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(五)さざんか恋しぐれ |
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夕顔さゆり
(3458)投稿日:2009年11月18日 (水) 08時56分
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「想い出すなぁー晩秋日暮(ばんしゅうひぐ)れ 死んだ初恋 あの娘(こ)の事を」
ちょうど十九の 晩秋日暮(ばんしゅうひぐ)れ 赤と白との さざんか小路(こみち) 指きりゲンマン また明日(あした) 赤いホッペが 笑ってた
ちょうど二十歳(はたち)の 晩秋日暮れ 誰の涙か さざんか小雨(こさめ) 雨に泣いてる モズ一羽 遠く聴こえる 鐘(かね)の音
ちょうどあの日も さざんか時雨(しぐれ) 呼べど叫べど あの娘(こ)は逝った 早いものです もう五年 俺の心は 寒いまま
「想い出すなぁー晩秋日暮(ばんしゅうひぐ)れ 逝ったあの日も さざんかの雨」
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