なんか、「過剰反応」がここ最近すごく多い気がする。そんなに必要ないのに必要以上に取り上げて追い込むところまで追い込むっていう。
時津風親方は救いようのない犯罪者だが、朝青龍にしても安倍さん(退任にまで追い込まれるまでの過程のこと)にしても沢尻エリカにしても、語弊を恐れずに言うと、運がよければスルーされてたような程度の出来事だったんじゃないかと思う。場合によっちゃあ軽い解釈をされて許してもらえたようなことのような気がする。
ではその「厳しい目」をもつ巷の人たちが「勧善懲悪の正義感に燃えている」かというと、赤信号をなんのためらいなく渡ったり、自転車が歩行者にけたたましくベルを鳴らしたり、ホーム後方から差してきて先頭でシルバーシートに駆け込むや否や即効に携帯をいじりだしたり、隣の店員と会話をしながら挨拶はおろか商品を袋に入れて置いたままで客に手渡さないコンビにもある。明らかに「非常識人」と思える人がむしろ増えているような気がする。
どう考えても「美しい国」ではないし、心は「富裕層」ではない。「他人の些細なことを勧善懲悪で叩いて、自分の素行には気づきもしない」というのでは、バランスのとり方が相当おかしくはないだろうか?