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長老のお話 - asdfはじめて投稿いたします。
スマナサーラ長老は、根拠のない盲目的な"信仰"を排し、自ら考え納得できる"確信"を得ることが大切と仰っていらっしゃいます。
しかしながら、長老が著された書物の中には、長老自身、「死後はあるのかないのかわからない」、あるいは「輪廻はただ信じているくらいの事象」だという旨のことを仰られている箇所があります。[死後はどうなるの（国書刊行会）]
それでいてその後で、輪廻、死後の世界について沢山のことを悠然と説かれています。
ここで、長老は死後の世界や輪廻について、"信じている"だけなのか、あるいは"確信"を得ているということなのか文脈からでは判断しかねています。
すこし長くなってしまいましたが、質問の要旨は、
「仏教の立場から言って、死後の世界や、輪廻について確信を得る事ができるまで探究することを是とするのか、あるいはただ信じることを是とするのか。」
言い換えるならば、
「教えについて確信を得る事が大事ではあるが、そこで述べられているすべての事に対して確信を得る必要などはないのか？」
ということです。
かなり、わかりにくい文章となっていますが、
疑問に思い質問させて頂きます。
回答をいただければ幸いです。
2012年08月21日 (火) 13時49分 No.1857
asdfさんへ - いづるDVD『人間はアベコベ感覚で生きる A.スマナサーラ長老』の質疑応答より転記します。ご参考になると思います。
Q．単純なことをお伺いします。お釈迦様の教えは私にはとてもピタリときて、頑張りたいと思います。ただ一点だけ私がまだ納得していないことがあって、それは輪廻です。その輪廻についてある部分は納得できるのですが、ある部分はひっかかります。全部を信じてはおりません。こういう人間がお釈迦様の弟子として、末席に連ならせて頂いていても、解脱ができるというその可能性はあるのでしょうか？
A.大丈夫、気にしないでください。納得しないものはあっても大丈夫ですよ。ほんとのことを言えば、仏教の話は一つも納得できないはずなんです。だって我々はあべこべの世界にいるんだから、一つも納得できないはずなんです。それで話を聞いて、この程度なら納得するぞ…、この程度なら納得するぞ…、というふうに人は成長していくんですよ。だから一つ二つくらいちょっと分からない、それはちょっと納得できないとかあっても何のこともないんです。そんなの当たり前、普通。仏教は自由な宗教だから、あなた完全にそれ信じなきゃとかそれは全然ないんです。そんな信じられるはずもないんだと。例えば涅槃・解脱について、「分かりませんよ」と。「あのね、君に分かりませんとそれは。だから放っておけ」と。そういうふうに置いておくんです。だから、大丈夫です。納得がいかないところは、私には納得がいかないっていうことを正直にしておけば、ちゃんと答えが自ずと出てきます。そのうち。で、解脱に何の妨げにもなりません。大丈夫です。
またこちらもご参考になります。
当たり前を認める智慧、『いま・ここ』で幸福になる道(Dhammacast)
http://gotami.j-theravada.net/2008/06/dhammacast-66.html
ご参考にされて下さい。
幸せでありますように。2012年08月22日 (水) 16時20分 No.1860
いづるさんへ - asdfありがとうございます。
参考になりました。
"答えが自ずと出てくる"とは、
どういうプロセスを経てそうなるのか、
今は見当も付きませんが根気強く勉強していきたいと思います。2012年08月24日 (金) 12時17分 No.1866
輪廻の話は自分も引っかかります - kouこの問題は論理から仏教に入った人はやっぱり引っかかるんですかね？
自分も相当引っかかっている最中です。
以下は自分が考えていることなのですが。
俗世間的に考えると、世の中の問題は「すぐに証拠・証明が出せる」「まったく証拠・証明できない」の他に「証拠・証明は出せるが一般人には理解できない」の３つ目があると思うのです。
例えば数学のナントカの定理とか。
これ証拠・証明がありのまま教科書に書いてありますけど、ちょっと理解はできないですよね。
長老がよく使う「地球は丸い」という例え。
これ無条件で我々信じてますけど、実際に確かめようと思ったら宇宙飛行士にでもならないと。
輪廻、業はこの「証拠・証明は出せるが一般人には理解できない」問題じゃないかと思うんですよね。
やっぱり難しい問題ならそれなりの能力がないと。
そんな感じでなんとか自分を納得させています。
2012年09月21日 (金) 14時00分 No.1909