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[604]一雪花一翼一 一一手を伸ばしたら 届きそうなのに。 短編シリアスオリジナル。-------- 紫珠葉 - 2002年07月28日 (日) 22時11分 - MAIL

一一手を伸ばしたら 届きそうなのに






最後に聞いたのはなんだったろう
自分にとりつけられた機械の電子音
トラックが急ブレーキをかけた音

それとも・・・・・・。















「会いたいなぁ・・・」



















本当は願ってはいけないんだ
だって俺が選んだ道だもの

でも でも思い通りには行かないものなんだよね









もう行くことは出来ないはずの家の前に立って
もう触ることの出来ないはずの木に登って

ただ 座っていた。






ずっとこうしていられたら と
叶いもしない夢を見ながら
















カラカラ・・・・・・








ふいに
窓の開く音がした。









ねえ 君も会いたいと思ってくれた?



























































一一手を伸ばしたら 届きそうなのに













































「・・・・・・」
「何呆けてるの」



懐かしい顔。
本当はずっと傍にいたけれど
それでも こんなに近くで顔を見られたのはあの日以来。












「何で居るのよバカ」
「会いたかったから」




ずっと。





叶わないけれど それでもずっと会いたかった。






「会えないのに?」
「顔は見れた」





精一杯微笑んで言えば
泣きそうな顔をしながら




「・・バカ」












一一手を伸ばしたら 届きそうなのに














どうして会えないのかな





こんなに近くにいて





心の中で呼んだら 本当に出てきてくれて







手を伸ばしたら 届きそうなのに










「ごめんね」


どうして謝るんだろう


俺の方こそ、 でもその続きは言えなかった。





「香耶が受け入れられるまで傍にいるよ」





ずっと傍にいたでしょう?





「ごめんね・・・」




泣かないで

泣かないでよ





「だから早く元気になって・・・」





「ごめんね・・・・・・ッ・・・」





「大好きだから倖せになって・・・」

















それは心からの願いで
同時に そうなって欲しくない気持ちがあった。

















きっと香耶なら、俺がいいと言えば。
此処から飛び降りるんだろう


いいと言えば。





でも 俺はいいとは言わない




だって倖せになってほしいから
ずっと 笑っていてほしいから。







一一手を伸ばしたら 届きそうなのに









ゆっくりと 香耶の頬に触れる






「冷たい」
「うん・・・」


「どうして?」


何が?とは 聞かない
分かってるから


「好きな人には倖せになってもらいたいよ」



ホントは


本当は一一一一・・・


「残酷だね」
「そうかもしれない」



こんなにも思ってくれてるのに
それでも俺は自分のことしか考えてない













ねえ もう大丈夫でしょう?







「・・・もう来ないよ」
「・・・・・・ッ・・・」







ごめんね

でも生きて欲しいんだ




君にはずっと笑っていてほしいんだ





出来れば俺の隣がよかったけれど





でも それは出来ないから














暖かい 涙を拭ってやって





最後に 触れるだけの口づけをして












一一手を伸ばしたら 届きそうなのに






















「バイバイ」
「また、ね」
「うん。またね」




























暖かな頬に名残を惜しみながら

















































一一手を伸ばしたら 届きそうなのに


























ずっと手の届く場所に居たかったけれど




でも それは出来ないから









ごめんね


















寒い寒い雪の夜








ずっと自分の中にあった思い出と





そして 今から




























別れを告げました。






************The end****************


あーあ・・・またやっちゃったよ・・・ナイス!THE☆季節はずれ!!(だから分からないって)えっと、前に書いた一雪花一の翼バージョン。翼は男の子の方の名前ですよ!なんだろ・・・死んだ奴の心情なんか分かったもんじゃないので自分勝手に。こんな男の子居たら居たで複雑だなぁ・・・一人くらい居てもいいけど・・・。お互い思うことは一緒だったのですね。やっぱ悲恋はいいなぁ(趣味悪)
そんなわけで、前回読んで下さった皆様に感謝v次回・・・(ヒカカゲかハリポタ)をお楽しみにv
(実は数行上の“悲恋”までは朝、サマーキャンプに行くまでに書いて、そのあとからは帰ってきてから・・・書いてます。なんつー書き方。)


[605]うきゃぁ!-------- シマサン。 - 2002年07月29日 (月) 08時37分 -

キレイな悲恋ものですね。ってか翼優しい・・・。
手を伸ばしたら届きそうなのにってなんて悲しいセリフ!それでも2人は愛し合ってた・・・なんてキャーーっ!(恥じ)
やっぱ紫珠葉さんの小説はいいなぁ。こんな素敵なのタダで読んでいいんですか??(オイ)



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