【広告】楽天市場から買えばお買うほどポイントアップお買い物マラソン5月16日まで開催中

English Here

Hungle

之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず
「論語」

名古屋サルサをもっと楽しくしたい
もっと素晴らしいサルサを追求したい
熱い思いを語りたい
そんなあなたのもっともっとを受け止めます
何気ない日常に真実があるかもしれない
見たこと、感じたこと、ふと思ったとこ
何でも書き込んでね

[3864] ヒトがヒトを殺すとき
big - 2009年07月07日 (火) 00時10分

おだやかじゃない題ですが。
サルボニには、基本的にネガティブなことはのせたくないのですが、土曜のエルココの出来事はちょっと看過できないものでした。

いつものように、熱気と人でごったがえす店内を出て、ドアを開け外で一服しようとすると、そこにはお腹の大きいサル友、
昨年結婚して、まもなくベビー誕生との目出たいニュースを耳にしていたので
丸く大きく膨らんだお腹を見ながらもう臨月でしょ?とお尋ねする。
「そう、8月が出産予定日だから」と幸せそうな満足そうなお答え。
良かったねえ。
でも、そんな大きなお腹でサルサ場に来て大丈夫なの、と尋ねようとした時、
隣に座っている男性が、タバコの煙を吹きかける。
おい、おい、妊婦にタバコの煙はないだろうと、顔を見れば、夫。
とっさに、呆れてしまい、タバコを指差し、その指でお腹のベビーを指さして、非難の意思表示をしてしまう。
驚いたことに、人を射すくめるかのような威嚇の視線で、かぶせるように「悪いかよ。人のすることにケチをつけるな」という予想もしない応酬。
いや、しかし、、胎児に致命的悪影響があるのは常識、と言おうとしたら、その思いを読んだかのように「おれたちの勝手だよ。他人のお前が口出しするなよ」となぐりかからんばかりの姿勢。
「もう、、、いいじゃない」という身重の妻の言葉を無視して、攻撃的な言葉と態度が止まない。
この男は相手にするだけムダだ。
きびすを返して店内に入った。
「お前なんか、目障りだ。早く行け、行け」という言葉が後ろから聞こえた。
度し難い奴。自分の吸うタバコの害毒で、傷つくのは他ならぬ自分の
妻と子。世界で最も大切にし守らなければならない存在じゃないのか。

人間の心理メカニズムが進化によってどのようにつくられてきたのかを探っている人に長谷川真理子がいる。

長谷川 全体の人口100万人当りの殺人率は、最近の日本では10人、アメリカでは95人、イギリスでは20人ぐらいです。しかし、どの国、どの文化でも、殺人率は、圧倒的に男性の方が女性よりも高い。

──宗教、文化、経済状況などとは関係がないということですか。
長谷川 はい、歴史的にも、また世界のさまざまな文化でもそうです。
さらにそれを年齢別に見ると、20歳前半の男性に鋭いピークがあり、30歳代から急速に減少していきます。どこの国や文化でも共通しています
ところで、男性が殺す相手は、男性、女性、どちらが多いと思いますか?

──何となくですが、男性…。
長谷川 そうです。世界的に見て圧倒的に男性が男性を殺す事件が多いのです。では、どういう葛藤から殺人に発展したのか、一番多い理由は何だと思います?

──お金でしょうか、それとも嫉妬とか妬み、それとも名誉とか…。
長谷川 自己の面子(めんつ)を守る、が最多です。それも第三者から見ればくだらない理由の面子、名誉なんです。例えば、酒場で馬鹿にされた、お前は何の価値もない奴だとののしられた、ジュークボックスにお金を入れたのは俺の方が先だ、ぶつかったのに謝らない、などなどといった口論に端を発する面子を守るための葛藤です。この本当の理由は自己評価、自己顕示欲の現れと考えて良いでしょう。

──驚きました。考え方のぶつかり合いとか、社会的な名誉とかではないんですね。
長谷川 違います。もちろん、いろいろな殺人がありますが、多くは、新聞にも載らないようなものです。日本で1955年に起きた殺人のうち、男が男を殺した273件のサンプルでは、190件がこのようなくだらない口論によるもの、51件がお金がらみ、29件が性的嫉妬となっています。90年代のデータは現在分析中ですが、あまり変化はありません。

──殺人は、女性よりも男性が、それも20歳代が多く、その理由はくだらない葛藤による口論ということですか…。
長谷川 そうです。



どうやら、勘違い夫の大切にしているものは、妻よりも子よりも「自己の面子(めんつ)」らしい。


この日は店内でも波乱。
ペアで踊っていると、つっかかるのが得意な性質の、札付きラティーノ氏が、「お前が俺の吸う煙草にぶつかって来た、無礼者」とイチャモン。

日頃は、姿を見れば君子危うきに近寄らず遠巻きにしたり、すぐにフロアを去るのですが、この時はペアで盛り上がっていたので、うかつにも気がつかないうちに当該ラティーノ氏に接近してしまっていた。

土曜の、混み合うダンスフロアで、壁を背にしてフロアに向かって、火のついたタバコを突き出せば、ダンサーにぶつかるのは当たり前だ。非常に危険な行為である。それなのにぶつかってきたお前が悪い、謝罪しろという。呆れた男だとおもいつつ、阿呆と言いあっても、同じ低レベルになるだけ、せっかくの楽しい夜を嫌な気持ちで台無しにしたくない、という思いから、
「ごめんなさいね」
といえば、満足した様子であっさり引き下がった。

長谷川流心理メカニズムにならって言えば、結局、自分から人にからんで、頭をさげさせて、結果として自己評価を上げたつもり、自己顕示欲を満たされるということなのだろう。
サルサ場は、ある程度は自己表現、自己顕示の場であろうが、こうしたいびつな精神の発露の場となれば、実然的にコンフリクトが生じる。


金曜エルココは、店内禁煙なのでこのような事はまず起きない。
しかし土曜についてはタバコの煙が店内に充満すればするほど、悪意と暴力の気配が満ちてくる。憩いの場となるべき週末のサルサ場で、警戒と緊張を強いられるのなら、数多く通えないと感じるのは私だけでしょうか。


コメントする

Name
Title
Message
画像
アップロード
URL
Pass
Cookie

サルサ好きの本棚
中村美保SalsaDanceSchool
Number
Pass