タイミングを逃すとしづらいものだなこれ。ただひとつだけはっきりしているのは、浜崎あゆみの曲では感動的な総集編が作りにくいということだけですね。前にも同じこと書いたっけ？たぶん書いたな。提供バックくらいにしかならん。
　　個人的に一番エキサイトしたのはカーリングのイタリア戦だろうか。その前日にすごい試合を2試合見せられた後だったのもあるけど、他の仕事をしながら思わず「よしっ！」と叫んでしまったのがこれ。
　　一番ドキドキしたのは、上村愛子と岡崎朋美のメダル待ちのとき。どの競技にも後半にいくにつれてメダルに近い選手が出てくるので、半分ダメかと思いながらも奇跡が起こらないか観る緊張感。
　　あと、結果は度外視して、個人的にメダルをあげたいのは岡部、寺尾、村主の3選手。個人的に魅せられた岡部に、すがすがしかった寺尾、そして魂入っていた村主、この3選手には人一倍の拍手を送りたい。
　　世間的には、1に荒川、2にカーリング、3,4がなくて4にその他、という感じだろうか。プルシェンコ、ショーン・ホワイト、モルゲンシュテルンといった外国勢の圧巻なパフォーマンス、井上怜奈、トビー・ドーソン、ボブスレーチームなどの人間ドラマもあった。新種目スノーボードクロスも関心を集めた。それに岡崎＆上村の五輪の代名詞と言える2人の健闘。フィギュアの初金メダルやスキーの入賞などの新しい歴史も生まれた。
　　それから前述のアスリートの涙がこの大会を難しさと面白さを物語っていた。
　　繰り返しになるが、童夢がコケようがメロがコケようが、原田が失格になろうが、パシュートでメダルを逃そうが、清水も西谷も越さんも、（まあ…あくまで人によってはだけど、佐々木明や高橋大斗にしたって）彼らに期待して冬の五輪を十分に楽しめたということは我々の中に残ったのは確か。むしろメダルや体裁にこだわりすぎてその機会すら奪おうとする考え方ややり方だけには引き続き反対していかなければならない。
　　「荒川静香」そして「イナバウアー」という流行語大賞（内定）に乗っかって、このトリノ大会のあらゆる競技の選手たちの激闘の姿が、ずっとずっと残されていけばいいなと思う。
　　そして、今回の涙が、4年後のバンクーバーで、晴れて新しいドラマへと生まれ変わればこれ幸い。