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[584]虹の向こうに~15~ 一一 一人じゃないことが何より嬉しい。 連載シリアスハリポタ親世代。-------- 紫珠葉 - 2002年07月08日 (月) 04時51分 - MAIL

暗闇の中
水を纏う誰か
口元に笑みを浮かべて俺の耳元で囁く

“彼女は人殺し”

一番始めに浮かんだ顔はシーナで
どうしてかは分からないけれど





目の前には青い天蓋。荒い息を落ち着けながらシリウスは起きあがった。最近よく見る夢。最初に見たのは確かジェームズと久しぶりに会った夜だった。ベッドから降りて窓を開ける。涼しい風が髪と髪の間をすり抜けていく感覚が心地いい。

「・・どうしてあんな夢・・・・・・」

まだ暗い空に向かって呟く。晴れている空にはもうすぐ満ちる月と星が点々と散りばめられていた。しばらくそのまま窓の外を眺めていたが、また眠気が襲ってくる。窓を閉め、もう一度眠りについた。
























































「えっと・・・この辺りよね・・・」

満月の夜。シーナは送られてきた地図を元に、リーマスの変身する場所を探していた。

「あ、あの家かな?」

木々の向こうに古い家を発見して走り寄る。中から狼の吠える声が聞こえて、シーナは笑みを漏らした。会えた。あまり嬉しがる状況でないことは分かっていても嬉しかった。家に一番近い木を探して根本に座る。夏休みもこうやって眠れるとは思っても見なかったのだ。一人じゃないことが何より嬉しい。目を瞑って浅い眠りにつきながらそんなことを考えていた。










一一・・・あれ?






どのくらい時間が経ったのか、不意にシーナは目を開けた。

「リラの気配がしない・・・」

今までずっとあった気配がない。今日は満月。力が高ぶるせいで気配は探らなくても手に取るように分かるのだ。リーマスはこの家にいる。この気配はリーマスに間違いない。リーマスじゃないなら・・・?一人の顔が浮かんでシーナは顔を上げた。

「シリウス・・・!!」

まだ夜が更けるまで時間がある。立ち上がって、家の方を振り返った。目を閉じ、数秒して姿がなくなる。一分ほど経ってもう一度戻ってくると、今度は来た方向を向いて、姿を消した。














































「リラ!!」
「あら・・・以外と早かった」
「シリウスに何かしたの!?」
「さぁ・・・?」

リラの纏う水が影になって、シリウスの顔が見えない。そのままシーナの前へ近付いて、笑った。

「驚いたわ。そんなにこの子達が大事なのね」
「友達だから」
「自分の命よりも大切っていうのは分からないわね」
「・・・あなたには一生分からないでしょうよ」

シーナの周りを水が纏う。それでも大して動じはしない。ただ、目の前の少女をまっすぐ見つめた。


「あなた達はそうやって・・・闇の中に散ってゆく・・・」
「一一一一・・・・何が言いたいの?」
「別に?シリウスを放して貰いましょうか」

「構わないけれど、夢に捕らえられてるのよ。あなたでも助けるのは無理」




一一夢に・・・・・・




「シリウス・・・」

至近距離のリラでも聞き取り難いような小さな声で呟く。シリウスを助ける方法を考える前に、リラを片付けないといけない。





「どいてくれないかしら」
「そんなにあの子が大事なの?」
「さっきも言ったでしょう?友達だから。」
「“友達”は彼一人ではないでしょう・・?これが何だか分かる?」
「・・・?」


リラが自分の腕を纏っていた水を集めた。

「・・・水鏡・・・」
「当たりよ」


次第に波打っていた水が静かになり、鏡になる。
シーナは少し戸惑いながらそれを覗いた。
































「一一一一・・・あ・・・・・・・」


























次第に























シーナの瞳から光が消えていった。




リラはそれに気付くと、冷酷な笑みを見せる。そしてさらにシーナの方へ近付いた。




















































「ッ・・・・・・!!」







































脇腹に鋭い痛みが走る。























「私の狙いは彼らじゃない。あなたよ」

「・・・ッ・・・ライ・・・ラの・・・氷柱・・・・・・?」
「そうよ。これが私のもう一つの力。」





血が溢れ出す。
口の中にも鉄の味が広がった。
膝をついて床に倒れるとリラの声が頭上から降ってきた。










「自分のことを分からなすぎなのよ・・・あなたは。我らにとって自分がどんな存在なのか・・・もう一度確かめてみるのね」






一一・・・シリウスを助けなきゃ・・・












一一でも此処で力は使えない・・・




















しゃがみ込んだお陰でシリウスの表情が見えるようになった。荒く息をしながらうなされている。
シーナは隠し持っていた杖を取り出すと、なんとか立ち上がった。暗くてリラの方の顔は見えない。










シリウスの方を見据えて
杖を勢いよく上から下へ振り下ろす。











金色の閃光がシリウスの周りを包み込んだ。




















「夢が・・・途切れた・・・・・・」
「もうすぐ目を覚ますわ」
「どうやったの?」
「アルバスに聞けば」
「そう・・・姿を見られては困るわね・・・また来るわ」






















閃光が消えると共に
リラは姿を消した。















































「・・・・・・ッ・・・これ・・で・・・シリウスは大丈夫ね・・ッ・・・」




傷口をおさえながら呟く。
重い足を引きずってシリウスの眠っているベッドへ近付く。




「・・・ごめんね・・・・・・」









意識をなんとか取り留めてシーナはもう一度姿を消した。


















































一一自我が戻ってきた・・・
一一もうすぐ夜明け?
一一・・・誰?
一一どうしてあんなに傷だらけで・・・
一一まさか・・・僕がやってしまったの・・・?






















































「シーナッ!!」
「リー・・・マス・・・・・・」
「どうして・・・」

「あなたがやったんじゃないから・・・ッ・・」
「シーナ!!」




















満月が沈んで
夜明けが近付く





鮮血を纏う少女は
















**********to be continued?**************


実は昨日書き上げました・・・。オリジの方優先して投稿したかったので、今日の分にvホントセコいやり方だ・・・。シーナ刺されました。別に死にはしません・・・ただリーマスが、ちょっとしたことをします。ちゃーんと伏線張っておきましたvお楽しみに。次回オリジ~番外編はどうするんでしょうか・・・(聞くな)
前回読んで下さった皆様に感謝v次回をお楽しみに。夜が明けてる・・・・・な紫珠葉でした☆


[585]ほっっ-------- シマサン。 - 2002年07月09日 (火) 06時48分 -

シリウス助かって一安心。でもシーナがぁぁぁ!!
とりあえず死ぬわけではないようで良かったっす。
こりゃますますおもしろくなりそうですね。



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