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吉祥経にある、『たくさん聞き学ぶこと、技芸』とは? - タロウ吉祥経には、『たくさん聞き学ぶこと、技芸、善く身についている躾 、言葉が善く語られること、これが最上の吉祥です。』
とありますが、『たくさん聞き学ぶこと、技芸』とは仏法、瞑想技法の事ではなく、一般社会生活における仕事上の知識、技能のことでしょうか?
仏教では、俗世間の知識の価値に重きをおいていないと思いますので、こちらの文言はどういう意味なのか教えていただけますと幸いです。2024年12月06日 (金) 18時01分 No.6390
宜しいかと思います - ポンタこんにちは。
まず、「世俗の「ムダ」と、聖の「ムダ」」https://j-theravada.com/dhamma/q&a/pp200708/
を、一読されることをお勧めします。
タロウ様のお考えで宜しいんじゃないかと思いますね。
その上で、「「吉祥経」を読む」(施本)から引用します。
「学びは、知識と技術という二種類です。技術だけでも身につけなさいと言いましたが、知識なしに技術が成り立つわけではないのです。…(中略)普通の人が仕事をしたくないと思うことは、あまりにも支離滅裂な話です。これから幸福に達したいと思う人は、知識と技術を身につけなくてはいけません。自分が得る報酬の額は、どれくらい人の役に立っているのかということで決まります。」(p40〜41)
後は「五戒」を守ることや「八正道」に沿ってるかだと個人的には思います。仕事と言っても色々ありますからね。
以上、ご参考までに。2024年12月10日 (火) 15時34分 No.6393
天人が人々について仏陀に質問した回答 - なみ私が調べたところ前提がまず異なるようです。
こちらの仏陀が説かれたものは一般の人々の吉祥なので、仏道を歩む者に対しての回答ではないようです。
こちらのhttps://j-theravada.com/world/sutta/sutta-10/
吉祥経の前文にあるように問題になる文言が出てきた質問は天人によってなされています。
内容はこうです。
「たくさんの天人や人々が、幸福を願って 吉祥 きちじょう なものごとを考えてきました。 最上の吉祥をお説きください。」
この人々に使われるmanussaという単語も人間のことと中村先生によって訳されているので仏弟子のことではないと思います。
つまりこれは世間で普通に生きる人々について聞いていますから、当然俗世間の人々に対する回答と思われます。
出家者に対して説かれた内容ではありません。
なので技芸Sippaはそのまま、技術・技芸だと思われます。
中村先生の訳された辞書では「工」と訳されており、技芸、あるいは技術のことだそうです。
私はこの先生の訳がちょっとわかりづらいと感じるのでもう少し調べました。
それで注釈には那先経、ナーガナーセについてのところでも使われた言葉のようです。
それで調べたところ、
https://j-theravada.com/dhamma/kougi/kougi-067/
長老が内容を端的に教えてくださっています。
こちらの中で行為の結果は自分にあるという部分でお釈迦様が説かれたこのsippaがどういう風に使われたのかも想像しながら聞くとより感じが掴めそうです。
ですので、技芸というのは生きるために行う行為における技、行いと認識するのが妥当かと思いました。
2024年12月10日 (火) 15時34分 No.6398
御礼申し上げます。 - タロウ詳細にご説明いただけ誠にありがとうございます。
ポンタ様となみ様の深いご見識にはいつも助けられており、参考文献などは仏教を学ぶモチベーションにもなっております。
私も人に教えられるように仏教を学んでいこうと思います。
ありがとうございました。2024年12月20日 (金) 00時11分 No.6426
ちょっと違う気が - ポンタこんにちは。
ここは、あくまで意見交換や情報交換をして、そしてそれらを参考にする場であり、「教える⇔教えられる」といった、先生と生徒みたいな関係の場ではないと思いますよ。
少なくとも、私はそう考えてます。
一応、念のために。。
2024年12月20日 (金) 18時40分 No.6428