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[600]Believe~この星に生まれて~番外2・後編~ 一一どうして この人は 連載シリアスオリジナル。-------- 紫珠葉 - 2002年07月26日 (金) 05時53分 - MAIL

沢山の混乱の中
君の姿が目に焼き付いて離れなかった
一つの道筋が見えた気がした
それはきっと 忘れかけていた大切な気持ち。














































「ハイ」
「ありがとう」

お茶を受け取って
向き合って座る。


少しの沈黙。
最初に口を開いたのは 私。

「・・・あのさ、聞きたいんだけど」
「何?」
「・・・今日言ってた、私が泣いてたってどういう意味?」
「そのまんま、だよ?」

朝菜は微笑んで言う。

「そのまんま・・・って?」
「覚えてないだろうけど、俺達一度会ってるんだ。去年の夏に」
「・・・・・・・・・」



去年の夏

やっぱり。


「何処で?」
「香橋の桜並木で」
「一一一・・・ッ・・・」

・・・ほら
やっぱりね

「高等部の下見に来た帰りだったんだ・・・って美郷?」
「見てたんだ・・・でも、私泣いてないよ」
「泣いてたように見えたけど」







「でも私は・・・」

「心は泣いてたでしょ?」










































どうして この人は














































「それで、美郷のことが気になってさ。香橋の生徒だって分かったから受験した」
「・・・そっか」

見られてたんだ・・・

それは言えなかった。
震えて 声が出なかった。






「どうしてあんなところで泣いてたの?」
「・・・あんたさ、私があそこで何見てたと思う?」


朝菜は首をかしげながら“何?”と私に尋ねる。



















「・・・真幸がね、朝陽に告白してたの」






















「・・・梓の事、好きだったんだ」
「まぁね・・・。でも朝陽と真幸が両思いなのは知ってたし」
「一人で泣いて、それで今は平気な顔してるの?」

いつの間にか
朝菜は私の目の前にしゃがんでいて


「・・・だって・・・私が真幸の背中を押したんだから・・・それで悲しむのはただの我が儘だよ・・・」

いつもいつも
言い聞かせてきた言葉。


「それで・・・君は泣くのを堪えているの?」
「・・・・・・ッ・・・」


頬に触れて
朝菜が優しく目を合わせる。


「泣いてない?どうして?・・・こんなに辛そうなのに」


どうしてか
自分を抑えきれなくなった。
































































「泣いてもいいよ。俺はずっと美郷のこと・・・」















もう涙が止まらなかったけれど

朝菜は私を抱きしめてくれた。





































その言葉を最後まで言わずに、私が泣きやむまで。
















































「趣味悪いよな。美郷って」
「私もそう思う」

あれから十数年が経った。
何をとち狂ったのか。
医療協会が由紀に医者の資格を与えてしまったのが
私の運の尽き。

私と由紀は 結婚するハメになってしまった。

結局真幸には気持ちを伝えないまま。
それでもあの出来事からあまり笑うのが辛くなくなったのは
きっと由紀のお陰。


「ねえ真紀」
「んー」
「もう大丈夫?」

「・・・まあね。私も医者になるんだ。茜みたいな子の相談に乗れるような、保健医に」

背もたれに肘を乗せる形で椅子に座りながら真紀が微笑む。
由紀とよく似ていると思う。
それを言ったらきっと真紀は怒るけれど。

「頑張ってね」
「うん」








きっかけは何だったんだろう。
でも、いつの間にか。

それはきっとあの夏の日から
それはきっとあの入学式から

ずっと惹かれ合っていたんだ。





































「真紀は?」
「帰ったよ」

夜。
こういう時間に二人だけの時を過ごせるのは夫婦の特権だと思う。

美郷の入れたお茶を飲みながら他愛のない会話をする。


「美郷ってさ・・・」
「ん?」
「俺のこと好き?」
「嫌い」

即答。
・・・なんだか寂しいかも。


「じゃあなんで結婚してくれたの」
「・・・好きだから」
「今嫌いって言った・・・」
「診察室で患者を口説いてる奴は嫌いって言ったのよ」

そっぽを向きながら言う美郷。
可愛い・・・とか言ったら絶対殴られる。

「ねー美郷、ちょっと」
「何」

肩をつんつん叩いてみるけれど、振り返ってはくれない。

「後頭部にハゲが」
「え!?嘘・・・」


今度は振り返ってくれる。
その隙を見計らって、軽く口付けた。

「嘘だよ」
「・・・・・・ッ!!!」

みるみる美郷の顔が赤くなる。
ホント可愛いな~なんて思いながら
微笑む。



この後仕返しにされたキスと、その微笑みに
理性がプツンと切れてしまったこと
それから美郷に殴られたことを
付け加えておく。














































ずっと欲しかった言葉。
大好きだった人が居なくなって
自分だけ置いて行かれたような気がした。

救ってくれたのはあなた。
傍にいてくれたのはあなた。


これからもずっと一緒に居たいと
そんなことを思いながら。






















「ね、由紀。子供ができたんだけど」
「・・・えぇ!?」








************The end**************


どうもお待たせいたしました。番外編2、由紀と美郷の馴れ初め話終わりました・・・。番外編に三編も使うなんて・・・私ってやっぱ長編向きらしいです。あはは・・・最後の方由紀がちょっとヤらしいですね。で、事の原因の真幸と朝陽が1回しか出てこないのはどうかと思うのですが、もういいですこの際。不完全燃焼!!(開き直ってら)次はどっぷり暗く、茜視点いきます!!まだまだ続くよ番外編シリーズ・・・。
それではv前回読んで下さった皆様に感謝v次回をお楽しみに☆撤退~。


[602]ちょ、ちょっと奥さん。-------- シマサン。 - 2002年07月26日 (金) 11時48分 -

美郷と由紀ラヴラヴ~vv
最後がちょっとドキドキ~vvR指定?R指定??(こら。違うでしょ)
でもなんだかイイ感じ~vvこんなラヴラヴっぷりもいいですよねv


[603]ヒャッホー-------- 白雪 - 2002年07月26日 (金) 14時21分 - MAIL HOME

キャvしーちゃんったら大胆vv(アホがいる)
やるな、しーちゃん(キラーン/だ、誰?)
もうね、一番最後の由紀のセリフに萌えv夫婦万歳。
次回は茜かあ!うわあ、暗そう!(失敬)でも楽しみですー。



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