[4241] ドラムをたたき、おどろう |
- big - 2011年11月20日 (日) 22時19分
ドラムの音はいいものだ。ドラムは最も自然な楽器。怒りで頭に血がのぼったとき、心と体の中にある原始的な部分がつながると、気持ちが落ち着いてくる。ドラムをたたくと、頭がからっぽになって体と心が一つになる感覚を味わえる。どんなドラムでもいいから、一定のリズムでたたいてみよう。ただし、やさしくたたくこと。力まかせではなく、リズムと強さを一定に保ってたたこう。
10分も続けていると、だんだんと音が勝手に鳴っているような気がしてくる。あなたの体はドラムのビートに反応して揺れだし、ビートに浸り、ビートに合わせて動き出すだろう。心臓の鼓動とドラムのビートが一つになるのを感じたとき、気持ちが高揚するはずだ。きっと、ざらついていた気持ちが落ち着いてきたのがわかる。そして、心と体の距離が近くなったように感じる。
だれでも、腹がたっているときには、音楽を楽しもうなんて気分にはなれないものだけれぢ、そもそも音楽の演奏とは、怒りが頭をもたげるのを防いでくれるものなのだ。1日中、パソコンの前にすわっていると、よく首から下がしびれたようになる。当然だけれど、体の緊張をほぐしてやる必要がある。そんなときも、ドラムをたたいたり、ピアノを弾いたり、ダンスを踊ったりすることをおすすめしたい。
生活のなかに音楽を取り入れれば、あなたの敵意に満ちたエネルギーをちがうものに変えることができる。音楽はだれも傷つけることもなく、自分の感情をポジティブに受け止める助けをしてくれるし、いらだった気持ちも鎮めてくれる。音楽で自分自身を表現することは、人を傷つけるふるのいをやめ、いらだちのタネにしっかりと向き合う方法を見つけたいという前向きな意思表示にほかならにい。音楽こそ自然のストレス解消マシン、高性能の喜び製造機だ。
あなたの気分がたちまち明るくなるような曲をiPhoneに入れておき、イライラしたり不愉快になったら、それを聞いて気持ちを軽くしよう。風呂に入りながら歌うのもいい。孤独に悩んでいる人なら、合唱団に加わったりコンサートに出かけたりするにも一案である。
音楽は人が集まっていっしょに楽しめるものである。もしかすると、現代は、人々の帰属感や共同意識が薄れたから、怒りに満ちた行為がふれているのかもしれない。音楽は人と人をつなぐととともに、私たちを楽しませ、気持ちを明るくしてくれる。私たちがもっとみんなで音楽を演奏したり、自分の体やリズムをもっと楽しむようになると、世の中の暴力がへるとは思いませんか?
立てなくなるまで踊ろう。いつのまにか、怒りはどこかに消えているはずだ。
「カッとしたときに、気持ちをうまく伝える方法〜人間関係は怒り方で決まる」 ジュディ・フォード 著

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