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仏教的な解決方法について - TAKASHIどうしたらよいのか、ひどく悩んでおります。
親類が亡くなり、私が相続人の一人となりました。
その親類とは、亡くなったことに特別な感慨も湧かないほど疎遠でした。
相続人としての選択肢は二つあります。
ひとつは、他の相続人と協議し、遺産を受け取ること。
もうひとつは、相続を放棄すること。
遺産を受け取るメリットは、もちろん遺産そのものです。
デメリットは、亡くなった親類の遺産の状況が不明であり、万一負債があった場合、費用も合わせてマイナスとなることです。
調査や手続き、故人の後始末等にも、費用や時間、体力が必要です。
また、相続人が複数いるため、各々の思惑によってはスムーズに運ばない可能性が高いと思われます。
一方、相続放棄のメリットは、放棄の手続きに若干の手間と費用はかかりますが、以後は一切のことから手を引けます。
ただし、たとえ多額の遺産が残されていても、当然、権利を失います。
私は現在、費用を負担する財力や体力・気力の欠如から、相続放棄に気持ちが傾いております。
仏教的には一見、遺産を放棄することが、欲からの開放のように思われます。
義務を果たしたくなければ権利を放棄するという道理にも適った行いです。
が、結局のところ、故人の後始末から逃れるための手段とも言えます。
一応、他の相続人にも放棄を勧めてみましたが、皆で相続費用を負担し、遺産を分けたい様子です。
よって、遺産がプラスであれば、私の「逃亡」は他の相続人に歓迎されるでしょうが、もしもマイナスやゼロであった場合、早々に戦線離脱した私は快く思われないでしょう。
そして、もし遺産がプラスであった場合、皆が損をしないので、私も気が楽な反面、後悔や執着心が生じると思います。
一方、心身を犠牲にし、リスクを犯し、遺産を受ける選択をしても、やはりそこには金銭に対する「欲」があります。
自らが稼いだお金ではなく、他人のお金を手に入れようとは、それが権利であれ、大きな「欲」であり、受けられる利益を逃したくないという邪な心です。
仏教的な最善策とは、より煩悩が少なく、善心による行動をすることです。
しかし、どちらの選択をしても、煩悩が絡んでおり、どうすればよいのかわかりません。
どうぞ、ご助言をお願いいたします。
2012年09月04日 (火) 13時46分 No.1885
外部要因により善心は維持できないという事実 - 迷い犬>遺産がプラスであれば、私の「逃亡」は他の相続人に歓迎されるでしょうが、もしもマイナスやゼロであった場合、早々に戦線離脱した私は快く思われないでしょう。
そして、もし遺産がプラスであった場合、皆が損をしないので、私も気が楽な反面、後悔や執着心が生じると思います。
>一方、心身を犠牲にし、リスクを犯し、遺産を受ける選択をしても、やはりそこには金銭に対する「欲」があります。
自らが稼いだお金ではなく、他人のお金を手に入れようとは、それが権利であれ、大きな「欲」であり、受けられる利益を逃したくないという邪な心です。
すべての人間に快く思われる者は絶対にいないという事実。
後悔や執着心や邪な心から解き離れる者は悟った者以外ありえないという事実。
それら不可能な事柄を可能にしたいという欲求は妄想的といえるでしょう。
結局、遺産を受けても遺産を受けなくても
善い方向に向けれる者は善い方へ進むし
悪い方向に向ける者は悪い方へ進む。
つまり、選択の問題ではなく、質問者様自身の問題。
実践や修行がしたくないのではないですか?
つまり、執着する自分よりも執着する対象を滅したいとしか思えません。
2012年09月05日 (水) 13時37分 No.1887
確認はお早めに! - ひのわTAKASHIさん
http://tt110.net/05isan/F2-isansouzoku-toha.htm
遺言書の有無を確認し、遺産の全体像をあきらかにする所がスタート地点です。
故人が懇意にされていた弁護士さんがいれば、遺言書を残されていないか聞いてみて下さい。
そこがあやふやなまま、心配ごとがふくらんでしまって実際の行動が億劫になられてるのでしょうか。
プラスの財産でマイナスの財産を相殺する「限定相続」という方法もあります。これは相続人全員の賛成と故人が亡くなられて三ヶ月以内の申請が必須です。
Googleで遺産相続で検索して相続の流れ全体が見えると焦りも減り、仏教的な善心ということに繋がるんではないでしょうか。
ご検討下さい!2012年09月11日 (火) 13時50分 No.1892
ありがとうございました - TAKASHI迷い犬さん、ひのわさん、ありがとうございました。
根本的な解決は、実践や瞑想をして心を整えることでしょうが、法律は私の心の成長を待ってはくれません。
どのような決断をしても、何かしらの苦しみが伴うことが必須であることは承知しており、そのなかで、よりマシな選択をしたいと思っています。
ひのわさんのおっしゃるとおり、状況が何もわからず、心配事ばかりがふくらんでいたようです。
更に、三ヶ月以内に手続きをするためには、意思決定と行動は、それよりずっと前に行わなければならず、焦りもありました。
なるべく落ち着いて対処したいと思います。
どうもありがとうございました。2012年09月12日 (水) 13時39分 No.1893
よく整理して考えてみてください - 迷い犬>法律は私の心の成長を待ってはくれません。
法律が、質問者様を遺産を受けとらなかった結果を後悔させたり、無駄な調査費や骨折りを嘆かせるわけではないのですよ。
もし資産があって受け取ったならば、そのまま一時手をつけずに、熟慮した後、恵まれないひとに寄付してもよろしいでしょう。
もし借金のみで骨折り損だとしても、後悔事ないの人生など不可能であり、後悔しないように心を保つしかないでしょう。
それらは別に急ぐことでもないでしょう?
それができる人がいて、一方で、できない質問者様がいるとしたら、相続問題自体が持つ普遍的な影響力ではなく、質問者様のこころの問題といえるのではないでしょうか?
悩み事の無い人間はいない。悩み事に執着するかしないかだけです。2012年09月14日 (金) 14時54分 No.1896
TAKASHIさんへ - kou仏教的な解決方法、ということで。
遺産はプラスでもマイナスでも、受け取っても受け取らなくても。
どんな組み合わせになったとしても悩み苦しみばかりだと、TAKASHIさん自身で分析なさっています。
だからまあどういう結果になったとしても「一切皆苦」であると。
どうせ悩み苦しみが無い選択肢などないんだと気楽になっちゃうのはどうでしょうか?
ついでに「遺産、財産とはこれほどに悩み苦しみを生むものか」と観察してみるのも面白いと思います。
幸福でありますように。
2012年09月21日 (金) 14時00分 No.1907
返信ありがとうございました - TAKASHI迷い犬さんへ
再度の返信をありがとうございました。
おっしゃっている趣旨はわかるのですが、私はもう少し具体的で現実的なアドバイスを求めて投稿させていただきましたので、「法律は待ってくれない」という言い方をしました。
お気に障りましたら、申し訳ございません。
>もし資産があって受け取ったならば、そのまま一時手をつけずに、熟慮した後、恵まれないひとに寄付してもよろしいでしょう。
最初の投稿にも書きましたが、私は遺産を受け取った後のことを心配しているのではなく、その過程でのストレスを心配しているのです。
>もし借金のみで骨折り損だとしても、後悔事ないの人生など不可能であり、後悔しないように心を保つしかないでしょう。
借金は避けるべきことではありませんか?
確か、お釈迦様も、家などの大きな投資以外での借金はしてはならないとおっしゃっていたと思います。
実際には、遺産を受け取るにしても、借金を負わない方法もありますので、そのようなことにはしませんが、どんなに心が育っている人でも、むざむざ逆境に身を投じることは避けるべきではありませんか?
仏教は、最終的には解脱を目標としてはいますが、在家で生活する上で、なるべく苦しまないような指針を与えてくれるものだとも思っています。
ただ、瞑想と実践が足りていないのは事実であり、その結果、いざこのような事態が起きるとどうしてよいのかわからず、思い悩むのは確かです。
せっかくのアドバイスに沿えず、申し訳ありませんでした。
kouさんへ
ありがとうございました。
>どうせ悩み苦しみが無い選択肢などないんだと気楽になっちゃうのはどうでしょうか?
そうなんですよね。
でも、ほんの少しでも悩み苦しみが少ない選択をしたいと思ってしまうのですよ・・・
それで更に悩んでしまうようでは、意味がないですけれどね。
>ついでに「遺産、財産とはこれほどに悩み苦しみを生むものか」と観察してみるのも面白いと思います。
う~ん・・・
財産はともかく、遺産は人の死が前提で、ほとんど他人のように縁薄い親類でしたが、まだ亡くなってから間もないので、面白いと思うのは難しいですね。
せっかくのアドバイス、申し訳ありません。
2012年10月01日 (月) 15時06分 No.1929