山本広茂さんが作詞バンクに、投稿されていた作品です。関心が有って、ずっと以前からコピー保存していました。別のペンネームで気付かず、後に山本広茂さんの作詞品と知り、びっくり致しました。
私は入社以来約20年間大阪勤務で、入社後暫くの間は大阪市内堺筋の、長堀橋近くの独身寮に住んで、毎日市電で西大阪まで通っていました。そんな縁で此の作詞品は懐かしく身近で、情景はとても良く理解出来ます。寮は今では考えられない木造二階建ての裸電球を使う古い建物で、四角形の高い土塀に囲まれており、周囲とは全く異なる幽霊屋敷の様な、薄暗い風景の住環境でした。
此の建物は戦前旧住友本社の独身寮で、大衆作家として名を馳せた源氏鶏太氏が、作家となる以前に住んで居たと聞きました。同じ企業グループの縁で、借り受けていた様です。川沿いに歩いて行くと、短時間で心斎橋筋の北端に突き当たる様な場所の為、明らかに未成年と分かる寮生たちが、アルサロ(アルバイトサロン)に入り浸っていても、何のお咎めも受けずに通る様な、とても大らかな時代でした。(皆とてもマセていました)
「御堂筋」 作詞:山本広茂 補詞:SEIZAN
浪速 大阪 御堂筋
北の梅田に 南の難波
つなぐ町筋 夢ロード
北の新地の ネオンの灯り
堂島川の 川面のように
揺れてゆらゆら あなたと私
"大阪 大阪 ええとこや"
浪速 大阪 御堂筋
淀屋橋から 本町あたり
西に東に ビルの街
船場越えれば 心斎橋へ
銀杏並木の 木の葉が揺れる
ひらりひらひら あなたと私
"大阪 大阪 ええとこや"
浪速 大阪 御堂筋
難波あたりは 恋人達の
愛の花咲く ストリート
戎橋から 道頓堀へ
三津寺越えれば アメ村あたり
ぶらりぶらぶら あなたと私
"大阪 大阪 ええとこや"