[750] アトルガンM「西風 〜回想〜」 |
- M - 2006年04月22日 (土) 22時42分
西風の別バージョン?です。 西風と内容が微妙に違います。
■アトルガン白門 茶屋シャララト
Gessho : ……御免!
Gessho : [YourName]殿、 御主が「あるざび」に戻るのを、 待っていたでござる。
Gessho : 実は拙者、不本意ながら、 御主と同様「さらひん・せんちなる」に 仕える足軽の身となり申した……。
Gessho : 以後、よしなにお頼み申す。
Gessho : ところで、でござる。
Gessho : ライファルの書状は無事、 「はるばあ殿」に渡していただけたでござるか?
ライファルの書状を「はるばあ殿」に渡しましたか? ・はい ・いいえ
(いいえを選択) Gessho : 左様か。 それは、かたじけない。
Gessho : それは過日がこと。 「らいふある」の故国、 さんどりあ王国から使いが参ってな……
(回想シーン) Gessho : ……東の諸国と あとるがん皇国は、かれこれ十年以上にも わたり、断続的に戦闘を続けているのだ……。
Raillefal : ……それは長い。 それでは両国とも疲弊しておろう。 まして、それを支える民はどうなる?
Gessho : 困窮しているでござる。 殊に東の国には、他にも大事が起きておる故。
Raillefal : この国とて同じだろう。 広大な国土と膨大な兵力を抱えていたはずの 軍事大国が、今では皇都の防衛に、 傭兵の力まで借りねばならないのだからな。
Gessho : 今は、両国の間に横たわる戦場に 両軍が幾重にも塁壁を張り巡らせた結果、 戦線は、膠着状態に陥っているようでござる。
Raillefal : 塹壕戦か……。 私が聖皇ならば、巨大な突破力を備えた 兵器か、魔法を使用するか……
Raillefal : あるいは、敵後方の都市や 幹線道路に工作兵を送り込み、補給線を 破壊する方法を採るだろうな。
Raillefal : どちらも、 その手段があればだが……。
Gessho : …………。
Raillefal : ……どうした? おかしなことを言ったか?
Gessho : いや、御主は、騎士くずれの ただの傭兵ではないのか? ずいぶん 戦略的な見地からのもの言いだが……。
Raillefal : お……おお。 そうであった。いかんいかん。
Raillefal : そう言うお前こそ、ミンダルシアの ヤグードにしては、東国の情勢にまで明るいとは たいした国際人ぶりではないか?
Gessho : ……いやはや、これは耳学問でござるよ。 それより……ん?
Raillefal : どうした? ゲッショー?
Gessho : しっ……曲者にござる! そこに潜みし者よ、出て参れっ!
Raillefal : トラビアルスではないかっ!?
Gessho : なんだ、御家来でござるか?
Raillefal : !!!
Raillefal : ピエージェのやつめ。 出すぎた真似をしおって!
Raillefal : ……まさか、ハルヴァーが このことに気づいたりしているのでは なかろうな…………ええぃっ!
Gessho : ……いかがした?
Raillefal : ゲッショーよ……。 話の途中で中座する非礼を許してくれ。 すぐにでも、国元に帰らねばならなくなった。
Gessho : ほう。 それはまた急でござるな。
Gessho : ……国元でなんぞあったか?
Raillefal : !!
Gessho : フッ。
Raillefal : お前には関係なかろう?
Gessho : すまぬ……。 立ち入ったことを聞いたな。
Raillefal : ……いや、 私こそ言い過ぎた。
Raillefal : そうだ。 この者は我が国の従騎士……
Travialce : トラビアルスと申します。 先ほどの非礼、御許しください……。
Gessho : ほう。さっきの身ごなし。 東方の忍びの技であろう?
Travialce : はい。 よくご存知で。
Raillefal : この者を、しばらくここに滞在させる故 もし、火急の用あらば伝えてほしい。
Gessho : 承知した。
Gessho : 立場は違えど、互いに憂国の士。 いずれまた、この街で相まみえることもあろう。
Gessho : 今日のつづきは、 そのときにでも話すとしよう。
Raillefal : ああ、……そうだな。
Gessho : ……急ぐのであろう? 早う行け。
Raillefal : いろいろ世話になった。 ……さらばだ。
Gessho : ……かような次第で、 「らいふある」は国元へと帰った。
Gessho : そろそろ、 「まうら」に着いておる頃であろうか。
Gessho : それにしても、あの背中 まるで王の如き威厳であった……。
(回想終了)
Gessho : おお、そうだ。これはその後 「とらびあるす」より御主に、と預かったものだ。
Gessho : では、[YourName]。 拙者、そろそろ失礼いたす。
Gessho : 我らが社長は、 阿修羅の化身でござれば、道草がばれたら 首がいくつあっても足らぬのでな。
■???
??? : ……ナ四国の要人が、ジュノに参集。 臨時四国会談が、開かれたよしにございます。
??? : そこに、わらわの 傭兵も参加していたのは確かか……?
??? : 御意。
??? : ……大儀であった……。 ……下がって休むがよいぞ……。
??? : よし、下がれ。
??? : ははっ。
??? : ……やつを、泳がせておいて正解でしたな。 ??? : 計画どおり、 食いついてまいりました……。
??? : ……丞相。
??? : ……冒険者をあなどるでない。 われらも次なる手、打たねばならぬ……。
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