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[116]童夢
鹿の眸のとびとびにゐて初しぐれ
飛火野や若草山や横しぐれ
束の間の夢殿に鳴き冬の鵙
霜置いて皇子の鴨の羽そこにあり
焙られてなほ銀杏にみどりの香
墓ひとつ見え隠れして淑気かな
あらたまの泥つき大根求めけり
鏡餅闇のどこかに寝まるかな
部屋裡に柚子を点して年の夜
津軽じょんから一泊止んで寒明ける
北窓を開け臓器ドナーを志す
雪を掻く家出て十歩のところまで
浮寝鳥雪の降りつつ流れをり
雲ひとつ海の上なる菜の花忌
弟妹や波の穂高き雛祭
片栗の渓さやさやと開き初め
我が病めば紅梅こゑを発しけり
追加事項・・・
上の俳句が・・・大昔に作った俳句を
俳句日記から コピ_して見ました。
2011年07月09日 (土) 17時56分
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