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[3846]クレーン - 投稿者:day
工事現場の巨大なクレーンが
覆う空に そびえ立って
まだ始まりかけの2人を
見下ろしていた
あの夜
お互いのこと
一つ、二つ
暴露していこうと
2人 眼をあわす回数
気になってた
あなたの言葉は
未来があって 凄く好きだった
心の距離が 縮まっていくよな
足音が 夜道に響いて
2人きり が 嬉しかった
まさか 最後だなんて
これっきり 進めない
行き止まりだったなんて
気付きもしなくて
ただ はしゃいでた
年下のあなたが 強がるのとか
楽しくて 楽しくて
忘れてたんだ 苦い想い出
どうにもならないこともある こと
少なくとも刻まれてた この経験値
全然、活かせてなかったの
あとになって 悔やんでる
工事現場のクレーンだけが
2人のこと 憶えてる
吐く息は白くて
耳も切れそうに痛くて
それでも 離れられなかった
2人の帰り道の 最後の分かれ道
街燈が あなたをぼんやり 照らしてて
私はひそかに 見とれてたんだ
工事現場のクレーンだけが 知ってる
今もここで
彼に会えるのを 期待してる、私を
(
2007年11月08日 (木) 14時34分 )
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