ニッポン放送株をめぐる争いに決着がついた。なんともぎこちない、日枝、堀江、亀淵、村上4氏の笑顔の会見。その薄気味悪さだけが残ったような、狐に化かされたような結末を迎えた。結局それぞれの真意が読み取れないままに、幕を下ろされようとしている。
マネーゲームだったのか、フジはライブドアを実質排除できたのか、ライブドアへの世間のイメージはどう変わったのか。
まあ、マネーゲームだったのだろう。ただ、業務提携という名の「フジテレビ利用」を望む気持ちは嘘ではないだろうから、その点では打ち砕かれたと言っていい。「委員会」を作った時点で業務提携に関してはフジテレビの勝ち、つまり何を言っても「そんなんムリ」とはねつければいいだけのことである。逆に万が一、ライブドアがあながち悪くない話を持ってきたらそれに乗ればいいだけの話である。
つまり、この結末をどうとらえるかは、ライブドアが「マネーゲーム重視」だったのか、「業務提携重視」だったのかによる。
しかし重ね重ね、気持ちの悪い会見だった。こんな絵を誰が予想しただろうか。もし、この4人の本音が聞けるマシーンがあったなら、有料でもぜひとも使ってみたいものだ。
なんかきょうの会見、素人の堀江社長を除けば、三者のそれなりの「演出」のように映ったのは、自分だけだろうか。