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ぐうちゃん視点 冒険家で俺のことを知らない者はいない、人は私を天才冒険家と呼ぶ。今日は福岡の空港のに向かう為に甥とともに高速バスに乗ることになった。 本来ならば電車を使うべきだが、新年度前という時期のせいで新幹線の予約が取れず、仕方なく高速バスを使うことになった。とはいえ何せ東京から福岡までの大移動、乗り物酔いが心配である。 定刻通りバスに乗り込んだ私と私の甥は中部左側の座席に座った。 「アイスプラネットが本当にあることを照明してやる」と心の中で思いながらバスの発車を待つ。しかしバスは中々発車しない、どうやら乗客が一人遅れているらしい。 苛立ちの中待っていると大学生くらいの男性がチンタラやってきた。歳は甥と同じか年上と見た。彼は悪びれる様子はおろか「あたかもしれない」とぶつぶつ呟きながらバス後方へ歩いて行った。 「お前は珍獣かよ」そう言いかけたがそれでは奴と一緒、私はそのまま口を真一文字にし黙りこむ。 その後バスが遅れて発車するも後方から酷く不快な臭いが流れてきた。どうやらあの男がゴシゴシとサッカーボールを磨いていた。 「あいつはアフリカの民族よりも常識がないな」そう思いながら私が眉をしかめているとバスは銀木犀の木があるSAにたどり着いた。私は乗り物酔いを抑えるためSAで用を済ませ冷たい水でうがいし、酔い止め薬を服用したのち再び異臭の放つバスへと戻る。 まだ道のりは長い、私は異臭とバスの揺れの中、翌日の仕事に向けて髪の分け目を指でなぞり目を閉じようとする。 しかしその刹那後方であの男の叫び声が響いてきた。 「もぉダメだと思ったことがあたかもしれない!!我慢できないと思ったことがあたかもしれない!!漏れちゃうと思ったことがあたかもしれないィィィィィ!!(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」 奴の恐ろしさはアナコンダ以上だ。 |