日本テーラワーダ仏教協会の質問&議論用の掲示板です。
投稿は個人情報を削除した上で編集しHPや協会機関誌等に転載する場合があります。
YouTube「日本テーラワーダ仏教協会事務局」チャンネルのQ&A動画で取り上げる場合もあります。
画面左上の検索フォームで過去の書き込みをキーワード検索できます。
投稿は管理人が内容を確認後に掲載します。不掲載の理由問合せにはお答えできません。
質問や相談にコメントする場合は"真理を守る"謙虚な姿勢を心がけましょう。
お問合せは、info@j-theravada.net まで。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
こちらの関連記事へ返信する場合は下のフォームに書いてください。
六道(五道)輪廻における人間の定義について - しゅん仏教における人間の定義についての質問です。
六道(五道)輪廻には人間道というものがあり、我々人間がこの次元に含まれ、犬猫などの動物は畜生道に含まれるのだと理解しています。
しかし生物学的に見れば人間と動物は肉体の構造や遺伝子の仕組みはほぼ同じであり、そこに明確な境界を引くのは難しい気がします。
さらに進化論の立場に立つのなら、人間も動物から進化してきたのであり、猿人原人旧人新人など、進化のどの段階で線を引くのかという疑問もあります。
では肉体で考えるのをやめて、心において考えれば境界線が引けるのでしょうか?
例えば「仏教を理解して実践できる生命」が人間である、とか。
その場合それに含まれない人間(上の例で言えば重度の知的障害を持って生まれてきた方など)は人間道ではなく畜生道の生命に含まれるのでしょうか?
(差別的な意図は全くないです。もし不快に感じる方がいたら申し訳ないです。私の言語能力の問題です。)
また、宇宙スケールで考えて、他の星にも生命体が存在すると想定した場合、そこにも(我々が認識できる次元には)畜生と人間の2種類がいるのでしょうか?
それとも人間とはこの地球の我々だけであり、他の星の生命は全て畜生に含まれるのでしょうか?
前者の場合、またその境界線がどこに引かれるのかも気になります。
以上、仏道実践とはあまり関係ない質問となってしまい恐縮ですが、仏教で人間道をどのように定義しているのかご存知の方がいらっしゃればご教授いただけると幸いです。2024年11月19日 (火) 14時21分 No.6325
楽と苦 - ポンタこんにちは。
スマナサーラ長老はじめ、色んな方から伺ったことを私なりに整理してお話しすると、「楽と苦のバランス」がちょうどとれてるのが「人間界」だと思います。
「楽と苦のバランス」がとれているから、仏道実践可能だったような。
その意味では「楽と苦のバランス」が今の地球上の人間と同じか、殆ど同じなら、全宇宙に「人間界としての人間」が存在し得る。となるかと。
餓鬼については実際にわかりませんが、人間より「苦しみ」が多いようですね。
以上、ご参考までに。
2024年11月20日 (水) 06時55分 No.6327
知識は煩悩 - なみ肉体の構造と遺伝子がほぼ同じと言いますが、それは人間の作った五感で感じられる世界での知識上の観念、考えです。
近年になってその存在がありそうだと目されているアストラル体や目に見えない世界まで語ればそれが同じかどうかは謎ということにして理解した方がよろしいでしょう。
1960年代に岩波書店から発刊された素粒子論によれば物体は変化消滅することが確認できたそうです。
何もないという状態から現れたり消えたりする、それが宇宙の物質です。
すべてはあるけれどない、そのように振る舞っている。としか思えないのでもはや人間の科学者はここ50年お手上げ状態です。
なので、そもそも物質それも人間ごとき五感の程度で宇宙スケールを完全に語ることができないというのが現状の科学世界です。
その上で他の星々と言いますが、お釈迦様によれば宇宙には1兆を超える生命体がいるそうです。
そこに私たちの知るたった1種類の生命体である人間をひとつとって、他との境界を引くのはちょっと無理かもしれないですね。
鳥という種を見ても鶏から大鷲まで実に様々でしょう?
この星に今の種の人間しかいないのは、この種の人間が一番無慈悲に他の人間種を殺したからという説もあるのです。
ちょっと調べれば体長30cmくらいの人間が実在した記録も残っています。
あるいは、何メートルもある人間の骨が発掘されたという嘘か本当かわからない情報もあるのです。
なので、人間が猿から進化したというよりはもともと生命というものはどこか見えない世界からやってきたというのもあながち嘘ではないと思っています。
(ちなみに進化論では猿から人間に進化したという説は周囲の学者が勝手に憶測で記した内容で進化論自体にその話はないようですよ)
境界線がどこにあるのかという話ですが、まず感覚が心という大前提がないと話が見えないと思います。
すべての生命は感覚する物質なのです。
ですからその感覚の次元に合わせて境界線が引かれたのではないかと思います。
例えば、カラスなんかだと引き算がうまくできないんです。
人間の子供には理解できますがカラスはどうやってもイメージがうまくできないみたい。実験したのかは知りませんが。
なので、それも感覚なのだと思います。
思考と感覚は違うと思うかも知れませんが、感覚がないと思考が生まれないのは仏道をやれば体で理解できます。
ここで言いたいのはつまりカラスには破れない次元があるというわけです。
長老によると人間界は天界に含まれるようなので、その認識次元が天界のものになり得る可能性を秘めているということなのだと私は理解しています。
なので人間は畜生でもあり神にも近い存在ということで回答になっていますでしょうか?
人間道の定義ということですが、そもそも生命とは何かを知らないと定義も何もないと思ったのでここまで説明しました。
もっと詳しく語れる人がいましたらお願いします。
2024年11月24日 (日) 20時42分 No.6336