[4254]Misc - 投稿者:こなみ
ちっぽけな僕の仕様もない話をどうか聞いてくれないかい なんて 少し大袈裟な言い回しになってしまった
僕は自分の痕跡が嫌で嫌で堪らない 可笑しな話だろう?本当の話さ 他人が触ったものを僕が触るとその人を汚してしまった気になる そんなわけはないのに 頭ではわかっているのさ
きっと僕の無意識はこう囁いている 「お前ほど醜いものはいない」と 僕はその囁きに耳を傾けてこう思うんだ 「どうして僕は僕を憎んでいるのだろう?」
どこかの優しい誰かさんが僕を好きだと言ってくれたんだ 今はもう顔も名前も思い出せないけれど
心臓が雑巾みたいに絞られたかのような喜びだった 嬉しくて嬉しくて何よりも苦しかった 痛みと喜びを同時に与えられるともう涙しか出ない きっと僕の心臓はあの時壊れてしまったのさ
ずっと僕の意識はこう願っている 「お前は特別な存在である」と 僕はその馬鹿げた願いを捨てられずに 「だからお前ほど醜いものはいないんだ」
そうして繰り返される問答に終わりがあると思うかい? なんて つまらない話をしてしまったかな
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2015年10月17日 (土) 02時13分 )
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