[758] 2025/04/23/(Wed)19:47:15
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名前 |
Seigo
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タイトル |
アリョーシャに向けてのイヴァンの言葉 |
本文 |
※追記更新 25/04/23 19:50
『カラマーゾフの兄弟』の中のイヴァンとアリョーシャの会話の中のイヴァンの言葉、
「おい、アリョーシャ」 とイヴァンはしっかりした声で言いだした。 「もしぼくがほんとに粘っこい若葉を愛せるとするなら、それはおまえを思い起こすことによって、はじめてできることなのだ。おまえがこの世界のどこかにいると思っただけで、ぼくには十分だし人生に愛想もつかさないでいられる。」 (『カラマーゾフの兄弟』の第3編の第3「兄弟の接近」より。米川正夫訳。)
についての久山 康氏(哲学者・元関西学院大学教授)のコメント、
作中の一つのクライマックスを形成している光景でもある。 (久山・筆「ドストイエフスキイにおける愛の問題」より。)
に自分は大いに感心したものだ。
アリョーシャのような善意志(ぜんいし)を持った人間がこの世に居(い)ることを確信できることは、この世に対する信頼と生きていく支えを人に与えてくれるだろう。たしかに、ドストエフスキーが『カラ兄弟』に込めた上位に位置する考えや思いが込められている箇所だと思う。
 [ロシア映画『カラマーゾフの兄弟』より。] |
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