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『題詠』短歌投稿掲示板

題詠専用の短歌投稿掲示板です。
お題は毎週月曜日午前0:00頃この掲示板で発表いたします。
管理人:黒路よしひろ

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[629] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/09/04(月) 00:00

前回のお題『祭り』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。

★前回の投稿作品★
お題『祭り』(敬称略)

夕夏

なりひびくきせつはずれのとおはなびれじゃーらんどのいべんととして

-------------------------------------
さくら

いずくかに祭囃子の音きけば入りゆきたし遠き昔に

水槽に真っ赤な金魚の昼下がり暗き底よりこほろぎの出ず

小さきころ禁じられたる綿菓子のそびえたつかな今も昔も

こどもらのようよう掬いにうつむけば水にたゆとふ金魚のゆかた

-------------------------------------
六九郎

地に落ちた実にたかる虫汁を吸うオリンピックの渡ったあとに

少子化の対策後の祭りかな戦後日本の捨ててきたもの

子供らも山車も屋台も消え失せて祭囃子の残響を引く

異教徒の命は軽き感謝祭助けた挙げ句の酋長の首

戦地にて命落とした兵隊の帰還パレード列は途切れず

人間が寝静まったらカーニバル百鬼パレード我々の夜

-------------------------------------


[628] 題名:★お題は『怖いもの』★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/09/04(月) 00:00

★今回のお題は『怖いもの』、期限は九月十七日(日)です★

「幽霊」「怪物」など、怖いものという言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
お題の言葉を含んでいなくても構いません。

題詠の期間は一つのお題につき二週間です。
みなさんが気持ちよく参加できるよう、どうぞ、ご協力のほどをよろしくお願いしますねm(_ _)m

PS.今回はお題、二巡目です(^・^)


[627] 題名:祭り 名前:六九郎 投稿日: 2023/09/02(土) 22:31

地に落ちた実にたかる虫汁を吸うオリンピックの渡ったあとに

少子化の対策後の祭りかな戦後日本の捨ててきたもの

子供らも山車も屋台も消え失せて祭囃子の残響を引く

異教徒の命は軽き感謝祭助けた挙げ句の酋長の首

戦地にて命落とした兵隊の帰還パレード列は途切れず

人間が寝静まったらカーニバル百鬼パレード我々の夜


[626] 題名:題名 祭り 名前 さくら 名前:さくら 投稿日: 2023/09/02(土) 10:14

いずくかに祭囃子の音きけば入りゆきたし遠き昔に

水槽に真っ赤な金魚の昼下がり暗き底よりこほろぎの出ず

小さきころ禁じられたる綿菓子のそびえたつかな今も昔も

こどもらのようよう掬いにうつむけば水にたゆとふ金魚のゆかた


[625] 題名:黒路さま 添削ありがとうございました。さくら 名前:さくら 投稿日: 2023/08/28(月) 11:51

お風邪は良くなりましたか?
扇風機を直接 顔に当てると顔面神経痛になると、中学の先生からお教すわったことがありましたが、夏風邪も長引くそうですから、
ご留意くださいね。
この度も、もうとっくに会得している筈のことで、いくつも間違いを重ねてしまいました、
歌の表現の上で言葉の順序は、とても大切ですね。

赤いソックスの歌で、カナダとイギリスの首相を間違えるなんて、、ちょっとおかしいなとは思ったのですが、調べ直さないで投稿してしまいました。
ほんとにお恥ずかしい限りです。猛反省をしております。
この頃は反省の割には、つまらない歌が多くて、どうしたものかと悩んでおります。
これからも、たくさん教えてください。
ありがとうございました。
 


[624] 題名:さくらさん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/08/27(日) 23:02

いや〜〜、数日前から扇風機冷えが原因の夏風邪を引いてしまって、ダウンしておりました^^;
母親にまで移ってしまったので、お互いに移し合いをしている感じで一向に治り切りません(ちなみに父親はお酒の飲み過ぎでお盆に救急車で運ばれていま入院中・汗。。)
ここ数年、風邪など引いたことがなかったのですが、コロナの五類移行で僕もちょっと油断してしまったかな。

夜は暑くても朝方は気温が下がることが多くなってきたので、みなさんもどうぞ扇風機冷えにはお気をつけくださいね。

さてさて、そんな少しだけ暑さも和らいできた感のある休日に、今夜もまたこちらのみなさんの歌に感想など書かせてもらって、明日への活力としたく思います。

>いまもなお夢にいできて赤面すらくだい点の微分積分

うんうん、さくらさんのこの歌も、遠い過去のテストの落第点を詠って、その消えない記憶を見事に表現したほんとに魅力ある内容の一首ですよね。

僕も、数学と英語はどうしても苦手な科目でした。
落第点を取った夢を見ることはないですが、僕の場合はテスト直前に勉強していなかった夢を見て冷や汗が出たことがあります。
現実にはそんなことは一度もなかったのですが(笑)

そうですね、そんな幾つになっても忘れることのない苦手科目のテストの記憶を詠って共感を呼ぶ一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
学生時代のテストから解放されても、なお何かに〈試され〉続ける人生です。

ただまあ、ちょっと歌の内容が順序立ち過ぎて解説のような感じになってしまっているようにも思うので…

いまもなお夢にいできて赤面す微分積分らくだい点の

うん、ここはたとえばこんな感じで、下の句を到着して詩的な変化を加えてみるのも面白いかも知れませんね^^
こうすることで、歌の言い回しに“捻り”が生まれて、一首がさらに引き立つようにも思いますので。

でもほんと、過去と現在のそれぞれの作者の〈リアル〉な赤面の感情が身近に感じ取れる魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)



>スカーレットの口紅ひとつ贖えば九波を告げるコロナのニュース

こちらの歌も、いまなお収束することを知らない新型コロナとの日々の関わりを詠って、まさに令和の世を生きる作者の“現代短歌”ですよね。

僕は会社勤めを始めてからはもう、世間のニュースからすっかりと切り離された生活を送っているのでコロナのことも遠い世界の出来事のように感じたりしていますが、いつの間にかすでに第九波までやって来ているのですね。

まあ、五類移行以来、最近はマスクをしていない人も増えて、それが感染拡大に繋がっているような気もしないでもないですが。

スカーレットの口紅を贖うという行為にも、そんなマスクを外す生活が戻ってきた暗示も感じ取れて、五類移行後の“新たな世界”を生きる〈作者の姿〉が歌に浮かび上がってきます。

初句の大胆な字余りの開放感と、第九波の緊張感の対比にもきっとそんなコロナとの共存を余儀なくされている生活への素直な感情が表れているのでしょう。
コロナ禍の世界を、人類がたくましく生き抜いている姿を、短歌は次の時代へと伝え残します。



>孫の言う「大谷はめっちゃ強くて可愛いの、赤ちゃんみたいだよ」

うんうん、こちらの歌も、レッドソックスの大谷翔平選手を詠って、その大谷選手への独特の評価が面白く詠われた魅力の一首ですよね。
大谷選手を「強くて可愛い、赤ちゃんみたい」と表したお孫さんの感性がほんとに個性的で素敵です。

たしかに、「強さ」と「可愛さ」というのは両立するものなのかも知れませんね。
それが「赤ちゃんみたい」と感じ取ったのも、きっとさくらさんのお孫さんの素直な感想なのでしょう。

そうですね、そんな大谷選手に対するどこか不思議な幼子の表現を歌にして面白い魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
先入観のない幼い目から見た世界には、あるいは大人には見えない〈真実〉が見えているのかも。

ただまあ、「孫の言う」から始めてしまうと後の内容が孫(幼い子)の言葉だと最初から分かってしまって、表現のインパクトが弱くなってしまうようにも感じるので…

「大谷はめっちゃ強くて可愛いの、赤ちゃんみたいだよ」って孫は

うん、ここはたとえばこんな感じで、「孫」は最後に出したほうがさらに歌が面白くなっていいかも^^
こうすることで、カギ括弧のなかの表現がより活き活きと躍動してくるようにも思いますので。

でもほんと、日々の生活の中でのひととひとの関わりの中から生まれてくる短歌の健全な姿が感じ取れて魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)



>裾を上げカープの赤いソックスをちらり見せたりカナダの首相

こちらの歌も、先のG7前に行われた首脳間の会談を詠って、海外の首脳のユニークな性格を歌に表現したほんとに素敵な魅力の一首ですよね。

僕は、最近はニュースなどもまったく追えていない状態なのですが、日本で行われた先のG7の会合を前に岸田総理との首脳会談に臨んだスナク首相が、カープファンの岸田総理へのサービスでカープソックスを披露したのだそうですね。
やはり、こういう茶目っ気は、日本人よりも海外の政治家のほうがセンスがいいように感じますね。

そうですね、そんな時事を上手く切り取って、しかも事情を知らないものにまでその場面を“見せる”力を持った魅力の一首だと思いますし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
戦争がけっして遠い世界の出来事でないと実感させられる世界の中で、首脳同士の和やかな姿が〈尊く〉感じ取れる歌でもあります。

ただまあ、ネットで調べてみたところ、カープソックスを披露したスナク首相は、カナダの首相ではなくイギリスの首相のようですので…

裾を上げカープの赤いソックスをちらり見せたりイギリス首相

うん、こんな感じで「イギリス首相」としておくといいかも^^
上の句でしっかりと助詞を入れて詠ってあるので、「イギリス首相」の表現の性急さも和らいで問題ないと思いますので。

でもほんと、国家間の平和な関係を象徴するかのような和やかさが魅力の一首だと思いますんで、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)

ではでは、夏の疲れも出やすい時期ですので、さくらさんもどうぞお身体に気を付けて残暑を乗り切ってくださいね〜〜
今夜もこの辺で♪


[623] 題名:花火 名前:夕夏 投稿日: 2023/08/25(金) 00:23

なりひびくきせつはずれのとおはなびれじゃーらんどのいべんととして


[622] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/08/21(月) 00:01

前回のお題『昆虫』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。

★前回の投稿作品★
お題『学校』(敬称略)

夕夏

まなびやがきえさるそんなしゃかいへとだれがかえたかこどもしょうちょう

すきだったあなたまなびしがっこうのなまえのこるはこうこうだけに

りれきしょにきさいしていたわがぼこういまもげんぞんあなたはとおく

あなたへとつながるものがきえてゆくとわのわかれがあるといえども

-------------------------------------


事故ゼロが仕事とばかり学校はプールの水を抜く夏休み

夏休み水を抜かれたプールなかギンギラギンの太陽踊る

-------------------------------------
祐一

拓郎の歌詞を頭に気取ってた高校時代今は懐かし

秋の日に小学校の運動会昔の恩師みつけ涙す

学校に幽霊出るといううわさ死後の世界はあるということか

-------------------------------------
六九郎

皆同じ制服を着て神妙に入学式の子供らかなし

「選別」や「出荷」という語「卒業」と同じラインに転がっており

「学校も試験もなんにもない♪」なんて妖怪たちの将来不安

教卓の上に腰掛け煙草吸う教師サルトル何を語りき

学校で知識ばかりを詰め込まれ知恵を持たずに生きるわれわれ

しものけがわれよりさきに生えそろいわれよりさきに逝きしきみかな

-------------------------------------
さくら

「薔薇の木に薔薇の花咲く、、」中学生 唯心論に酔いし日もあり

蛮からに生き急ぎたる同級生 遠き日なれど胸ふたぎくる

五十年ひと跨ぎして初恋の男子に笑まふ校門の外

言い過ぎし言葉に気づき女教師は黒板拭きにすべて拭き消す

「君―、もう絵は出来たかい?」先生の最後のでんわ今も木霊す

-------------------------------------


[621] 題名:★お題は『祭り』★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/08/21(月) 00:01

★今回のお題は『祭り』、期限は九月三日(日)です★

「出店」「花火」など、祭りという言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
お題の言葉を含んでいなくても構いません。

題詠の期間は一つのお題につき二週間です。
みなさんが気持ちよく参加できるよう、どうぞ、ご協力のほどをよろしくお願いしますねm(_ _)m

PS.今回はお題、三巡目です(^・^)


[620] 題名:題名 学校 名前 さくら 名前:さくら 投稿日: 2023/08/19(土) 09:36

「薔薇の木に薔薇の花咲く、、」中学生 唯心論に酔いし日もあり

蛮からに生き急ぎたる同級生 遠き日なれど胸ふたぎくる

五十年ひと跨ぎして初恋の男子に笑まふ校門の外

言い過ぎし言葉に気づき女教師は黒板拭きにすべて拭き消す

「君―、もう絵は出来たかい?」先生の最後のでんわ今も木霊す


[619] 題名:学校 名前:六九郎 投稿日: 2023/08/18(金) 10:27

皆同じ制服を着て神妙に入学式の子供らかなし

「選別」や「出荷」という語「卒業」と同じラインに転がっており

「学校も試験もなんにもない♪」なんて妖怪たちの将来不安

教卓の上に腰掛け煙草吸う教師サルトル何を語りき

学校で知識ばかりを詰め込まれ知恵を持たずに生きるわれわれ

しものけがわれよりさきに生えそろいわれよりさきに逝きしきみかな


[618] 題名:講評と添削ありがとうございます。 名前:夕夏 投稿日: 2023/08/15(火) 03:21

一首目のでべその歌の添削でたらちねと言う枕詞考えもしませんでした。格調高くなったようにおもいます。添削どおりで願います。
二首目のあかいいとの歌も添削どおりで願います。
三首目のけしのはなの歌、倒置での添削、確かに良いですね。添削どおり願います。
四首目の薔薇の花の歌、掛詞への添削例など考えていただき、ありがとうございます。本歌の方が良さそうとのご意見ですので、投稿どおりで願います。
四首全てに、色々調べていただいたうえでの丁寧な講評と添削いつもありがたく感謝しております。台風の進路が黒路さんの住んでる地域をとおりそうですが、何もないことを願っております。眠れない夜にならないことをお祈り申し上げます。


[617] 題名:夕夏さん、こんばんは〜〜(^・^) 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/08/15(火) 00:44

いや〜〜、せっかくのお盆休みだというのに、台風が直撃しそうな日本列島ですね^^;
奈良県のわが家ではまだ雨が少し降ってる程度ですが、これからもっと激しい雨風になるのかも…
ちなみに、僕も先日までお盆前の忙しさで休む間もありませんでしたが、ようやく昨日から休暇に入っています。
まあ、考えようによっては台風で外出出来ないほうが、家でゆっくりと休めて身体の疲れも取れて良いのかも知れませんね(笑)

さてさて、そんな台風の接近を感じながら、今夜もまたこちらのみなさんの歌に感想など書かせてもらって、就寝までの豊かな時間としたく思います。

>すえっこのあかちゃんだったそのこだけおまえのかあちゃんでべそにべそ

うんうん、夕夏さんのこの歌も、子供のよく言う?悪口を、言葉の類似性などを通して面白く表現した、夕夏さんらしいユニークさが魅力の一首ですよね。
まあ、いまの時代の子供はさすがにこんな悪口は言わないのだろうと思いますが、僕の子供の頃には何度か耳にした記憶があります。
(まあ、まったく流行りませんでしたけど^^;)

この歌の場合は、「あかちゃん」と「かあちゃん」、「でべそ」と「べそ」の表記や韻が似ている部分に面白さを見つけた一首ですね。

そうですね、そんな言葉の持つ面白さと同時に、遠い昭和の時代を感じさせてくれるノスタルジックな魅力も持った一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
長い年月を経ることで、子供の言う悪口さえも懐かしさを持った歌として〈昇華〉されます。

ただまあ、「そのこだけ」という部分に少し説明っぽさを感じなくもないので…

すえっこのあかちゃんだけがたらちねのおまえのかあちゃんでべそにべそ

うん、ここはたとえばこんな感じにして、枕詞などを入れてまとめてみるのもひとつの手かも知れませんね^^
こうすることで、遊びごころのある意味はそのままに歌としての“格調さ”も加わるようにも思いますので。

でもほんと、言葉の「調べ(リズム)」を活かした夕夏さんらしい面白味のある一首に仕上がっていると思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)



>あかいいとながいくらいがちょうどいいはりつめててはきれるおそれも

こちらの歌も、運命の“赤い糸”を通して恋人や夫婦間の関係を感じさせてくれる、夕夏さんらしい面白味の活きた一首ですよね。
運命の赤い糸…
これもまた最近ではほとんど聞かない表現となってしまいましたが、世の中のどこかにそんな糸で繋がっている運命のひとがいるのだという思いは、いまの時代のひとにも通じる感覚のように思います。

「長い糸」という言葉から少し弛みのある糸を想像させて、そこから下の句の表現へと繋いでゆく構成は見事なように感じます。

そうですね、そんな目に見えないものを感じ取らせてくれる力を持った魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
世の中にはきっと、〈張りつめ過ぎた〉ために切れてしまった運命の赤い糸も多くあるのでしょうね。

その上で、個人的には「きれるおそれも」とまとめてしまうと、ちょっと理屈が前に出てしまうようにも感じるので…

あかいいとながいくらいがちょうどいいはりつめててはきれそうだから

うん、ここはたとえばこんな感じとかで、もう少し詩情を出してみるのもひとつも手かも知れませんね^^
こうすることで、実際に切れてしまいそうなふたりの関係をも想像させて、歌に想像の広がりが増すようにも思いますので。

でもほんと、目には見えない赤い糸を歌に具現化させて見せてくれる魅力の一首だと思いますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)



>けしのはなまばゆいほどにあかぐろくいさいをはなちさきにけるかな

こちらの歌も、赤黒いケシの花の姿を詠って、その異彩が読み手の目の前に浮かび上がってくるような、美しい力の一首ですよね。

「ケシ」はケシ科の植物のことですね。
東南ヨーロッパ原産の植物で日本には室町時代あたりに入ってきたそうですが、果実の乳液から阿片が作られることから現代では栽培が禁止されているのだとか…

ケシ以外だと、麻などもおなじような理由でわれわれの目には触れない植物になってしまいましたね。
僕は純粋に、衣服などの繊維として昔の日本人に利用されてきた植物として、麻に興味があったりするのですが。

そうですね、そんな麻薬の阿片になるケシの“妖しさ”をその花の様を通して表現した魅力の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。
妖しき異彩を放ちながら、〈言葉の力〉によってその花は読み手の目の前に現れます。

ただまあ、この歌の場合はちょっと順序立ちすぎていてだらけたような印象を受けなくもないので…

けしのはなまばゆいほどにあかぐろくさきにけるかないさいをはなち

うん、ここはたとえばこんな感じで下の句を倒置してみるのも変化が出ていいのかも知れませんね^^
こうすることで、ケシの花の“異彩”がより強調されて、一首に良い緊張感が増すようにも思いますので。

でもほんと、目の前にケシの花の異彩を具現化させる言葉の力を持った一首だと感じますので、これもひとつの参考までにと云うことで(笑)



>あかあかとばらのいちりんさきにけりとげのいみさえしられぬように

うんうん、こちらの歌も、一輪の薔薇のその棘を通して、その棘の意味を考えさせてくれる深い魅力を持った一首ですよね。

薔薇の棘は、単純にその身を守るためのものかと思っていたら、一説には蔓性の植物だった頃の名残で他の植物などに巻き付くためのカギ爪のような役目を果たしていたとの説もあるそうですね。

まあ、そんな植物学的な話よりは、“美しいものには棘がある”という単純な恋の〈真理〉のほうが、われわれ一般人の感覚にはしっくりと来ますが。

そうですね、そんな触れれば傷つくような“棘”を持った美しい薔薇にさまざまなものを連想させてくれて魅惑の一首ですし、この歌についてもほんとにこのままで充分素敵に仕上がっていると思いますよ。

二句目は「いちりんのばら」としたほうが、「一輪の薔薇」と「一輪野薔薇」の二重の意味になって夕夏さんらしい面白さが出るかとも思いましたが、歌の言い回しとしてはやはりもとの「ばらのいちりん」のほうが拡張さも出て素敵ですね。

「棘の意味」というのがなんなのか、はっきりと読み取れないことで逆に読み手を惹きつける力も感じます。

薔薇のように美しいものには棘があり、痛みごと受け止める覚悟のないものにはその美しさを手にすることは叶わないのでしょう。

ではでは、夕夏さんも台風にはくれぐれも気を付けて素敵なお盆休みをお過ごしくださいね〜〜
今夜もこの辺で♪


[616] 題名:学校 名前:夕夏 投稿日: 2023/08/14(月) 01:49

すきだったあなたまなびしがっこうのなまえのこるはこうこうだけに

りれきしょにきさいしていたわがぼこういまもげんぞんあなたはとおく

あなたへとつながるものがきえてゆくとわのわかれがあるといえども


[615] 題名:お題 名前:祐一 投稿日: 2023/08/13(日) 15:58

学校に幽霊出るといううわさ死後の世界はあるということか


[614] 題名:お題 名前:祐一 投稿日: 2023/08/13(日) 15:44

秋の日に小学校の運動会昔の恩師みつけ涙す


[613] 題名:お題 名前:祐一 投稿日: 2023/08/13(日) 13:57

拓郎の歌詞を頭に気取ってた高校時代今は懐かし


[612] 題名:夏休み 名前:英 投稿日: 2023/08/12(土) 10:39

事故ゼロが仕事とばかり学校はプールの水を抜く夏休み

夏休み水を抜かれたプールなかギンギラギンの太陽踊る


[611] 題名:学校 名前:夕夏 投稿日: 2023/08/08(火) 00:24

まなびやがきえさるそんなしゃかいへとだれがかえたかこどもしょうちょう


[610] 題名:★前回の投稿作品★ 名前:黒路よしひろ 投稿日: 2023/08/07(月) 00:01

前回のお題『昆虫』に、みなさまから投稿していただいた作品です。
Yahoo!トピック終了にともない、これからはこちらで投稿作品の発表をさせていただきますね。

★前回の投稿作品★
お題『昆虫』(敬称略)

沙羅

七日間の役目を終えて死んだ蝉礼儀正しく足を畳んで

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夕夏

しょくりょうのふそくのじたいこんちゅうしょくでといいつつむしむしのいき

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さくら

炎天にみみず這いでてのたくればその真裸に寒気だつなり

恍惚の交尾の果てに食われゆく雄かまきりのひと夏の恋

天井に白き灯蛾のとびかいて闇に潜めるエドガア・アラン・ポウ

ようやくに黒き揚羽のとび去れば空はふたたび青き夏ぞら

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六九郎

大切にカゴに守られ餌舐めるクワガタムシをゴキブリが見る

ゴキブリの命をかけたかけっこをカゴの中からクワガタが見る

一匹の地を這う虫をわれが見るそれを上から誰か見ており

道行かばそこらかしこに蟻地獄穴を開けおりゆめ落ちるまじ

一寸の虫にも父と母のあり踏んではならず五分の魂

蚊柱の中に向かって飛び込まん命のダンスともに踊らん

もし明日ザムザのように変わり身し虫となったら虫の歌詠む

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生きるとは弱肉強食世の習い今を謳歌し産め産め卵

八日目の蝉と万年目の亀とどちらが幸せだったのだろう

トンボにもセミにも人気落ちるけどイナゴ、コオロギもうすぐ主役

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