「広報の仕事をする人の資格」を受けに行きました。別に転職してやろうとかそういうわけじゃなくて、普段、取材する側の自分なので、取材される側の、広報に関する予備知識（アドバンテージ）も若干あるわけで、勉強しやすいと思って受けただけ。
　　マークシートの筆記試験なんてすっごく久しぶりなわけですよ。少なくとも5年は受けていないと思う。試験独特の、開始前の待ち時間の手持ち無沙汰とか、試験後の感覚とか、非常に懐かしかった。
　　試験はというと、・・・余裕でしょ。勝手に「取材する側、ディレクターの名誉にかけて！」と変なものを背負い込んで望んだが、恐らくノープロブレム。満点とはいかなくても90点くらいでしょうか。
　　自分の結果よりも気になったのが、周りの受験生。半分はほんまもんの広報マンと思われる人たちで（「あれ？この人って前にドイツＷ杯の国内取材で世話になった人じゃないか？」なんて思ったけど結局OAに至らなかったのでさりげなく目をそらす私…）、後の半分は大学生です。つまり、就職を有利にしようって魂胆ですな。それは素晴らしいことだと思うけど、「やっぱり学生だなぁ」と思うダメな部分も。
　　何に驚いたって、学生の諸君は平気で

　　鉛筆を忘れる。

　　試験前に鉛筆や消しゴムを試験官に借り行く学生風の人たち、およそ5人ほど。わざわざここまで何をしにを来たんだ、と。受験票のチラ見ひとつもできないのか、と。
　　究極的だったのは、ある女の子。年の程は間違いなく大学生。その教室で受験を受ける人の中で、唯一、遅刻をして現れた彼女。どういう事情があるか分からないから、最初は遅刻したことに関してさほど気にもしなかったが、
　　度肝を抜かれたのは、遅刻してドアから室内に入ってくるや否や、試験官にところへ直行して当たり前のように鉛筆と消しゴムを借りたのだ！受験票に「当日、筆記用具は貸し出しますので**(確認後掲載)でお越しください」って書いてあったか！？この試験は芝居小屋で舞台を見た後のアンケートか！？ちゃんと用意してくれている試験官も試験官だが（その辺がプロの広報っぽいといえば広報っぽい…）、この様子からすると、各所で行われている大学の試験とかも今はこういう光景が当たり前になっているんだろうなと容易に想像つくわけだが。
　　オマケに、自分は遅れてきたもんだからまだ身体が熱いのか、受験票を団扇代わりに扇ぐ姿が視界に飛び込んできた日には、怒りゲージ振り切れそうな状態である。音にしても視覚にしても、人為的なある一定のリズム（ここでいう扇ぐ行為）は周囲にストレスを与える。
　　こういう人たちが将来、広報になって我々の目の前に現れるんだろうなあと思いつつ、「こんな奴の会社なんか絶対に取材しねえよ！」と心に誓うのである（取材を取ってきたところで痛いところ突かれるだけだろうな…）。
　　まあ、かといって、「取材する側の資格試験」なんてあったらこっぱずかしくて受けることもできないんだろうと思う。
　　今回の結果も、落ちてたら報告しません（笑）。