[762] 2025/05/03/(Sat)12:31:02
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名前 |
Seigo
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タイトル |
ドストエフスキーの小説を他の言語訳で読むこと |
本文 |
※追記更新 25/05/03 12:57 先月、ドストエフスキーの小説の英訳業で知られるガーネット女史のことをいろいろ調べてみたこともあって、『罪と罰』『カラ兄弟』をはじめ、ドストエフスキーの小説を英文訳で読んでみることを、最近行なっている。
その気付きをいまだ明確には言えないけれど、注目してみたいのは、ドストエフスキーの小説(『カラ兄弟』など)に関して、邦訳で読んだ場合に比べての英文訳で読んだ場合の受け取る内容や感じの違いということだ。
評論家の河上徹太郎氏などは、ガーネット女史の英文訳『罪と罰』を読んで、滋味がある訳だと述べたそうだ。読んで伝わってくるドストエフスキーの小説世界は、訳したその訳者とその言語とその語彙によって微妙に違ってくるのではないかと自分はあらためて思っている。ドストエフスキーの小説の内容を正しく理解していくためには、ロシア語を学び、ロシア語の言語で読むことが基本だと思うが、一方で、たとえば、『カラ兄弟』の米川正夫訳などは、訳者(米川氏)と言語(日本語)が捉えたドストエフスキーの一つの小説世界を私たち読み手は味わい、理解しているのではないかと思う。
様々な言語に訳されたドストエフスキーの小説を読んでいくことで、以上のことを、今後、いろいろと確認できればと思う。 |
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