[744] アトルガンM「東風」 |
- M - 2006年04月22日 (土) 22時12分
■東風 アルタナ四国の臨時会談が ジュノで開催されることになった。 アトルガン皇国の現状を 伝えなければならない。
■ル・ルデの庭 オーロラ宮殿
Pieuje : ……本日は、我がサンドリアの 急な要請に応え、お集まりいただいたこと。 我が王に代わって礼を言う。
Pieuje : 急きょ、お歴々に お越しいただいたのは他でもない。 これは、もはや一国の問題ではなく……
Wolfgang : ピエージェ公! 貴公のたっての希望により、特別参加許可を 与えた冒険者が、到着したようです。
Pieuje : よく来てくれたな。 [YourName]。
Pieuje : では、まず ご参集いただくに至った経緯から、順を追って ご説明いたしましょう。
Pieuje : 先日のことだ。 冒険者であり傭兵でもある、 この[YourName]が、1通の書状を携え 我がドラギーユ城の門を叩いた。
Pieuje : それが、 すべての始まりであった……。
Pieuje : その書状の差出人は、 ライファルと名乗る賢者。そこには アトルガンの現状が克明に記されていた。
Volker : なに!?
Wolfgang : アトルガンというと、例の 「傭兵キャラバン」で巷を騒がせている……
Pieuje : そうだ。 近東の大国アトルガン皇国だ。
Pieuje : あの国はいま、 三勢力の獣人軍の猛攻にさらされており、 皇都アルザビすら陥落の危機にあるという。
Wolfgang : なんと……。
Volker : ……沈黙の大国。
Volker : かつて、あの国はそう呼ばれていた。
Volker : お若いピエージェ公は 存ぜぬかもしれぬが、皆は忘れてはおるまい?
Shantotto : ……。
Pieuje : ……知っているとも。
Pieuje : クリスタル大戦時、 我らアルタナ四国の総計をも凌駕する 莫大な兵力を抱えながら……
Pieuje : 言を左右し、結局 一兵も援軍を寄越さなかった、と……。
Volker : ご存知であったか? これは失礼した。
Volker : だが、それならば、お分かりいただけよう。 あの国が、どのような窮状にあろうと 我らには関係のないことなのだ!
Shantotto : 鳥肌ものですことね。 いつもは沈着なるあなたが、こうも熱くなって 冷たいことをお言いになるとは。
Volker : からかわれるな。 シャントット卿。
Volker : 卿とて、あの地獄の戦場を 潜り抜けた身ではないか。もしもあの時、 アトルガンの支援があれば……
Shantotto : それこそ 大変なことになっていたと思いますけれど?
Volker : なんだと!?
Shantotto : アトルガンは、 今までにも数多の国を併呑し……
Shantotto : 近頃では 東方諸国にまで触手を伸ばしている、 虎狼のごとき国。
Shantotto : 彼の国の軍勢を呼ぶということは、 デーモンを退治するために、ドラゴンの用心棒を 雇ったようなものですもの。
Volker : ……。 確かにあの国は、それまで蜜月の関係だった タブナジアですら……。
Pieuje : その話は……。
Volker : であればシャントット卿、 ウィンダスは何故、連中にマウラを開港したのだ?
Shantotto : オホホ。 この場を借りて我が国の内情を探り出し、 ありもしない企みの尻尾をつかもうとでも?
Shantotto : まぁ、尻尾のありなしで もめていらっしゃる国の方ですもの、 仕方ないのかもしれませんけれど。
Volker : シャントット卿……。 言葉が過ぎよう。……取り消していただこうか?
Pieuje : 待たれよ、お二方! 私は、彼の国に援軍を派遣する相談を しに来たのではない。
Wolfgang : では、何を?
Pieuje : 本題は、彼の国と獣人の争乱の 原因と考えられる「魔笛」と呼ばれる 宝物についてなのだ。
Volker : 魔笛?
Pieuje : 楽器のような名だが、どうやら ただの楽器ではないらしい。
Pieuje : その楽器を安置していると、いずこからか 「星気の風」と呼ばれる風が吹きだし、
Pieuje : 人の耳には聞こえぬ音色を 独りでに奏でるそうなのだ……。
Wolfgang : それは、また奇怪な。 耳に聞こえぬ音色というのも、 よく分からないですね……。
Shantotto : ……星気……
Volker : ……ふむ。確かに 奇妙だが驚くほどのものでもあるまい。
Shantotto : ……いずこからか……
Volker : ウィンダスならば、 勝手に筆記する自動ペンに、 勝手に掃除する自動ホウキ……
Shantotto : ……吹き出ずる……風……
Volker : そうそう、カーディアンの 珍妙な楽隊だってあるではないか。 なぁ、シャントット卿?
Shantotto : アストラル……
Shantotto : 風……
Volker : ……いかがされた、シャントット卿?
Shantotto : !!
Shantotto : オーホホホホ!
Shantotto : 自動楽器なんてものは、 我がウィンダスでは、子供が魔法学校で 最初に作る教材ですことよ?
Pieuje : 問題は、その風の力にある。
Volker : 風の力?
Pieuje : その風は、周囲の者を包みこみ 陶然とさせる霊力があり、その魅力には 何者も抗し難いそうなのだ。
Pieuje : ……獣人でさえも。
Volker : ならば、そのような危険な代物、 獣人にくれてやるか、さもなくば 壊してしまえばよいではないか?
Pieuje : 常識的にはそうでしょう。 個人ならば。あるいは街ならば。しかし……。
Volker : 何が言いたい。
Pieuje : しかし、国家ならばどうだろうか?
Pieuje : それが自国民をも危険に曝すものだと 分かっていても、切り札となるならば 温存するものではないだろうか?
Wolfgang : まさか…… それほどの脅威が、たかが楽器に?
Pieuje : 少なくとも、書状をくださった賢者は それを懸念しておられる……。
Pieuje : やがて魔笛は 我らが諸国をも巻き込む、新しき大戦の 発火点となるやもしれぬ、と。
Wolfgang : なっ!
Volker : ……ピエージェ卿。 一国の代表を担う者が、軽々しく口に してよいことではないぞ!
Pieuje : 失敬した。 これは、あくまでも賢者の推測にすぎぬ。
Pieuje : 詳細を、実際に見聞してきた、 この[YourName]に 聞くとしようではないか。
Volker : …………。
Wolfgang : ……し、しかし、 この話だけでは判断がつきかねます。
Wolfgang : 国家たるもの、 自衛のために兵や兵器を整えるは当然の責務。
Wolfgang : まして都が そのような状態にあるならば、 起死回生の秘策も必要なことでしょう。
Wolfgang : 第一、その魔笛とやらは それ自体は、人畜無害の宝物のようでは ありませんか。
Shantotto : どうですことね?
Pieuje : ……[YourName] お前が城を去ったあとで思い至ったことがある。
Pieuje : 今から話すゆえ、 お前の忌憚のない意見を聞かせてくれ。
ピエージェに直言しますか? ・はい ・いいえ
(はいを選択) Pieuje : うむ。それでこそ、 お前を呼んだ甲斐があるというもの。 数多くの危機を乗り越えてきた 冒険者としての見識に期待しているぞ。
(いいえを選択) Pieuje : ほう。この場に出席していながら その態度。礼節をわきまえた冒険者なのだな。
Pieuje : ……魔笛とは何か?
Pieuje : それほど大事な宝物ならば何故、 安全な皇宮の宝物庫におかず、 獣人に襲撃される可能性の高い危険な 下町に置いておく?
Pieuje : 私は、そこに魔笛の危うさ。 そう何かこう忌まわしき、別の深い 意図のようなものを感じるのだ……。
Pieuje : [YourName]よ。 何か心あたりはないだろうか?
何か、心あたりはありますか? ・「賢者ワラーラ」かな…… ・「ゴルディオス」かな…… ・「ワラーラ哲学」かな…… ・ちょっとわからないかな……
(賢者ワラーラを選択) Pieuje : 「賢者ワラーラ」か…… それはどういった人物なのだ?
Pieuje : ……なるほど。 Pieuje : ワラーラ哲学の開祖であり、近東では 知らぬ者とてない偉大な哲学者にして 錬金術師……か。
Pieuje : 「私はすべての 事象を知り、理を解く者ではない。みなよ。 大いに悩み、討議しようではないか。」
Pieuje : 「その過程こそ、理の探求への近道と なるだろう。」という言葉を遺した……。
Pieuje : フッ……。 兄上とは、およそ相容れぬ思想だな……。
Wolfgang : トリオン公がなにか?
Pieuje : いや、なんでもない……。
(ゴルディオスを選択) Pieuje : 「ゴルディオス」か…… はて……どこかで聞いた名だな……。
Pieuje : それは、どういった人物なのだ?
Pieuje : ……なるほど。ゴルディオスは 人ではなく神体のようなもの、か……。 ワラーラ寺院に安置されているのだな。
Pieuje : はるか昔、件の賢者ワラーラは 1度だけゴルディオスを紐解き、 世界の理を読みとった……。
Pieuje : 今も多くの学僧が、その理を 己も知らんと、日夜、ゴルディオスの綻びを 探している……と。
Pieuje : どうやら、我々の信仰とは、 だいぶ趣が異なるようだが……。
(ワラーラ哲学を選択) Pieuje : 「ワラーラ哲学」……か。 それはどういった学問なのだ?
Pieuje : そして、そのことが魔笛とは どのように関係しているといいたい?
Pieuje : 「万物は無より出で、無に溶ける」か……。
Pieuje : 「無」という概念が いったい何を指しているのか、よく分からぬ。
Pieuje : ……だが、 我ら女神より生み出されし者は 女神の御許にある大いなる石にみな還る、 という考えと似ていなくもないな……。
(わからないを選択) Pieuje : [YourName]…… お前をこの臨時四国会談に呼んだ 意味がまったくないではないか? (選択肢に戻る)
Shantotto : 大聖堂で育った デスティンのおぼっちゃまの石頭で、 よくそこまで考えを進められたこと。 女神の祝福あってのことですわね。
Pieuje : シャントット卿! 私を愚弄するか!
Shantotto : よござんす! このわたくしが、その冒険者の代わりに 大切なことを教えてさしあげますことよ!
Volker : 何か、知っているのか?
Shantotto : 魔笛を安置している 「封魔堂」を管理しているのは、 ワラーラ寺院の僧ですわ。
Shantotto : そして、 その封魔堂を警護しているのは、 「五蛇将」と呼ばれる、アトルガン皇国軍 最強の面々ですことよ。
Volker : ……五蛇将? 耳にしたことがある。ひとりひとりが 一騎当千のツワモノとか。
Shantotto : ワラーラ寺院、 つまり国教によって厳重に保護されている アトルガンの至宝「魔笛」。
Shantotto : それですのに 安置されている場所は、ワイルドオニオンの 外皮にあたる皇都一危険な、人民街区。
Shantotto : なのになぜか、 それを護っているのは 皇国最強の将軍「五蛇将」と……
Shantotto : [YourName]みたいに、 諸国からかき集めた歴戦の「傭兵」たち。
Pieuje : 確かに私も、 その矛盾が腑に落ちぬところだ。
Shantotto : つまり……
Shantotto : アルザビは巨大な「ネズミ捕り」。 そして魔笛は「餌」ということですわ!
Pieuje : ……!
Volker : そうか! それですべて説明がつく。
Wolfgang : ……待ってください。 新たな疑問も生じます。なぜ、そこまでして 獣人を引き寄せる必要が?
Shantotto : あら。 そんなことは、このわたくしには 知ったこっちゃありませんですことよ。
Pieuje : だが、あの国の中枢で 何か巨大な計画のもと、それらが実行されて いるのは間違いなさそうだな。
Volker : ……民の犠牲も省みず、か。
Wolfgang : ……さらなる情報が必要ですね。
Pieuje : うむ。隠された情報をも 見抜く鋭い目と耳がな……。
Pieuje : ……諸卿。 私の考えを聞いてほしい。
Pieuje : [YourName]は現在、 彼の国で傭兵をしている。
Pieuje : しかし彼女は誇り高き冒険者。 断じて、魂まで売ったりはしていない。
Pieuje : それが証拠に、たかが行きずりで 預かった書状を届けるためだけに、
Pieuje : こうして遠路、戻ってきてくれたのだ。
Pieuje : それに、何より今まで多くの 冒険者と出会ってきたここにいる諸卿が よく存じていることだろう。
Pieuje : 冒険者が、 信をおける、我らが同士であることを!
Pieuje : だから私は [YourName]に 再び皇都に戻り、今までどおり傭兵として 戦ってもらいたいと思う。
Pieuje : たとえ、どの国の民であれ 獣人によって尊い命が失われることが あってはならないからな。
Pieuje : だが、一方で [YourName]には、軍で功績を上げ 少しでも皇宮に近づき……
Pieuje : 彼の国の本当の目的について、 探ってもらいたいと思うのだ。
Volker : 異論ない。 彼ら冒険者は、幾度も我が国の危機を 救ってきた影の英雄だからな。
Shantotto : そして、わたくしたちの 手間が省けるということですわね! すばらしきお考えですこと。
Pieuje : ジュノはいかがか?
Wolfgang : 同意しましょう。
Wolfgang : 我が国は、彼の国と競売所を通じて 結び付きを強めてはいますが、あくまでも 政治と経済は別ですから……。
Shantotto : 全会一致ですこと?
Pieuje : 待ってくれ。 この問題は賢者ライファルも指摘するように 近東だけに留まるまい。
Pieuje : 我らがアルタナ四国を含む 「ヴァナ・ディール」全土……
Pieuje : 彼の国の言葉でいう「ウルグーム」全土を 巻き込む発火点となる危険性があるのだ。
Pieuje : 我ら、全員より頼む。 [YourName]よ。 どうか、引き受けてほしい。
引き受けますか? ・はい ・いいえ
(はいを選択) Pieuje : 礼を言うぞ、 [YourName]。
Pieuje : 無論、我らも できるだけの支援を約束しよう。
Pieuje : これは少ないが路銀にでもしてくれ。 ……彼の国の通貨だ。
(いいえを選択) Pieuje : そうか……。 だが、冒険者とは自由なもの。 それも、ひとつの選択肢であろう。
Pieuje : ただ、この会談で見聞したこと 決して口外するでないぞ。また、 お前に頼ることもあろう。その時こそ 快く引き受けてくれることを願おう。
(画面暗転) ??? : ……アレは単なる 「餌」ではありませんわ。
??? : 餌は餌でも、 アストラルの毒餌。
??? : 聖皇とやら、 ちょっとお遊びが過ぎますようね……
アトルガン青銅貨を10枚手にいれた!
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