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瞑想で現れる智慧とはインスピレーションやヒラメキということですか? - 匿名希望こんにちは。よろしくお願いいたします。
瞑想をすると智慧が現れるとよく長老はおっしゃいますが、それはどのようなものですか? インスピレーションやヒラメキとは違うのでしょうか?
現在仕事が非正規で手取りも少ないので、何か資格を取って転職をしたいのですが、どんな資格、どんな仕事がいいのか迷い悩んでいます。年齢的にも転職は厳しいので医療系で考えてますが、何から手をつけたらよいのかわからず焦っています。
こういうことも瞑想を頑張っていれば、ひらめいたりするのでしょうか?2020年01月11日 (土) 23時19分 No.4523
捉法ですかねえ。 - tamotsuうーん、ひらめきやインスピレーションは、
七覚支の2番目、捉法覚支(ちゃくほうかくし)の方が、
当てはまりますかねえ。
七覚支の
最初の念覚支で、念(サティ;気づき)が 確立されると、
捉法覚支が、できてきて、全ての現象を捉えることができはじめます。
捉えるつまり分かってくるという感じですか。
これで、わかってくると面白くなり、
やり込み初めて精進覚支が確立され、
どんどんやり込めぱ、
サティや、物事のとらえかたが習熟していき、
嬉しくなって喜覚支が確立されます。
わかってくる、やる気が満ちて喜びに溢れると
気持ちが軽くなり軽安覚支が確立し、集中力が増します。
それで、定覚支が確立します。
定覚支が確立すると、
的確にサティをいれ続けられ、
嫌なことや、誘惑が起きても、気にせずサティをいれるだけでほっとけるようになり、
捨覚支が確立します。
(スマナサーラ長老の
ついに悟りをひらく―七覚支瞑想法 (シリーズ自分づくり“釈迦の瞑想法” (4))
ここまで揃うと、悟りへの瞑想に必要なやるべきことが揃うので、
智慧が次々に開発されます。
智慧は、名色分離智慧(これは、物質、これは、こころと分かる智慧)から始まって、次々と順々に開発されていきます。
智慧については、
マハーシ長老の
『ミャンマーの瞑想法~ヴィパッサナー観法~』
をさらうといいと思います。
智慧は、上記のとおり、
心の能力とみればいいとのことです。
これは、確かスマナサーラ長老が法話で言ったような気がしますが、うろ覚えです。
ただ著名な長老が言ったことは確かです。
現在の手取りが少ないという状況を打破するには、
与える、布施をする行為を
いかに純粋な気持ちでやれるかにかかってきます。
雇用者や、顧客に無理なく相手が気持ちよくお金を払ってもらうために、
どのくらい時間を相手に与えるのか。
どのくらい自分の技術や質を高めるのか。
そしてついつい煩悩が出て、
どうして自分で積み上げた物を自分で台無しにしてまうのか。
ヴィパッサナー瞑想をしていると、
こういう必要なことを、落ち着いて分析し、適応、解決することができるようになっていき、
働くことに徐々に上手くなっていきます。
そもそも少ない手取りでも上手くやっていけるようになったり、
欲が少なくなって満足してしまうようになったり、
余計な不安が少なくなったりします。
生きること自体、不安がいっぱいだらけです。
その不安は、ヴィパッサナー瞑想をし続けるしか
なくならないとウィセッタ長老は、教えられています。
個個人でそれぞれ悩みや苦境は違いますが、
ヴィパッサナー瞑想をし続けて、智慧を開発し、
徐々に自分の置かれた現在の状況を
誰かに助けられながら
自分で良くしていくしかないのだなと
自分は、思っています。
焦りをヴィパッサナー瞑想でなくすだけでも
けっこう違ってくるのではないでしょうか。
どうぞ、参考意見としてお読みください。2020年01月16日 (木) 11時16分 No.4534
Re ご回答ありがとうございます。 - 匿名希望tamotsu様、大変為になるご回答をいただき、ありがとうございます。気持ちが明るく前向きになりました。
純粋な気持ちで布施行をすることと、ヴィパッサナー瞑想をやり込むこと。頑張ります。
日常生活でも歩く時など、出来るだけサティを入れられるよう努力いたします。
ありがとうございました。2020年01月20日 (月) 13時27分 No.4544