日本テーラワーダ仏教協会の質問&議論用の掲示板です。
投稿は個人情報を削除した上で編集しHPや協会機関誌等に転載する場合があります。
YouTube「日本テーラワーダ仏教協会事務局」チャンネルのQ&A動画で取り上げる場合もあります。
画面左上の検索フォームで過去の書き込みをキーワード検索できます。
投稿は管理人が内容を確認後に掲載します。不掲載の理由問合せにはお答えできません。
質問や相談にコメントする場合は"真理を守る"謙虚な姿勢を心がけましょう。
お問合せは、info@j-theravada.net まで。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
こちらの関連記事へ返信する場合は下のフォームに書いてください。
夢の中での悪行為 - 常幸最近、怒りをあらわにするような事は、昔に比べて大分抑えられるようになりました。
元来、貪瞋痴の中でも、瞋が1番強く、確かに業となっていたのがわかり、これは妄想だと捉え抑える事により、ずっと不仲だった母親とも、たまに実家に帰れば普通に話せるようにもなりました。(実際、自分の妄想でした。気づくまで長かった‥)
そんな感じで少しずつ変われてるかなと思ったある日、寝ている時に夢を見ていたんです。
普段仲が良い人に何故か怒りを露わにするような内容でした。
そこで思ったんですが、夢の中の行為も業になってしまうのか、という事です。2019年09月18日 (水) 17時02分 No.4414
カルマの成立条件 - tamotsuカルマの成立条件は、通常の説法で教えてもらえます。
例えば、殺生のカルマ(業)の成立条件は、
1,相手が生き物である。
2,相手が生き物であると知っている。
3,殺そうという意志、殺意がある。
4,殺す、または、他のものに殺させる。
5,相手が死ぬ。
この5つ全てが揃うことが、
殺生のカルマが成立する条件です。
ですので、夢の場合、相手が生き物でないので、
怒りをぶつけても、迫害したカルマになりません。
昔、盲目の比丘が、夜、歩く瞑想をしていて、
虫たちを踏み殺してしまったのですが、
それを見た他の比丘たちが、お釈迦様に報告したところ
お釈迦様は、2,3の条件がないので殺生のカルマにならないと説かれました。
法話を聞き続けると
少しずつカルマの成立条件がわかりますので、
機会があれば、聞法に励んでみてください。2019年09月19日 (木) 15時02分 No.4417
ありがとうございます。 - 常幸なるほど、条件が揃う事によって、業になっていくんですね。
安心しました。
法話を聞く機会がなかなか無いのですが、
YouTubeなどで見てみたいと思います。
ありがとうございました。2019年09月25日 (水) 16時03分 No.4419
tamotsuさんへ - 修行者こんにちは。
質問とその回答を見ていて気になることが出てきました。
意業についてなのですが、
夢の中であっても現実であっても
怒りの感情によって新たな業が生まれてしまうと理解していたのですが、
このあたりはどうなんでしょうか?
怒る事そのものが業である、と。
意は相手がいてもいなくても、例えば一人で転んでひざを売って痛くてイライラカンカンになるのも
業を生み出すという理解です。
このあたりはいかがでしょうか?2019年09月29日 (日) 20時03分 No.4422
Re.夢の中での悪行為 - ひろどうもこんばんは。
夢を見ると何となく考えてしまいますね。
結論から言いますと、夢の中の行為も業になってしまうのかは、厳密には何かしらの業になりますが無視しても良いレベルです。
しかも、その発生した業はその夢で見た業とは限りません(今回で言うと、怒りに対する悪業とは限らない)。
夢はまだ科学的に解明されていない部分が多いのですが、
1.過去の記憶や経験、感覚
2.寝ているときの感覚
3.脳の処理
4.心の状態(煩悩など)
の4つ(一部か全部かはわかりませんが)をミックスして一般的に制御不能な夢(ストーリー)を作っています。
そのストーリーに対して出た煩悩は、我々が制御しにくいものです。
更にその煩悩は、怒りに見えて三毒のどの煩悩かもあやふやです。
今回の例で言うと、”怒り”の矛先は”仲の良い人”
ではなく、”煩悩”の矛先は”複合的に絡み合ったストーリー”です。
例えば、白い壁を見た瞬間に「白い壁だな」と煩悩が湧くのと一緒で、それが三毒のどの煩悩かあやふやですが、弱い煩悩(弱い三毒が混ざったもの)だというのと一緒です。
重要なのは、夢において怒りが起きたという事ではなくて、夢に至るまでの普段の生活で、(忍耐忍辱ではなく)我慢をしている事は無いか、妄想をしている事は無いかという事です。
さらに最重要なのは夢を見た後に、嫌な夢を見たとか、怒ってしまったとかという自己嫌悪によって新しい悪業を作っていないかどうかという事です
難しく書きましたが、逆に夢の中で善行為積めるなら、いくらでも積むために寝るんですが、そういうわけにはいかないですからね。
参考:
夢見
https://j-theravada.net/dhamma/q&a/qahp73d/2019年09月30日 (月) 14時56分 No.4425
修業者さんへ - tamotsuちょっと待ってくださいね。
実際の相手がいない場合の業と結果の関係についてですね。
答えが大体出てるのですが、整理してから投稿します。
業だけが全ての原因にならないので、
気を付けて答えないと変な思い込みを自分と修業者さんに作ってしまうので、
ちょっと精査してから答えたいと思うのです。
お待ちください。2019年10月08日 (火) 20時08分 No.4428
かなり無理矢理話してますので、どうぞ参考程度に。 - tamotsu
不善心で微細なカルマは多少なりとも作られていっているかな?
と思っていいかもしれませんね。
同他心所のチェータナー;思の説明で、
スマナサーラ長老が、思が強くなれば、カルマとなると説明されてます。
https://j-theravada.net/world/keyword/keyword-12/
心所チェータナー(思=業)の働きで、一刹那だけ業生色(業を縁として生じる物質)ができたり、心生色ができまり 心ができたり、思以外の心所ができたりしますが、
それは、仏陀でないとわからないレベルの微細な世界のはなしで、サティを入れて、聞いたものを音音音と聞いただけにしておけば、チェータナー思がカルマになりませんとスマナサーラ長老な説明されています。
ここは、凡人などが無知でわからない勝義諦という真理レベルの話になります。
ここで、心配されている「こんなことをして後で悪いことが起きないかな?」というレベルで考えているカルマはもっと大きく、世俗諦とよぶ生命が無知によって理解している、人が存在しているとか思っている通常の一般常識レベルでみるカルマの原因結果の成り行きです。
いま条件が揃わないと不善業になりませんよといったカルマは、
業道と言われる、死後、人間より低い4つの世界、畜生、餓鬼、修羅、地獄への道となってしまうカルマのことを言います。
微細な悪感情は、放置(サティを入れない放逸)してしまうと、
そのまま激しくなり、人にぶつけてこの業道になってしまうことがあります。
ですので無視はできません。
が、なかなか抜け出すことのできず、
悟ることのできない、人間より低い世界に生まれ変わるほどのカルマにはならないので、
夢の中で、こんな感情を持ってしまった、ダメなんだと
思うほどのものではないということですね。
逆にダメと考えると悪作という後悔になって、人の能力の下げてしまう五蓋の1つとなり、瞑想の妨げになってしまいます。
単独で怒りがパッとでたら、サティで沈静化を図り、
それに失敗してたら、しまったしまった忘れてたちゃんとやろうと対処するというのがいいのでしょう。
すごい速さで、生住滅を繰り返す心と物質ですので、
常にカルマが、関わっているように大雑把な智慧では
見えますが、チェータナー(思)が弱ければカルマにならずに終わるのですから、
夢の中の悪感情は、微細なレベルのカルマにならなかったりなったりで、大きな業道ほどのカルマには、ならないと考えておけば、まずはいいのでしょう。
ここで出てきた思考の混乱は、刹那の時間の業と、
何回もの人生の長さの業(業道)の話を
(自分も)同じように扱ってしまったせいだと思いました。
業の話は、人間が考えていけないものの1つですので、
さすがに未熟者が説明しようとしてはいけないものだと
痛感してますが、
業の成立の話で、同じように混乱してしまう方を他でも見かけ、
あ、誰でも陥る疑問点、混乱点なのだなと思い、
何とか書いてみました。
という訳で、ベタ打ちです。読みにくくてすみません。
ちなみに、怒りの感情で、いつもそれがカルマになっているかというと、チェータナー(思)は、しようという動機や衝動なので、相手を思い浮かべて危害を加えようと
思わなければ、業(カルマ) にまでいかないと思います。
欲はさすがにすぐ業(カルマ)になりそうですが。
ここは、浅知恵です。
刹那のカルマができたあと、どのような名や色を、
刹那で生じさせるのか、
ここを僧侶から教えてもらい、理解できて初めて
腑に落ちるところまでいく疑問点ですね。
正に参考までにしてください。
あと、お釈迦様が、カルマが全ての原因になっているのだろうかと疑問を持った人を例を挙げて、そういうことはないと教えてくれたお経があるのですが、
横浜の朝日カルチャーセンターでスマナサーラ長老が講演されています。
見つけましたら、貼っておきますね。2019年10月08日 (火) 20時08分 No.4430
tamotsuさんへ - 修行者
返信ありがとうございます。
>ここで出てきた思考の混乱は、刹那の時間の業と、
何回もの人生の長さの業(業道)の話を
(自分も)同じように扱ってしまったせいだと思いました。
私はそもそもこれを区別すべきものであるという発想がありませんでした。
とてもためになりました。
しかしあまりにも未熟でお恥ずかしい限りですが、
むしろ知りたいという動機は増しました。
教えて頂いたURLの記事も含めてしっかり勉強してみます。
それで浮かんだ疑問は合宿等で長老へ直接伺ってみます。
本当にありがとうございました。
2019年10月11日 (金) 15時26分 No.4431
修業者さんへ~是非、質問してご報告を - tamotsuこちらこそありがとうございました。
自分も、脇に置いといた不明な部分の理解を進められそうです。
スマナサーラ長老へ質問された時は、
是非、その回答を教えていただきたいです。
それではまた。期待してます。2019年10月16日 (水) 15時14分 No.4432
スマナサーラ長老に回答頂きました。 - 常幸YouTubeにて取り上げて頂き、スマナサーラ長老に回答して頂いたみたいで、ありがとうございます。
また、皆様も回答ありがとうございました。
夢の中の行為はあまり気にせず、今後も精進していこうと思います。
スマナサーラ長老が回答して下さった、YouTubeの動画のURLを貼らせて頂きます。
https://youtu.be/fgcPQVLW_P8
2019年10月19日 (土) 14時38分 No.4440