大きな手、小さな手。
それぞれの夢 握りしめて、
目の前に 広がる大地、歩いて行こう。
唇から歌が こぼれて、笑顔から愛が生まれる。
生きて行く 人生は、嵐の日ばかりじゃない。
佇んで、空見上げ、流れる雲を 見つめたい。
優しい雨が、全て包んで 潤す限り。
大きな手、小さな手。その手はいつも 暖かい。
太陽が、蒼い地球に 微笑む限り・・・・。
「・・・それどこの国の歌？」
聞いていたハーマイオニーが、怪訝な顔でロンを見た。
「ニホンっていう国の合唱曲なんだ。僕この曲好きだな」
「ふうん・・・ハモったらもっと綺麗な曲になるの？」
「多分ね」
「おーい、ロン、ハーマイオニー。早くしないとまた遅刻だよ」
ハリーが後ろを見ながら、少し大きな声で言う。
隣で歩いていたユキーナも、後ろを見る。
「ロン、さっきの歌だけど・・・ほんとうにあの音程であってるの？」
「えー、なんだよソレ！まるで僕が・・・」
「音痴でしょう」
すかさずハーマイオニーの鋭いツッコミ。
ハリーが我慢しきれずにクスクスと笑う。
「でも・・・、みんなで歌ったら楽しそうね」
ユキーナがニコッと笑いながら手を横に広げる。
「そうそう、ハリーがテナーで」
ハーマイオニーがクスクス笑いながらハリーを見る。
「ロンがバスで、私がアルト。ユキーナはソプラノね」
「バス？・・・魚の？」
魔法界生まれのロンが、すっとぼけた質問をする。
「一番低い音。それだけ」
ハーマイオニーがさらりと答える。ロンはまだウンウン唸っていた。
「ねえねえロン、この前のあの歌！歌詞全部覚えてる？」
その夜、ユキーナが突然ロンに尋ねた。
「え？ああ、うん。うろ覚えだけど。・・・なんで？」
「私も歌ってみたいなーって。ホラ、同じ音程でもロンと合わせればハモって聞こえるし・・・」
「喧嘩売ってるの？」
「あははっ、そうじゃなくって。私歌うの好きだから」
「ふ～ん・・・・じゃあいくよ？」
ロンが、エヘンと咳払いをしてから歌い出した。
幸いにも、談話室にはハリー、ロン、ハーマイオニー、ユキーナ以外誰もいなかった。
手のひらを 光る空に かざしてごらん
僕も君も生きている 証が見える
喧嘩して 目も合わさずに 通り過ぎた夕暮れ
僕は１人悲しくて 流れる涙 手で拭った
大きな手 小さな手 その手はいつも 暖かい
太陽が 蒼い地球に 微笑む限り
途中でユキーナのソプラノが加わって、２部合唱になった。
なんとも微妙なハモり。
それでも、気にしなかった。
曲が綺麗だったから。
手のひらを 光る空に かざしてごらん
僕の輝く未来が 遠くに 見える
一緒に 過ごしたときに 旅立つ季節が来た
切ない思いがあふれて 指の隙間を こぼれていく
大きな手 小さな手 それぞれの夢 握りしめて
目の前に 広がる大地 歩いていこう
更にハリーのテナー、ハーマイオニーのアルトが加わった。
みんな同じ音だったけど、それなりに楽しめた。
唇から歌がこぼれて 笑顔から愛が生まれる
生きていく 人生は 嵐の日ばかりじゃない
佇んで 空見上げ 流れる雲を 見つめたい
優しい雨が 全て包んで 潤す限り
大きな手 小さな手 その手はいつも 暖かい
太陽が 蒼い地球に 微笑む限り・・・・・
フッと歌声がとぎれると、みんな笑いに笑った。
別におかしいことはないのだけれど、何故か笑えた。
みんなと歌ったこの歌は、思い出の歌になった。
「ああ、楽しかった！ロン、あなたやっぱり音痴よ」
ユキーナがフフッと笑いながらロンに言った。
「でもさ・・・何だろ、こう、みんなで何か一つのものを創りあげるのって楽しいよね」
ハリーが微笑みながら呟いた。
「そういえばロン、このニホンの歌の題名は？」
ハーマイオニーがもっともな事を言った。
「え？えーっと・・・・・」
「忘れちゃった」
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はい、意味不明ー★
いやあ、今までで一番どうでもいい事ですねコレ。
初めて１つの歌を全部打った・・・。
この歌、合唱曲の中で一番好きだな～。２番はアレ。（どれ）
この歌の題名が解ったアナタ。
大好きですｖ（コラ）
