常磐線に揺られること1時間45分、水戸に行ってきた。デカい。宇都宮や甲府に比べるとだいぶスケールがデカい。ただ、駅を離れるとすぐに住宅街になる。だからそのあたりに住んでいる人はかなり良い生活だと思う。
　　そしてなぜか、無駄に宿泊施設が多い。360度、宿、宿、宿。一言で言ってしまえば「出張」ということなんだが、柏や松戸にはない「オフィス街」があるのが特徴だろうか。
　　ただ残念だったのが、ホーリーホックの「ホ」の字もなかったことだ。そりゃ客3000人しか来ないわ。土産物屋には納豆に並んで「アントラーズグッズ」。甲府は降り立ったところからのぼりが立っていてホームタウンという感じがしたけどその感じは皆無。寒空の下にゴスロリファッションの女の子たちが映えた。
　　いずれにしても水戸の街自体は好きな感じなのでまた来たいなと。今度は宿、宿、宿のうちのひとつでも押さえて。
　　「あるある大事典」の件、言語道断のいい加減さで（大元のフジテレビも含めて）大いに叩くべき案件なんだけど、ちょっと違う方向に批判がいってきた。それを2点ほど。
　　ひとつは、アメリカの先生に白衣を着てもらってインタビューをした件。先生曰く「研究のとき以外は白衣を着ないが、『日本では白衣を着ていないと研究者に見えない』と白衣を着るように言われた」というもの。これはOKの範疇じゃないか？もちろん白衣を制作が用意してこれを着てくださいというのは問題だが、事実その先生が普段、研究中には着ている白衣をインタビュー中だけ着てもらうのはOKだろう。「日本では白衣を着ていないと研究者に見えない」というのはその通りで、普通に青いシャツで話されても、研究所の広報にしか見えない。だからこの件で「あるあるけしからん」という気にはなれない。（だから、僕らの番組ではそのコメントはニュースにしなかった）
　　もうひとつは、「視聴率が20％を越えたらご褒美」・・・これは当たり前じゃん！と。どこの世界も目標を設定してそれを越えたら称えたり祝ったり臨時に金品が出るのは当たり前のこと。ましてや民間の企業なんだからそれ自体には何の問題もないはず。そこに届かせるために不正をしたことが問題なのであって、視聴率で目標設定をし、褒美を出すことには何の問題もないんじゃないかと思う。
　　結局はこういう「あるある」の暴挙のせいで、正当なことですらそれがさも番組制作の不正の背景や手法、体質の一環かのように、報道するのは違うんじゃないかと。自分たちの首を絞めてどうするんだろうという気がする。
　　「あるある」をかばってるんじゃなくて、「的外れな指摘」に対して遺憾なだけ。