日本テーラワーダ仏教協会 質問&議論BBS

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身体を善行に使うことにつきまして - nori
いつもお世話になります。

早速ですが、今月のパティパダー(10月号)の「釈尊の教え」の「業と仲良く暮らしたい」というご質問に対する、長老のお応えに、“肉体から感じる感覚も業が管理しています。身体がそれほど強くない人であっても、身体を善行に使うことで業が調整されて、コンディションが改善される場合があるのです。”(P.32)とあります。

私もかなり痩せており、体が強くありません。日常生活に支障はなく、普通の事務的な仕事程度ならやっていけるのですが、やはりもう少し人並みに体力を回復できればと思っています。

そこで、長老のおっしゃる身体を善行に使うとは、具体的にどのような行為なのか、どなたかご理解しておられる方がいらっしゃれば、アドバイスいただけたら幸いです。

いつもいろいろな方々からのご意見とても参考になっています。ありがとうございます。

2013年09月26日 (木) 14時21分 No.2684
具体的かどうかはちょっと分かりませんが - auma
スマナサーラ長老の5著書『人生力をつける本』の中に以下のような文章があります。

>ブッダは「業とは意志です」と定義をしています。
何度も申しますが、「心」は光よりも早いから、感覚が生まれた瞬間から業を起こす瞬 間まではあっという間です。だから、私は何かを見ただけで業になっていると大雑把に言 います。しかし、本当のところは違います。感じるところまでは過去の業の結果、報いで
す。意志が生まれるとそれが新たな業になります。その意志に従って行う行為も業です。
業の報いも(結果の業)外から来るものではなく、内から来るのです。例えば、木の枝が折れて、頭の上に落ちて怪我をしたとしましょう。業が悪かったから枝が落ちたわけで はありません。罰を与えようと神様が枝を落としたわけでもありません。その枝が頭の上 に落ちたことで感じる感覚が、過去の業の現在の結果なのです。頭を鍛えている人なら痛 みは少ないし、頭蓋骨が弱い人なら、命も危ないです。ヘルメットなどを被っていたなら ば、痛みにはならない感覚で済みます。
内から身体が受ける感覚は過去の業の結果です。「業の報いからは逃げることはできな い」と仏教では言います。それは感覚からは逃げられないという意味で。生きることは感覚の機能だから、生きることそのものが過去の業の結果です。ここまで理解していただければ、正しい業は分かりやすいのです。

以上から推論してみます。
たとえば臭いに敏感な人がいるとします。その臭いに対する敏感さが業です。その業によりその人はちょっとした臭いで不快になり、いやな気持ちになります。つまり「瞋」が発生しているわけです。
さて、その同じ人物が介護の現場で働くことになったとします。介護の現場ですから様々臭いがします。その人は臭いに対して敏感であるという業がありますから、人一倍苦しむかもしれません。しかし、慈しみの思いで働いているうちに、臭いに対しては相変わらず敏感に反応するものの、「瞋」は抱かなくなるかもしれません。そしてそのような反応を繰り返すことで、感覚後の反応ではなく感覚そのものが変わっていくかもしれません。そのようなケースを「業が調整され、コンディションが改善される}とおっしゃっているのではないでしょうか?
そう考えますと、ヴィパッサナーにしても慈悲にしても冥想が最大の善行為であるということも頷けますし、noriさんご引用された質問に答えて、長老が

>ですから理解できる範囲で理解して、業については放っておいても構わない。「善行為をします」と決めて、業についてはいちいち気にしないのも安全アプローチです。

と結んでおられるのとも矛盾しないとおもうのですが、いかがでしょう。
2013年09月30日 (月) 14時14分 No.2687
どうも - kou
1つは自分の望みを人にしてあげることがあるようです。

長老の例えでは
収入を増やしたければ寄付をする
肌が弱いなら人に良い肌の感覚を与える
というのがありました。

業についてはいくつか著作がありますので直接確認するのがよろしいかと。
まあ個人的にはちょっと体弱いくらいなら運動すればと思わないではないのですが。
2013年09月30日 (月) 14時14分 No.2688
ありがとうございます。 - nori
aumaさま

大変ご丁寧な解説をありがとうございます。業については、私はまだまだ勉強不足で理解できないことが多いのですが、長老のご著書や、こうした皆さまからのアドバイスで少しずつ勉強させていただけることに感謝いたします。

おっしゃるとおり、業については理解できる範囲で、とにかく、自分の行為がすべての結果を招くということを踏まえ,善行為を重ねていきたいと思います。本当にありがとうございました。

kouさま

とてもわかりやすい表現でお答えいただきありがとうございます。今後も業に関する著作をよく読み、理解を深めていきたいと思います。確かに、とくに持病があるわけではないので、無理のない範囲で身体を鍛え,人に役に立てるくらいの体力をつけるよう努力しようと思います。

お二方の親切なお答えに心からお礼を申し上げます。今後とも宜しくお願い致します。
2013年10月03日 (木) 15時41分 No.2695


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