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緊張がとけないです - Mariお久しぶりです皆さんこんにちは。
ラベリグしたり集中瞑想してるんですが
それでも緊張がとれなくてず~っとドキドキしてて身体的にもしんどいです。
でもやっぱりラベリングしかないでしょうか。何かコツとかありますか?
長老の本とかこちらの「疑問・質問」で「緊張」と検索してもあまりそういう類の話は見つけられませんでした。
ラベリングで緊張がほぐれた時もあるのですが、、またすぐ緊張してしまいますし、「膨らみ」「縮み」を観ていても、深層心理は緊張してる感じで集中できないといいますか、、、
何かアドバイスとかありましたらよろしくお願いします!2011年01月17日 (月) 12時40分 No.958
Mari 様へ - いづるご参考になるかもしれないスマナサーラ長老のお言葉をご紹介させて頂きます。
【2】 日常生活の中での冥想の仕方 2
…
Q: 冥想中、つらくなったときにはどうすれば良いでしょうか。
A:
冥想中に、たとえば吐き気がしてトイレに行ったとします。そのときはああいやだとか、この状態は嫌いだとかなんとか、「いやだ」 というような言葉は頭の中から消すように努力すべきです。
それは冥想に限りませんよ。どこかからだに痛みがあっても、みんなに悪口を言われたとしても、どんなことがあってもそれを 「いやだ」 と考えるのではなく、その状態は自分がぶつかるべくしてぶつかったひとつの現象として、正面から堂々とそれに出会ってみてください。
病気のときもそうです。病気という状態、痛みの状態、不自由な状態、気持ち悪い状態、そんな状態をよく見て味わうのです。そうすると不思議に奇跡的に病気そのものを乗り越えてしまうことがあります。
Q: からだの痛みにせよ、人からいわれる悪口にせよ、自分のつらいこと、弱い面を、まっすぐに見るということでしょうか。
A:
実は、冥想を始めると、我々の性格の中にある 「弱いところ」 がまず出てくるんです。冥想なんてとても単純な、言葉で確認するだけのことなんですけどね。足を上げます、運びますとか、ふくらみ、縮みとかね。不思議なことに、もし性格として直さなきゃいけないような、正さなければならないようなことがあるならば、すぐにそれが出てくるんです。いわゆる、人格の「弱み」 が、先に表に出てくるんです。それでそこでめげてしまったら、進歩はありません。でもありがたいことに、一番先に出てくる自分の弱みは、すぐに直ります。直る順番に出てくるんです。それで直ったら次が出てきます。出るときは次から次へと出てきます。でも、気にしないことです。
Q: 自分の中の弱みが「出てくる」とは、どういうことでしょうか。具体的に言うと、どのようなことでしょうか。
A:
たとえば、からだのどこか悪いとそこが出てくるんです。それでみんな怖がってしまうんです。こんなことをやっていたら、自分はもっと病気になるのではないかと。でもそうはならないのです。ものすごく食べものに執着のある人ならば、「もう時間になったのに、今日は食べられないかもしれない」そういう心配が出てきたりする。そういう自分の弱みがあるとすると、心はその弱みを握って「冥想実践をやめてください」 と言ってくるのです。
心は自分を変えたくない、直したくないのです。隠れて、隠れて逃げまわりたいのです。
弱みを握られたら言うこと聞いてしまいますからね。子供が誘拐されたら、どんなにけちな親でもお金出してしまうように。それと同じです。ですから皆さん、このように出てくるいやな現象には、ありがたいと思うべきですね。
それを確認していけば、すべて直っていくのですから。心の問題も、からだの問題も。
眠気が出るのはごく普通のことで、そういう方にはまずそれが問題です。でも、眠気には2種類あって、ただ疲れて眠気が出る場合は、2回、3回と座り冥想を続ければなくなります。そういう場合は別に気にすることはない。それから妄想がどんどん出てきます。何回も冥想を続けると妄想に気づく回数も増えて来ます。妄想というのはいくら確認しても、ラベリングしても、次から次へと出てきます。それは別に悪い現象ではありません。この妄想ともう1種類の眠気については、来月、もう少し続けてお話したいと思います。
http://www.j-theravada.net/qa/gimon2.html
【26】 体の病気・こころの病気/意欲について
体の病気・こころの病気
Q: 私は、ヴィパッサナー瞑想を3ヶ月前位から実践しております。普段は大分落ち着き、感情もコントロールしやすくなってきたのですが、朝が病的に弱く通勤途中に電車の中で倒れるようになり、今では倒れるまでの心臓の苦しさが恐くて電車に乗れなくなっています。心臓が人より小さい事と低血圧程度なのですが、今の症状は気持ちの不安から倍増しているようです。そのようなとき、ギリギリまでサティを入れるようにしているのですが、否定的なラベリングが続いています。それでもサティを続けた方が良いのでしょうか?
A: 続けた方が良いと思います。ただし、ラべリングは否定的でも肯定的でもなく客観的でなければいけません。否定的になると怒りの潜在煩悩が起動して実践者の現在状況がよりひどくなってしまいます。また逆に、肯定的になってしまうと潜在的な欲の煩悩が起動します。傲慢、自信過剰、希望,期待などが生まれてきて、精神的な成長と智慧の現われを妨げます。他人のことのようにラベリングして下さい。「この物体、身体にドキドキがある、厭な気持ちがある」のような気持ちで、態度で、ラベリングをしてみてください。質問者の方は、自分の体にこだわり過ぎだと思います。そうなると、こころが何時でも体に負けています。どうせ、苦しみしか作り出せない体なのに、その体を維持し守ろうとし、こころを奴隷にしています。体よりこころの方を大事にして下さい。「例え体が病弱で不自由であってもこころだけは病弱で不自由にならないように。たとえ体が苦しんでもこころだけは苦しまないように」励むべきだと言うのはお釈迦様のことばです。体は常に壊れていくでしょう。体は物体だからどうしようもないのです。また、死ぬ時には捨てるでしょう。変化しつつも、自分という現象を繋げていくのはこころです。体には歳があるけど、こころでは歳なんかは感じないのではないでしょうか?体より、こころの健康を目指して下さい。「こころの安らぎ、落ち着き、平安、安定」を目指して下さい。それは客観的にものごとを観られる能力から生まれます。
Q: 「ドキドキ、ハラハラ、苦しい、不安に思っている…等」忘れたい事、厭な事、恐いものを見た時、ラベリングすると余計に印象づいてしまわないでしょうか?
A: 主観的で、希望がある状態で、何かの現象がなくなって、代わりに他の現象が現れて欲しいと思ってラベリングするとこのようになる可能性もありますが、「失敗はつきものだ」と考えてポジティブにがんばって下さい。
Q: 以前、長老の法話の中に“何かから逃げる為に病気を作っている”というお話を聞いたことがありますが、その辺もお聞かせいただければ有難く思います。
A: この「何か」が大変な問題です。簡単に理解しにくいと思います.人によって、逃げたがる現象が違います。一般的には、人が実感している不安、自信がないこと、失敗しても自分は恥をかきたくないと思う高慢、自分より他の大きさを感じるコンプレックス(complex)(慢)、無知などが上げられますが、このようなものは悟らないかぎりだれにでもあります。ひとによって現れ方が変わりますがもとは同じです。実践を続けると徐々に理解できるようになりますので心配しないで下さい。又、過去生において、こころのコンプレックス(complex)がすごかったならば今生で、体が弱く出来あがることもあります。弱みに負けないでこころを強くする実践をなされば万事解決するだろうと思います。
…
http://www.j-theravada.net/qa/gimon26.html
ご参考にして頂ければ嬉しく思います。
幸せでありますように。
2011年01月18日 (火) 15時19分 No.960
瞑想をしていて、どうすれば、苦がなくなるか。『慈経』CDをきいたり、また、そもそもお釈迦様の教えとはなんなのか、12月と1月は四聖諦と八正道を丁寧に勉強し直しました。その結果、瞑想は一時的な楽を求めて、頭の整理などのために、実践するのは本来の目的ではない。ゴールはその先、正見を得ることにあるのだと、わかってきました。
12月に自分は中身がない、自信がない、安らぎがない。瞑想をしていてそう思いました。どうすれば、中身があり、自信があり、安らぎがある生き方ができるのか。
瞑想は、実践で壁を感じたら、理論を学びなおすべきではないか。12月と1月に、私はそう考えて、四聖諦について学びなおしました。お釈迦様の教えに四聖諦というのがあります。苦の真理、苦の原因についての真理、苦の原因がなくなれば涅槃だという真理、苦を取り除く道についての真理、の四つが四聖諦です。ビク・ボディ師の説法をおすすめします。(ちなみに、このビク・ボディ師の文章は数年前の『月刊サティ』に連載されていたものです)
四聖諦・八正道 ビク・ボディ
http://www.geocities.jp/bodaijubunko/h/bodhi.noble.htm
また、『八正道大全』という施本が、11月に会員に配られたと思います。もしも会員ならば、それも読んでみてください。会員じゃなくても、協会に頼めば、手に入ると思います。
生きとし生けるものが幸せでありますように。2011年01月18日 (火) 15時19分 No.962
いづるさん、ぱんさん - Mariありがとうございます。
どれもすごく!参考になりました。ホントにズバっと。
ちょっとですが
上手くコントロールできるようになった気がします。
客観視が重要ですね。どうしても自己と強く同一化する癖があるようでした。
四聖諦、八正道を読むと
自分の問題、執着・渇愛がよく見えました。
アドバイス本当にありがとうございました。
皆さま幸せでありますように。2011年01月20日 (木) 14時47分 No.964