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[755] アトルガンクエスト「トリックスターの描く夢」
風也 - 2006年05月03日 (水) 02時54分


依頼者:
 アルカンダー(Alcander),アハーダ(Ahaadah)
  / アルザビ辺民街区・賢者横丁

依頼内容:
 街で悪さばかりしている
 ティンガマトンガ(Tinga-Matonga)を
 改心するよう説得してほしい。


■アトルガン白門・錬金術ギルド近く

Ahaadah:お、あんた冒険者だね
 この奥は錬金術ギルドだよ。
Ahaadah:俺も錬金術を
 学び始めて長いけど、ほんと飽きることがないよ!
 どこまでも奥が深くて……
???:嫌だ! 放せよ!
???:こら!
 ティンガ、暴れるな!!
Ahaadah:アルカンダー……。
 またあんたらか、何度来ても同じだよ。
Alcander:そう言わずに、
 どうか考え直してください。
Alcander:この子は手先は器用なんです。
 住み込みで働けばあっという間に
 仕事を覚えて……
Ahaadah:いくら手先が器用でも
 手癖が悪くちゃなあ……
Ahaadah:おいぼうず、おまえうちの薬草やビン、
 どこにやっちまったんだ?
Tinga-Matonga:けちけちすんなよ。
 あんなのただのガラクタじゃないか。
Alcander:こら、ティンガ!
 おまえいい加減にしろ!
Tinga-Matonga:うるっせえ!
 大体なんでオレが働かなきゃならないんだよ!
 てめえが働け!
Alcander:……私はいつまでも
 おまえの面倒は見られない。
 分かるだろう?
Tinga-Matonga:そんなの知ったことか!
 とっととくたばれ、くそオヤジ!
(走り去っていくティンガ)
Alcander:やれやれ、恥ずかしいところを
 見せてしまったようだ。
Alcander:あんた見たところ冒険者だね。
 私も以前は剣を片手に
 方々を旅していたよ。
Alcander:アルザビに来てすぐ、
 あの子、ティンガに出会った。
Alcander:両親を亡くし、
 独りぼっちになってしまった子だった。
Alcander:私はあの子の引き取り先を
 探したのだが……
 あの子を歓迎してくれる人はいなかった。
Alcander:仕方なくしばらくは自分が
 預かることにしたんだが……
 一緒にいると情が移ってしまうものだな。
Alcander:私は、あの子をおいて
 再び旅に出ようとは考えられなくなった。
Alcander:このまま傭兵として働き、
 あの子を育てていこう。そう思っていたんだが……。
Alcander:しばらくして、
 私は自分が病に冒され、
 剣を振るえなくなっているのに気づいた。
Alcander:……医者には、
 もう長くないと言われたよ。
Alcander:死ぬ前に、せめて何か、
 仕事に就かせてやりたいんだが。
Alcander:ま、結果は見ての通りさ。
 あの子は働こうとせず、悪さばかりしている。
Alcander:でも本当は、
 とても純粋で、素直な子なんだ。
Alcander:なあどうだろう、あんた?
 元同業者の頼みを聞いてくれないか?
Alcander:あの子が改心するよう
 説得してほしいんだ。
Alcander:ただあの子は
 説得しようとしても
 すぐ逃げてしまうし……
Alcander:いつもどこにいるのか、
 正直私にも分からないんだ。
Ahaadah:何だか大変そうだな。
 俺で良ければ手伝うぞ。
Alcander:!!
Alcander:ありがとうございます!
 アハーダさん!
Ahaadah:なぁに
 困ったときはお互い様さ。
Ahaadah:それで、
 どうやってあいつを見つけるかだが……
Ahaadah:このエリクサーを
 置き忘れたふりをして、あいつをおびき出す
 っていうのはどうだろう?
(PCがうなずく)
Ahaadah:じゃ、決まりだな。
 俺も仕事が一段落したら向かうからさ。
 先に行っててくれ。
Alcander:よろしくお願いします。


■アトルガン白門・南港

・Nonoroon(I-11)の東側にある荷物に近づくとイベント発生

Ahaadah:よお! 待ったかい?
 例のもの、持ってきてくれたかい?
Ahaadah:(……あんたは
 商人のフリしてくれ。
 あとは俺に合わせてくれりゃ大丈夫さ。)
Ahaadah:そお! これだよ!
 よく手に入れてくれたなあ!
 ホントのホントにレアレアレアアイテム
 だからなあ!
Ahaadah:え!? もっとすごいのが
 あるって!? そいつはすごい!!
 そのアイテムのところに案内してくれよ。
(ティンガが降りてきてアイテムを・・・)
Ahaadah:何やってるんだ?
Ahaadah:あ! こら待て!!


■アトルガン白門・錬金術ギルド近く

Ahaadah:す、すまない。
 追いかけてる最中に、お客に捕まってしまった。
 港のあたりを逃げ回ってるはずだ。
 俺もすぐ追いかける。先にいっててくれ。


■アトルガン白門・南港

・2F(I-11)の端の方へ行くとイベント発生

Ahaadah:フフフフ……
 追い詰めたぜ。
Tinga-Matonga:もう何なのあんたら?
 もしかしてオレのファン!?
Ahaadah:くだらんこと言ってないで、
 今盗った物を返すんだ。
Tinga-Matonga:盗ってないです〜。
 拾ったんです〜。
Ahaadah:いいかげんにしないか!
 いいか! 今日こそうちの店のもん、
 全部返してもらうぞ!
Ahaadah:ちゃんと返して、
 反省すれば、おまえの弟子入りの件、
 親方に頼んでやらんでもない。
Tinga-Matonga:へっ! あんなもん、
 とっくに捨てちまったよ。
Ahaadah:捨てんなよ!
 意味ねえじゃねえかよ!
Tinga-Matonga:へへ〜。
 あんたのとこだけじゃないんだぜ。
 被害に遭っているのは?
Tinga-Matonga:これは
 茶屋シャララト(Shararat Teahouse)の
 食器だろ〜。
Tinga-Matonga:こっちは、
 イメーヤ(Imeeya)さんとこの服。
Tinga-Matonga:んでこれが、
 ヤーズィール(Yazweel)さんとこの絨毯。
Tinga-Matonga:半日で
 こんなに盗れるんだぜ?
 トロイよな大人は!
Tinga-Matonga:ま、オレには
 全部必要ないもんだけどな〜。
Ahaadah:おまえ……
Tinga-Matonga:何か言いたそうだな?
 安心しろよ。
 あの中にあんたの店のもんはないぜ。
Ratihb:もう許せん!!
Ratihb:子どもだからと
 大目に見ていたが……。
Imeeya:もう許せないわ!!
Yazweel:我輩の高級絨毯を返せ!
Tinga-Matonga:そんなわめくなよ。
 大の大人が。
Ratihb:何を言ってるんだ!
 こう何枚も食器を割られちゃ
 商売にならん!
Imeeya:以前うちの服全部に
 穴開けたのも、あんたでしょ!?
Yazweel:我輩の絨毯!!
Alcander:どうしたんです、みなさん。
Ratihb:あんたか……。
Ahaadah:ティンガが
 みなさんのものを
 ダメにしてしまったんだよ。
Alcander:……本当か?
 ティンガ。
Tinga-Matonga:……。
 だったら何だってんだよ。
Alcander:本当なら、みなさんに謝って
 ちゃんとお返ししなければいけないよ。
Ratihb:だから!
 もう使い物にならんのだよ!
Yazweel:もう返ってこんのじゃあ〜〜〜!
Imeeya:案外あんたがこの子を
 けしかけているんじゃないの?
Alcander:そんな……! 私は……
Ratihb:あんた体壊して、
 ろくに動けんのだろう?
 生活に困ってたんじゃないか?
 なあ、冒険者さんよ。
Yazweel:やはりよそ者の
 冒険者なんぞ、ろくなもんじゃないのお。
Imeeya:この子と一緒に
 この街から出ていきなさいよ!
(3人を見回すアルカンダー)
Alcander:……分かりました。
 それでみなさんの気持ちが済むのなら、
 私は出ていきます。
Alcander:ですがどうか、
 この子はこの街にいさせてください。
 まだ子どもなんです。
Alcander:ティンガ……。
Tinga-Matonga:…………。
Alcander:ティンガ、私は
 おまえと出会えて、本当に良かった。
Tinga-Matonga:うるせえ。
 とっとと行っちまえ。
Alcander:こんな形で
 別れるのが残念だ。
 最後まで、おまえの力になりたかっ……
Tinga-Matonga:うるせえっつってんだろ!!
Tinga-Matonga:オレはあんたと会ってから、
 ホント最悪だったよ。
Alcander:…………。
Tinga-Matonga:あんたと出会わなきゃ
 もっと金持ちの家に
 引き取られたかもしれないしな。
Tinga-Matonga:ホントにさっさと
 いなくなりゃあいいのにって思ってたよ!
Tinga-Matonga:でもこれでせいせいしたぜ。
 予定よりも早くあんたと
 別れられるんだからな。
Alcander:……そうか。
Alcander:すまなかったな。
Alcander:{PCname}さんも、
 アハーダさんも、
 ありがとうございました。
Ahaadah:おい、あんた……
Alcander:気にしないでください。
 誰も悪くないのですから。
(歩み去ってゆくAlcader)
Ratihb:やれやれ、
 この子どもは厄介払いか。
Yazweel:この子はどうするんじゃ?
Ratihb:誰も育てたがらんだろう。
Ratihb:なんせあの男のせいで
 すっかり根性がねじくれて……
Tinga-Matonga:うるせえっ!!
Tinga-Matonga:おっちゃんは悪くない!!
 悪いのはオレだろ?
Tinga-Matonga:1人ぼっちだった
 オレの面倒を見てくれたのは誰だよ?
 あんたらか!? 違うだろ?
Tinga-Matonga:オレの面倒を見てくれたのは
 おっちゃんだけだったよ!!
Ratihb:何を、この……っ!
Ahaadah:おいぼうず。どういうことだ?
 おまえあの人が嫌いなんじゃなかったのか?
Tinga-Matonga:……大好きだよぉ……。
Ahaadah:大好きなら、何であの人の
 立場を悪くするようなことばかりしたんだ?
 一緒にいられなくなるぞ。
Tinga-Matonga:一緒に
 いたいからやったんだよ……。
Tinga-Matonga:おっちゃんもうすぐ病気で
 死んじゃうんだよ。だからオレ……。
(回想シーンへ・・・)
Tiyaash:お化けってのはな〜、
 大抵夜に出るんだぜ。
Tinga-Matonga:なんで〜?
Tiyaash:その方がこえ〜じゃん。
 お化けはな、誰かのことが憎らしくて
 たまらないから出てくるんだよ。
Tinga-Matonga:そうなの?
Tiyaash:そうだよ。
 にくったらしくて、仕返ししてやりたい
 奴のところに出てくんの!
 だから怖いの!!
(回想シーン終了)
Tinga-Matonga:オレ、おっちゃんに会いたくて
 オレのことが憎かったら、化けて
 出てきてくれるんじゃないかって……。
Tinga-Matonga:憎まれてでも、
 会いたかったんだ……。
Ahaadah:そうか……。
 つらかったんだなぁ……。
Ahaadah:でもな、ティンガ。
 それじゃ自分のことしか
 考えてないぞ。
Ahaadah:あの人はずっと
 おまえのこと、憎んで
 苦しまなくちゃならなくなるぞ。
Ahaadah:もしかしたらおまえが
 死んだあともずっと……。
 それでもいいのか?
(回想シーンへ・・・)
Alcander:どうしたんだ、ぼうず?
Alcander:よしよし、何があったか
 知らんが、心配するな。
 私もさっきまでは1人だったが
 おまえと出会って2人になった。
Alcander:2人なら心強い。そうだろう?
(回想シーン終了)
Tinga-Matonga:……いやだ。おっちゃん……!
(駆け出すティンガ)
Ahaadah:ああバカ!!
 1人じゃ危ないぞ!
Ahaadah:あんた、2人をもう一度
 会わせてやってくれ。
Ahaadah:あのままじゃ2人とも
 外のモンスターにやられちまうかもしれん。

・「はい」を選択

Ahaadah:ありがとう。
 まだ2人ともそう遠くへは行って
 いないと思うが、急いでくれ。


■アトルガン白門・錬金術ギルド前

Ahaadah:アルカンダーのあとを
 追ったなら、「バフラウ段丘」へ出たと思う。
 いまならまだ、そう遠くへ行ってないはず。
Ahaadah:あんただけが頼りだ。
 元冒険者とはいえ、アルカンダーは病人だ。
 あんな状態でモンスターに襲われたら……。
 頼む、急いでくれ!!


■バフラウ段丘

・(I-8)の???を調べるとイベント発生

Alcander:あんたは、さっきの……。
Alcander:もういいんだ。私は……。

Plague Chigoeが出現。

・Plague Chigoeを倒したあとに、???を調べると

Alcander:ありがとう……
 あんたには助けられてばかりだ。
Alcander:だが果たして
 助かって良かったのか……。
 私はもう……
Tinga-Matonga:おっちゃん!!
Alcander:ティンガ!?
 何で来たんだ! 危ないじゃないか!
Tinga-Matonga:ありがとう。
 おっちゃんを助けてくれて……
Alcander:ティンガ……?
Tinga-Matonga:オレ、何か違うって思ってた。
 おっちゃんに会いに来てほしいばっかりに
 悪さばっかしてるオレも、
 オレをギルドに入れようとするおっちゃんも。
Alcander:…………。
Tinga-Matonga:嫌だったんだ!
 死んだあとのことばっかり考えるの。
 おっちゃんもおっちゃんだよ。
 自分が死んだ後の心配ばっかすんなよ!
Tinga-Matonga:生きること考えてよ。
 オレのそばにいてよ……。
Alcander:ティンガ。ありがとう……。
 私は剣を振るえなくなってから
 恐ろしくなったんだよ。
Alcander:自分にはそれしかないと
 思っていたから……。
 そんなことはないというのに。
Alcander:なあ、ティンガ。
 私はずいぶんおまえにおこがましいことを言ったな。
 お前を救いたいだなんて……。
Alcander:だけど違った。
Alcander:ティンガ……。
 おまえが、私を救ってくれたんだ。
Alcander:そうだな。
 私はまだ何もしていない。
Alcander:諦めずに道を探そう。
 世界のどこかに、この病を治す術が
 あるかもしれない……。
Alcander:あんたには
 本当にお世話になった。これはほんのお礼だ。
 どうか旅に役立ててくれ。
Alcander:でもティンガ、
 何でもいいから仕事は覚えろ。
 いつまでも養えんからな。
Tinga-Matonga:あい。
だいじなもの:カダーバの浮沼地図を手にいれた!


■アトルガン白門・錬金術ギルド前

・クエストコンプリート後に話しかけると

Ahaadah:そうか。
 あの2人は無事だったんだな。……よかった。
 でも、旅立ってしまったんだな。
 ……治療法、みつかるといいよな。……ぐす。



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