どうなんでしょう?このままでいいんでしょうか。それ以上の仕事量をこなしても、それ以上の高度な仕事内容をこなしても、仕事は9時半から6時半まで、週末の休みはもちろんのこと、年に2,3回の海外旅行、ましてや休日に出勤しようものなら「代休+手当て」、そんな優雅なビジネスマン、OLの足元にも及ばないような、こんな状態がこれからも続くのでしょうか。
昔は「今まで勉強とか頑張ってきた人が就職して優遇されるのは当然のこと」という考え方もあったが、最近は必ずしもそうとは言えない。ある特定の業種や境遇において特別に優遇されているだけのこと。しかもそれを国が後押しをしているのだから厄介だ。
これまでは「学歴社会による格差」だったので競争によるものだったから納得ができたが、いまはそれとは違う、「単なる勝ち組・負け組による格差」で、実力も努力も関係なくなってきているように感じる。
そうなると悪循環で、フリーターや低所得業種、子ども、高齢者などが無条件でインフレの被害を受ける。同じ子どもでも、勝ち組の子どもと負け組の子どもというだけで、缶コーヒーかスタバのコーヒーかの差が出てくる。最近では大学生のなんにもしてないお兄ちゃんでもスタバでコーヒーを飲むが、ちょっと前までは働き盛りのお父さんでも安い牛丼を食べていた。なんだろう、この急激な変化は。みんなが牛丼を食べなくなって、スタバのコーヒーを飲むならいいのだが、依然として「頑張っていないわけではないのに」牛丼を食べなければならない人はいる。
「国際競争力」なんて誰も信じないようなふざけた言い訳などしてないで、もっと余裕のある企業をいじめなければいけない。いつまで経団連の犬になっているのだろうか。最低賃金を引き上げさせて、企業への税率制限を50%まで引き上げる。難しいことじゃない。
負け惜しみといわれようがなんと言われようが、今の日本の労働の仕組みが理不尽であるのは間違いない。都合よく労働者をコントロールすることで、甘い汁を一部で分け合うような、こんな仕組みで高齢者や子どもが救えるわけがない。