日本テーラワーダ仏教協会 質問&議論BBS

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アルコール消毒 - tossansan MAIL


私は鍼灸師です。治療前に手指消毒し、患部をアルコール綿花で拭きます。目に見えない生命を死滅させているので、これはやはり大罪を犯していることになるのでしょうか。
2017年07月27日 (木) 15時54分 No.3753
RE:アルコール消毒 - naagita(admin) MAIL
医療関係者の方からよく寄せられる質問です。

治療者と患者はお互いが一個の生態系です。別個の秩序を持った生態系が直接接触するのです。

治療者は患者に触れるために「消毒」と称して体表面の微生物を殺します。しかし、それをしないことで、患者の生態系が甚大な被害を受ける(エコシステムが変調をきたす)可能性もあります。だから「消毒」という手続きは(非接触的な治療を除いては)欠かせません。

治療者が患者に触れて治療することは、患者さんという生態系の不調を改善して元気にすることですよね。それで治療者も報酬を得て、治療者という生態系が生き続けられるのですから、お互いの生態系にとって利益があります。

そう考えると、消毒という手続きを含む治療行為は全体的にみると「相対的な善」です。しかしミクロに見ていくと、そのために寿命より早く死ななくてはいけない微生物が出てきます。それを「大罪」とするのは極論で間違っています。でも、微細な罪も全くないと言い切ることもちょっと危険です。

そのように治療という行為の意味を観察してみると、「生きる」営みに完全な善は成り立たないようだ、と理解できるかもしれません。

自分の職業をとおして「生きることの矛盾」に出会うことは、在家生活の大きな利得ではないかなと思うのですが、如何でしょうか?

2017年08月01日 (火) 16時22分 No.3763
アルコール消毒 - tossansan MAIL
ご回答ありがとうございました。生きることは他の生命を食することで成り立ちます。私も治療(消毒という微生物の殺生)することで報酬を頂いています。生きることは決して尊いものではないと思います。先日、アラナ精舎でご一緒させて頂いている方に、医療用の手袋(使い捨て)を使ったらと良いアドバイスを頂いきました。少しでも殺生を減らすことが出来るのでありがたいです。ただし、患部に消毒することによって死滅する微生物のことは忘れずに治療して行きたいと思います。
2017年08月01日 (火) 23時24分 No.3764


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