☞No.764、☞No.766 で議論されたように、最悪の事態を改めて考えてみました。
ご存知のように、史上最悪の原子力発電所事故(レベル7)は、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故です。
この時、「半径30km」の全住民を退避させたのですが、今回の福島第一原発事故も、福島県災害対策本部に掲載されている「環境放射能の人体への影響について」によれば、チェルノブイリの事故がベンチマーキングされたとのこと。 http://www.pref.fukushima.jp/j/index.htm http://www.pref.fukushima.jp/j/Q&A.pdf
ジャガに言わせると、「あんな、ソ連共産党の時代に、国民の生命財産なんて、軽く見られてた時代の基準は、当てにならない」と。 確かに。
そこ〜で、
このチェルノブイリ事故後のセシウムの汚染レベルの分布を、同一スケールで、日本列島に重ねた図が、以下のとおりです。 (日本列島の形が分かり辛いですが、よ〜く見てみてください)
http://convini.ddo.jp/imguploader/src/up7882.jpg
グラウンドゼロが福島第一原発のある場所で、当然濃度は濃いのですが、その北東方面に飛び地のように、中心から150kmから300kmの範囲で、濃度の濃いところが、分布しています。
おそらく、複雑な気象条件による現象でしょうが、、驚くべきことに、グラウンドゼロと同じレベルの濃度が分布しています。
とても30kmで収まる範囲ではありませんね。
東京は、福島原発の南南東の距離約250kmの距離ですので、チェルノブイリ並みに爆発があれば、気象条件によって、十分リスクにさらされる可能性があります。
福島第一原発の1号炉は、稼動後40年ということですので、その建設時点では、チェルノブイリの原発事故は起きていませんでした。
チェルノブイリの原発事故並みの「最悪の事態」は想定されてなかったと思われます。
ただ、福島第一原発の事故は、今のところの評価は、レベル5ですので、チェルノブイリを上回らないということであれば、問題はなさそうですが、現在の日本の原発の立地条件が、一概に、人口密集地に影響の無い場所とは言い切れないと言えそうです。
不安を煽るつもりはありませんが、事実を総合的に判断する材料の一つとして。
リスクテイクは、自己責任で。
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