「東京オリンピック誘致中止」
そりゃあねえだろう。
まず敗退した福岡の人たちがあまりに可哀想だ。そして普通で考えて、自分のところでオリンピックないしW杯が来るのかもしれないと楽しみを潰そうという人に誰が投票するというのだろうか?「税金を大切に」こんなもんはアホでも分かるわけだが、どう考えても中止するという発想は節約の仕方を間違ってるとしか言い様がないだろう。「開催したら都の財政が破綻します」とか「お金がかかるので臨時に皆さんから5万円ずつ集めます」というのなら問題だが。そりゃあ、「カバディワールドカップを開催するのに莫大な税金がかかる」と言われたら中止にしたら?と思う人は多いかもしれないが、オリンピックとなるとそれとはワケが違う。「カバディに興味がない人もいる」というのと、「スポーツ自体に興味がない人もいる」というのではワケが違うのである。我々はまだいいが、「生きているうちにもう一度、自国開催のオリンピックを見たい」と思っている人たちの希望を奪っていいものなのか。
決して石原都知事がいいとは思わないが、少なくとも安易に(かどうかはわからないが)「オリンピックを中止する」というような人には行政は任せたくないものである。
普通の街に置き換えたら、「税金の無駄だから今年は夏祭りやめましょう」と言っているようなものであり、「祭りなんかどっかよその国でやってくれ」と言っているようなものである。
一般の感覚とズレた「税金の無駄遣いストップ」がまかり通ってはならない。
もう一度2002年のことを思い出してほしい。そりゃあイベント事だから終わってしまえば施設だけしか残らなかった風になるが、果たして残ったのは本当に施設だけなのか、考えて欲しい。