと感心するのであった。

前回も、３４回生の集まりに遭遇したのであった。
みなさん、盛り上がっていて、楽しそうであった。

その時、ふと気付いたのであるが、夏のよさこい祭りのポスターが張られていた場所には、もう、そのポスターは貼られていない。

確かに、もう、よさこいは終わっている。
当然と言えば当然であるが、なんとなく、夏が終わったなぁという感じで、一抹の寂寥感を感じたのであった。

丁度、その朝、テレ朝のスーパーモーニングという番組で、小児癌と闘う１０歳の少女のドキュメンタリーが放送されていたのを思い出した。

その少女は、高知の女の子で、３歳の時に小児癌を告知されたのである。

発症してから５年以上は生存した記録はないと言われたにもかかわらず、７年以上経過していて、今なお元気に頑張っているのだ。

その詩織ちゃんは、小さい頃から踊りが好きで、よさこい祭りで自身が踊ることを目指し、闘病しながら、今年の夏も立派に踊ったのであった。

今年のよさこいで踊る映像も放送されたが、凛としていて、生きる喜びが全身から溢れ出ていた。

詩織ちゃんは、１０歳にも関わらず、自分の命に限りがあることを理解し、とにかく今やりたい事に、一生懸命取り組んでいるのだ。

その詩織ちゃんが、

「よさこいは、私の宝物」

と言った瞬間、通勤中で車を運転していた私は、人目が無いのをいいことに、思わず涙がだーーと出てしまったのであった。

東映で、この詩織ちゃんを題材にした映画、「君が踊る、夏」が１１日からロードショーで始まるとのこと。