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ミスタープロレス!!
(36) 2003年05月18日 (日) 17時35分
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5・2東京ドームで行われた小橋建太VS蝶野正洋の一戦は期待に違わぬスゴイ試合になった。 試合前から、小橋有利の下馬評があった。それは今の小橋の充実ぶりから当然のことである。しかも蝶野は左膝の靭帯を損傷していてベストな体調でこの大一番に臨むことができなかった。しかし、蝶野はケガに強く過去G1クライマックスなどの大きな試合では負傷を乗り越えて勝利してきた。今回も蝶野の神通力を信じてみたい!個人的にそんな気持ちになったのは事実である。 試合は今年1月のタッグ対決でお互いの手の内をわかっているのか、非常にかみ合った展開で進む。2人ともNOAHと新日本の看板を背負っているだけに意地を張り合う。チョップとエルボーの打ち合いは観客のテンションを一層盛り上げた。しかし、蝶野の膝が気になる。小橋の得意の滞空時間の長いブレーンバスターを受けた瞬間蝶野の膝は悲鳴をあげていただろう。雪崩式ブレーンバスターでも受身は取れていなかった。そして小橋の逆水平チョップは物凄い音を響かせ何発も蝶野の胸板を切り裂いていった。また小橋のヘッドロックには締め上げる二の腕の 太さにドームが騒然となった。 蝶野は普段は見せないトペやシャイニング・ヤクザキックなどで対抗していったが小橋は揺るがない。バックドロップはいつも以上に危険な角度で4発決まった。まだだ!十八番のSTF・バタフライロックでギブアップを狙うがダメだ!ここで蝶野の手駒は尽きた・・・ 小橋のハーフネルソンスープレックスが蝶野のもうひとつの爆弾である首を襲ってきた!しかも6連発!!天山がタオルを投げようとしていたが蝶野は拒否した。この試合にかける意気込みがそうさせたのだろう。その後小橋の豪腕ラリアット2連発を食らっては蝶野に返す力は残っていなかった。 小橋建太GHC王座防衛に成功!!試合後、蝶野正洋は感極まっていたようだった。2人の最高のプロレスを目の当たりにし久々に感動し余韻に浸りたいような気分だった。この日の大会名は「ULTIMATE CRUSH」。究極の闘いはバーリトゥードではなく、プロレスだったと胸を張って言える素晴らしい試合だった。 また夢の続きを見たい!!ドームにいたみんながそう思っていたであろう5・2であった。
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