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[39]童夢
Re:もののあはれ・・・
つづめて言いますと、この「もののあはれ論」は物語を儒教や仏教などの価値感を離れて人間の在り方をもう一度確かめたいと言う事ではないでしょうか。 それを源氏物語を例に取って書いた、物語固有の意義を明確な理論と跡づけた最初の文学論だそうです。 今良く言われているような不倫も含めて人間とは何かと、 問い続けるのが文芸一般におけるテーマではないかと思う のです。 キキさんも真面目で正直で情熱的な方とお見受けしました。 例えば恋をテーマとした俳句もある訳ですね。 その場合は本当と言いますか、憧れであっても良いのでは ないでしょうか。 文学論には別に「虚実皮膜論」なるものもありますから、 それを取り上げて、もう一度考えて見たいですね。 また仏教の浄土宗に歎異抄(親鸞)があってこの教えは また「もののあはれ論」とは違う価値観を持って書かれて 居ます、ご存知かも知れませんが・・ その「歎異抄」の中では、善人なほもて往生を遂ぐ・・で 始まる一文があってこれを読み進むとまた人間の価値観の 別の側面が見えて来るようです。 人にとって愛は普遍的な意味価値を持つものでしょうから 恋に対して積極的になるのも良いのではないでしょうか。
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2003年11月19日 (水) 00時05分
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