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戸部真理教の動向 戸部あたかも事件を筆頭に、中学生の魂を救済する「あたかも」を大義名分として、組織的に数多くのテロ事件を起こした新宗教団体である。教祖である戸部(本名:戸部阿多鴨)は、「ギンモクセイの木の下で最終解脱した日本で唯一の存在で空中浮揚もできるあたかも神力の使い手であり、その指示に忠実に従って修行をすれば誰でもあたかも神力を身に付けることができる」、などと謳い中学1年生を中心とする信者を多く獲得した。教義的にはメロス教やえんびフライ教、さらにクジャクヤママユ教といった諸宗教に合わせ、指をクロスすると世界に終末が訪れるとするルロイ修道士の予言など、終末論が交錯していた。戸部自身はルロイ修道士の教えを忠実に復元したとしていたものの、実際のところ戸部にとって都合の良いものとなっていた。その後、一般社会との関わりにおいて戸部を初めとした教団幹部らが自身にとって都合の良い解釈を繰り返し、次第にあたかもテロ組織に変わっていった。 |