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質問いたします。よろしくお願いします。
普段、医師として働いております。患者さんもそれなりに診させていただいており、ここ10年あまり数も減らず、伝聞では世間からそれなりの評価は得られているようです。
しかし年に1から2回、抑えきれないほどの激しい怒り(特に同じ職場の人間に対する)が爆発し、周囲を傷つけています。この怒りについて、どのようなプロセスで起こっているかを毎度遡って考えているのですが、これは心身の疲れが少しずつ貯まってきたとき、初めは自信を失って周囲に過剰にサービスするようになり、さらに疲労して自分を見失った時など
「結局、良い行いをして徳を積もうと試みても、それはエゴによるうわべだけのものだ。どうせ偽善だ。」
という激しい感情が高まり、それに嫉妬などが混じって、
「みな要領よくやっているだけだ。エゴで外面をよく見せようとしているだけだ。」
と自分の怒りに他人を巻き込もうとして感情をぶつけているのだと思いました。
他人を「ほっておく」ことができれば良いと思うのですが、なかなかうまくいきません。結局は本気で冥想すればよい話だとは思いますが、その「結局」が…
この感情は「非常にやっかいで、いつか自分を破滅に導くのではないか」と普段は感じており、特に家族に迷惑をかけることを非常に恐れています。このような怒りについて、何かアドバイスをいただけたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。2020年04月16日 (木) 15時50分 No.4685
こんにちは。
私も仏道に出会う前までは激しい怒りの感情がありましたが、今は、ほぼ出なくなっています。
一度、激しい怒りの感情が出なくなってしまうと、「なぜ、あの時、あんなにバカみたいに怒ってたんだろう」と、他人事のように思えてきます(汗)。。
>「結局は本気で瞑想すれば良い話だと思いますが‥」
とありますが、
どんな理由であれ、怒りの場合は、通常の瞑想というよりも怒りが発生した時点から、その場で(本気で)気付き(サティ)を入れ続け、観察する方が有効だと思います。
観察対象は「怒りの感情(感覚)」です。
この怒りが、出現して→大きくなってピークに達し→小さくなり→消えていくまで観察します。
その間、その怒りの感情に何があっても支配されないという気持ちで行います。
もし、負けたら医師免許を返納するくらいの気持ちで行うと良いかもしれません(笑)。
これを繰り返していくうちに、怒りのエネルギー自体が減少していき、徐々に出現頻度も少なくなってくると思います。
慣れてくると、怒りの感情の芽が出た時点で気付き、シューティング・ゲームのように消していくことができるのではないかと思います。
さらに、よっぽどのことがあって、怒りの感情が爆発しそうな場合でも、それ自体を修行の良い機会だと捉え直し、気づき(サティ)と観察を必死で行うことを「楽しんでやる」という視点にシフトすることも良いかもしれません。
また、同じ場面・状況であれば、以前と比較して、自分がどのくらい成長できたか(煩悩が減ったか)を、評価(測る)する良い機会と捉え直すことも可能だと思います。
。あとは、慈悲の瞑想、通常の立つ・歩く・座る瞑想を毎日、実践していけば、効果はすぐに現れるように思います。
(偉そうなことを言える立場ではありませんが、)
お互いに不放逸に精進しましょう。
参考になれば幸いです。
2020年04月18日 (土) 17時04分 No.4687
かつてのスマナサーラ長老の回答動画にて - tamotsuスマナサーラ長老が、
突然、沸き起こる怒りについて答えられている動画があります。(1問目)
普段平気なのになぜか沸き起こる怒り。
抑えきれない。
この二点で参考になると思いましたので、
視聴なさってみてください。
https://youtu.be/dC8Ux7StRiQ2020年04月18日 (土) 17時04分 No.4689
イエモンさんの「負けたら医師免許を返納するくらいの気持ちで行う」に赤面したり、おそれおののいたりして、怒らないことの重要性を改めて認識しました。厳しくて、ハッとするような言葉でした。
tamotsuさんのご紹介動画は、もう一度見直したいと思います。
今日からヴィパッサナーと慈悲の冥想をささやかながら再開しました。
ありがとうございました。2020年04月20日 (月) 12時30分 No.4695