【広告】楽天市場から大感謝祭を開催中エントリーお忘れ無く

小説投稿掲示板

何か記念に書いてください!

ホームページへ戻る

名前
MAIL
URL
件名
内容
アイコン
/アイコンURL
/
削除キー COOKIE
こちらの関連記事へ返信する場合は上のフォームに書いてください。


[564]I Don't want to forget memory 番外編その2。 ジャンルはシリアス?-------- 白雪 - 2002年06月24日 (月) 22時36分 - MAIL HOME

「おめでとうございます!15連勝ですね」
「有難う御座います」
「どうでした、今回の相手は?」
「ええ、隙が無くて苦労しました・・良い試合でした」
「この驚異的な連続優勝を誰に伝えたいですか?」
「そうですね・・・大切な人に」
「ワオ!恋人ですか?」
「ええ・・・元です」
「失礼ですが、今は・・・」
「今?今彼女はここにはいませんよ」
「どこにいるんでしょう?」
「そうですね・・・綺麗なところにいる事を望みます」
「どんな人でした?」
「そりゃ・・いつも俺の事を気にしてくれていて・・優しくて 勇気があって・・とてもいい子でした」
「あ、そろそろカップ授与の時間ですね。今回は本当におめでとうございます!」
「いえ、有難う御座います」




 マスコミの質問に答えた後 俺は
 チームメイトの元へと帰っていった。

 今回の試合が 15回目の勝利。

 長い間負けっぱなしだったチャドリー・キャノンズにとっては、まさに夢のようだった。


「ハリー、君が入ってからこのチームは最高の成績を誇っているよ」
「若いのにな!期待の新人だよ」
「ハリー、さあ、カップ授与だ」
「はい」



 俺の名前はハリー・ポッター。
 17歳の夏 愛しい人を亡くした。
 名前は ユキーナ・アルキメデス。

 今は 父さんや母さんやダンブルドア達と一緒に
 天国を楽しんでいることだろう。




「カップ授与です」




 カップを受け取ると、ユキーナに見えるように
 天高く掲げた。


 15連勝だよ  ユキーナ。







「いやあ、今回のハリーのキャッチは凄かったな!」
「だな!猛スピードで競技場の端から端まで・・おい、ハリー、どうした?もう帰るのか?」
「あぁ、今日はなんだか疲れたから」
「よく休めよ!」
「サンキュ」




 仲間から離れると 自分に素直になれる事に気づいたのは
 いつ頃だったっけ・・・・




 俺はブラブラと歩きながら、自分の家に帰った。

 
 まだシリウスは帰ってきていないらしい。


 松明に火をつけて、椅子に座る。


 そういえば・・・今日はハロウィンだっけ・・・

 カレンダーを見て、俺はぼんやりと思った。

「命日・・・・・か。父さんと母さんの」


 ぽつりと呟いたとき、部屋の隅がぼうっと光った。


「!?」


 俺は反射的に、懐から杖を取り出した。

「・・・・え」

 俺は目を疑った。


「や、ハリー」

「父さん・・・なんで・・・」

「今日はハロウィンだろ。死者が舞い降りる日だろ」

「母さんは?」

「今忙しいってさ」

「そう・・・なぁ、父さん。今日の試合で15連勝なんだぜ」

「知ってるよ。おめでとう、ハリー」

「ん、サンキュ」



「・・・・寂しいのか?」

「え?」

「インタビューも聞いたから」

「あ・・・うん・・まあ、ちょっとは」

「嘘付け。かなり寂しいくせに。忘れられないんだろ?」

「きれいさっぱり忘れてるって言ったら嘘になる」

「ったく・・・しっかりしろよ、我が息子。そんなんじゃユキーナも悲しむだろ」


 父さんが 俺の頭に手を乗せる。
 不思議なことに 感触があった。

「父さん・・・身体・・・」

「ん?ああ、ちゃんとなってるさ。ハロウィンだからな」

「・・・・・・」

「しょうがねーな・・お前の活躍っぷりを見てプレゼントしてやるよ」

「え、いいよ」

「いや、俺の性格シリウスから聞いてるだろ。やるといったらやる」


 そう言うと 父さんは
 何か呪文を唱えた。
 唱え終わると ニヤッと笑った。

「感謝しろよ」

「・・・何も起きないじゃないか」

「少しくらい待ってろ。短気だな」




 数分後、父さんの隣の空間が青白く光った。




「・・・・・え・・・・?」



 俺はまたもや、自分の目を疑った。




「ハリー、久し振り。元気?」

「ユ・・・ユキーナ!」


「な、だから感謝しろっつったろ」

「有難う、父さん!」

「いや。俺の息子の嫁さんだからな。嫁さんの気持ちを考えてのことだ」

「いや、結婚してないし」

「結婚したくなかったの?」


 俺が否定すると、ユキーナがつっこんできた。


「いや・・その・・・うん、結婚したかったよ」

「なら会えて良いじゃないか」

 父さんがニヤニヤしながら僕を見た。

「ここで結婚式やるか?」

 父さんがパンと手を叩きながら提案した。

「え」
「やりたい!」

 ユキーナが嬉しそうに俺の横の椅子にちょこんと座った。
 椅子がギシギシと鳴る。


「あー・・・ただ今から、ハリー君とユキーナ嬢の結婚式を始めまーす」

 父さんが、片手にマイクを持っている素振りをする。

「では、新郎・ハリー君?君はいかなる時も、新婦・ユキーナ嬢を愛し、護ると誓いますか?」

「えーと・・・ハイ、誓います」

「では・・・新婦・ユキーナ嬢。あなたはいかなる時も、新郎・ハリー君を愛することを誓いますか?」

「はい!誓います」

「では、誓いの口づけを・・・」

「え、ちょ、ちょっと、本気でやるの!?」

「イヤ、だって結婚式だし」

「ハリー、キスするの嫌?」

「嫌じゃないけどさ・・・・父さんに見られるんだろ?」

「俺が見て何が悪い。父親としての義務が・・・」

「解ったよ。すればいいんだろ」

「ハリーからキスしてね」

「え」

「新郎から?いいねー。ハリー、ロマンチックにやれよ」

 父さんが茶化す。

「父さんは黙ってろ。じゃ・・・」



 俺は ユキーナに近づいた。


 キスするのは・・・あの時以来だな・・・


 あの時と同じように
 ユキーナの頬に手をやる。


 目をつぶり 今まさにキスしようと思ったとき。





「ただ今ー!ハリー!メシまだ?」



 壮絶なタイミングの悪さで、シリウスが帰ってきた。



「てめぇ!シリウス!なんでこんなに遅く帰ってきたんだ!おかげで結婚式が滅茶苦茶じゃねーか!」

「え?は?あ!プロングズ!ああ、そうか、今日はハロウィンか」


「シリウス・・・・お帰り」

「ただ今。あ、悪い・・・誓いのキスの途中だった?」

「シリウス、お帰り」

「おー、ユキーナ!悪い悪い、はい、どうぞ」

「どうぞって?」

「ん?誓いのキスの続きに決まってんだろ」

「シリウスも見んのかよ」

「当たり前だろ。義父さんなんだから」

 シリウスが父さんの隣に立つ。

「・・・・恥ずかしいんだけど」

「ハリー、そんな事言ってる場合じゃないわ。あと数分で陽が昇るの。それまでにはアッチに帰らなきゃ」

「そううワケだ。さっさとやれ、この色男」

 父さんがイライラしながら言った。

「・・解ったよ・・・・」



 再び俺は ユキーナの頬に手をやり
 ユキーナの目を直視した。


「ユキーナ・・・君の事 一生忘れないから」

「私もよ、ハリー」



 俺は目を閉じた。



 そして、ユキーナの唇に俺の唇を重ねた。
 父さんとシリウスが、静かに拍手する。


 1分くらい後。俺は唇を離した。


「少しはキスにも馴れた?」

「あんまり・・・やっぱ苦手」

「まったく・・・それじゃお嫁さんに悪いじゃない」

「俺・・結婚しないよ。結婚したいのは君だけ」


 ユキーナの顔が 悲しげに曇る。

「とっても嬉しいけど・・でもハリー、それじゃあなたが不幸になっちゃう」

「俺は君以外の人と結婚しないよ」

「ハリー、よく聞いて。時間がないんだから。あのね、私はハリーが幸せならそれでいいの。例え誰かと結婚しても、幸せならそれでいいの」

「ユキーナがよくても・・・俺は・・・」

「聞き分けのない人ね・・・いい?私はもうこの世にはいないの。解ってるでしょ」

「・・・・・解ってるけど・・・解りたくないよ」

「解りなさい。いい?ハリー。あなたの好きなようにしてもいい。ただ、私の事は構わないで?私は大丈夫だから」


 ユキーナの身体が透けてくる。


「ユキーナ!嫌だ・・・逝かないで」

「私・・・いつでもハリーの事見守ってるから」


「ユキ・・・・・・」




 ハリーが抱きつこうとする前に

 ユキーナの身体はフッと消えた。

 いつの間にか 父さんの身体も消えていた。


「ハリー」

 シリウスが優しく声をかけてくれる。


「ユキーナも言ってただろ。もう自分の事はいいからって・・・幸せに生きて欲しいって」

「・・・・・・・・・ッ・・・」

 俺の目から 涙がこぼれる。


「さ、ハリー。メシだメシ。今夜はなんだ?」

「自分で作りなよ。たまには」

 俺は 涙を拭いながらシリウスにぴしゃりと答えた。

「俺が料理していいのか?ホンットーにいいんだな?」

「や、や、ちょっと待って。やっぱ俺が作る」






 あなたには 忘れたくない思い出はありますか?



******************************************************


番外編2−。満足満足。
いやあ、いい出来だv(自分で言うな)
うーん・・・・3も書こうかな。書かなくていいかな。


[566]はっ!-------- 紫珠葉 - 2002年06月25日 (火) 18時00分 - MAIL

シリウス・・・料理下手なのね・・・。(そこかよ)
やーハリーも立派になっちゃってまぁ!
ユキーナ・・・もうなんかねぇ・・・(何)
やっぱシリウスがね、ていうか絶妙なタイミングですね・・・いい感じv



Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】楽天市場から大感謝祭を開催中エントリーお忘れ無く
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板