日本テーラワーダ仏教協会の質問&議論用の掲示板です。
投稿は個人情報を削除した上で編集しHPや協会機関誌等に転載する場合があります。
YouTube「日本テーラワーダ仏教協会事務局」チャンネルのQ&A動画で取り上げる場合もあります。
画面左上の検索フォームで過去の書き込みをキーワード検索できます。
投稿は管理人が内容を確認後に掲載します。不掲載の理由問合せにはお答えできません。
質問や相談にコメントする場合は"真理を守る"謙虚な姿勢を心がけましょう。
お問合せは、info@j-theravada.net まで。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
こちらの関連記事へ返信する場合は下のフォームに書いてください。
偸盗ってどんなもの? - yoshiこんにちは。不偸盗について質問があります。
長老の御著書の中に、「偸盗とは、窃盗等の大胆でわかりやすい行為のみを指すわけではない。バイトの交通費を誤魔化し、もらい受けることも私から言えば偸盗にあたる」といったような記述があったと思います。
この本が何という本だったか覚えておられる方がいらっしゃいましたら、教えて頂けませんか。
余談ですが、具体的な私の悩みはこういうものです。
「私は新しいカバンを買おうとしている。ある店で気に入ったカバンが見つかった。しかし後に別のネットショップで同じものが20%OFFで売られているのを見つけた。安い店で買いたいが、それは商品の仕様を調べさせてもらった最初の店に対して気が引ける…」
御回答よろしくおねがいします!2012年10月01日 (月) 15時06分 No.1934
ご著者はわかりませんが - R私もそのような記述を読んだ記憶がうっすらあり、何冊か手持ちのご著書をあたってみましたが、みつかりませんでした。
お役に立てずに申し訳ありません。
でも、協会HP(http://www.j-theravada.net/pali/key-ariya-attangika-magga.html)にも、「いわゆる窃盗行為だけが盗みではありません。」とあり、その後にいくつか例が挙げられていますよね。
具体的なお悩みの件ですが、「うちのお店で買ってください」という店側の意思は明らかなので、後ろめたさを感じるお気持ちは、とても良くわかります。
店で商品を手にとって見るまでは、購入するかしないかは決まっておらず、なんらかの理由(予算との折り合いなど)でその場では購入せず、後からたまたまネットショップで安くなっているのを見つけ購入した(ただし、不当な安売りではない)、という前提で申しますと、偸盗にはあたらないような気がします。
ただ、もし、はじめから安いネットショップで買うことを決めていて、商品の確認のためだけに店を利用したのであれば、ちょっとわかりません。
先に挙げたHPの記述部分には、不偸盗の説明に「与えられていないものを取らない」とあり、さらに「騙し」というキーワードが出てきます。
お店側が、買う気のないお客でも商品を手にとって見ることを承認しているのであれば、それは与えられたものであり、「騙し」にもなりませんが、このような不文律は、お店の意思によるところなので曖昧ですよね。
2012年10月04日 (木) 14時59分 No.1940
ありがとうございます - yoshiRさん、お手数をおかけしました。ありがとうございます。
「後から安いものを見つけたので購入」ということであれば、やはり偸盗ではないですよね。私の場合も大体こちらでした。「安い店で買うつもりで、商品の確認だけを別の店で行う」のは、店員さんに「ネットショップで買うんだけど、見ていいですか?」と聞いてからであればOKでしょうか。これは品位を欠く行為になってしまいそうですね。
しかし、「後から安いものを見つけたので購入」の方でも、私自身の実体験から申しますと、必ずしも善行にはならなかったと思います。
私は安いバッグをダラダラ探している間、「あのカッコいいカバンほしいなー」という欲望の妄想に、ずっと浸っておりましたので、今は「人生の貴重な残り時間を欲望の妄想に費やしてしまった…」という後悔があります。しかも安い店ではどの道、売り切れで買えなかったということで、私はなんだか踏んだり蹴ったりの結果を受けました…。
私は今回、「欲や怒りの行動の前には一旦停止すると良い」との教えを自分なりに実践しました。振り返ってみれば、古いカバンを修理してもらえて、そちらを快適に使えるようになりました。やっぱり私には新しいカバンは必要なかったのだと思っています。
さらに蛇足になりそうですが、私は現在ネット依存気味でして、依存が起こったのはこういう細かい欲の成就が積み重なったからかも、と比較的善い妄想も思いつけました。
これからもなるべく厳密に戒律を守っていきます。ありがとうございました。2012年10月05日 (金) 13時44分 No.1943