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[572]One more Harry Potter Story Episode1 [もう1つのハイー・ポッター物語 エピソード1](1)  新連載。ハリポタシリアス。-------- 白雪 - 2002年06月28日 (金) 20時05分 - MAIL HOME

 夢を見た。
 自分と同じ姿形の人間が
 自分に こう囁く。

“お前は 生まれてくるべきではなかった”

 どうして?
 どうしてそんな酷い事言うの?

“お前は この世界にふさわしくない”

 ねえ あなたは誰?
 どしてそんな事言うの?

“お前は 消えるべきだ”











 汗だくで目が覚める。
 もう 何回あの夢を見たのだろう
 せっかく もうすぐ11歳の誕生日なのに。
 



 近頃の自分は かなり変だった。
 コップを宙に浮かせたり
 ねずみをなせたり
 酷いときには 重力を半減したり。

 お陰様で 大人達の目が冷たくて鋭い。
 親と お姉ちゃんと 友達は別だけれど。




「雅?夏休み初日だからっていつまで寝てるの。いい加減に起きなさい」
「ん〜〜〜〜〜・・・・今行く・・・」
「今日は動物園に行くのよーっ」
「わかってるって・・・」
「あと2、3時間で出発よー」
「そんなの聞いてないよ!!」

 私は慌てて ベッドから飛び起き
 服を着て 髪の毛をとかした。



 今日は 7月の20日。
 今日が 夏休み初日。

 そして あと11日で 私の
 11歳の 誕生日。



 髪をとかし終わったら、階段を勢いよく下りる。
 もう用意してある朝食(思いっきり和食)を平らげて
 もう1度 身なりを整える。


「雅・・・気合い入れすぎだよ」
「いいの。お姉ちゃんは黙ってて」

 お姉ちゃんは14歳。私と2つ違い。
 私の家族は 4人家族。

 ちなみに今日・・・7月20日は
 お姉ちゃんの誕生日。
 だから お姉ちゃんの希望で
 動物園に出かけることになったんだ。


「なんで中2にもなって動物園?」
「夏休みの自由課題でね。図鑑」
「どうせ途中で投げ出して向日葵だか朝顔だかの観察日記になるんでしょ。小学校低学年じゃあるまいし」
「五月蠅いなあ・・・そういう雅は自由課題何にしたの?」
「私?ちょっと小説描こうと思ってて」
「え!新作?マジで!?出来たら読ませて!」
「いーよ。ただしまたさし絵描いてよね」
「万事OK。任せときな」

「2人とも準備できた?行くわよ」
「「ハーイ」」







 そう 私はちょくちょく 
 オリジナルの小説を書いている。
 いつも第1読者はお姉ちゃんで
 さし絵は必ずお姉ちゃん。
 絵を描くのが好きな(そして上手いんだこれが)
 お姉ちゃんの美術の成績は5で、何でも最高評価らしい。
 他にも○が4つあったとか、なんとか。
 実際、お姉ちゃんの油絵や水彩画は
 出せば必ず賞がもらえる。
 私も お姉ちゃんの描く絵が好き。
 私だけじゃない。
 親も 友達も ご近所の人たちも
 みんな お姉ちゃんの描く絵が大好き。
 幻想的。
 一言でいえばそうだけど 実際は
 もっともっと深い。
 口では長続きしないと言ったけど
 出来れば図鑑 完成させて欲しいな・・・







「お姉ちゃん、どの動物描くの?」
「バカ。その場で描くわけないでしょ」
「は?」
「写真を撮るの。それから描くの」
「ふーん。で、どんな動物?」
「ライオンはまずスタンダードでしょ。何がいい?」
「珍しい動物!」
「だから・・・何?」
「珍しかったら、何でもイイ」
「・・・単純だね、雅は」
「そこが取り柄だもん」
「じゃあ、黒豹とか白孔雀とか・・・」
「白孔雀?描いて!」
「いたら、ね」
「約束ね」
「ハイハイ、いたらね」




 この時はまだ 知らなかった。
 動物園でおきた出来事が
 私の人生をことごとく変えるだなんて。















「着いたぞー雫 雅」
「・・・酔った・・・」
「大丈夫?雅」
「大丈夫よ、母さん。・・・何でこんな遠くにある動物園来たの」
「ここの動物園は大きいの」
「それだけの理由で・・・?」
「うん」
「単純だね」
「雅もね・・・さーて、最初はどこ行くかな」

 お姉ちゃんが パンフを広げながら言った。

「あ、雅、白孔雀いるわ」
「えっ!マジで?描いてよね」
「撮ってからね・・・次は何にしようかな」
「雫ー、こっち、こっち」
 
 父さんと母さんが手招きする。
 指を指したところは、夜行性動物館だった。

「夜行性動物館?何でまた」
「あんたふくろう好きでしょー、雫」
「好きだけど・・・でもカメラ禁止っぽくない?」
「大丈夫よ、多分。そんな看板ないし」

 私が 中をざっと見渡しながら言う。

「ね、じゃあ白ふくろういるかな」
 
 お姉ちゃんが興奮して言う。
 ふくろうってそんなに凄いのかな・・・

「いるんじゃないの?」

 母さんが曖昧な返事をしながら中へ入っていった。
 私達も後に続く。




 当たり前のことだけど
 中は暗かった。


「あ!白ふくろう見ーつけた!」

 早速、カメラをカシャカッシャいわせるお姉ちゃん。
 白梟が目を覚ました。
 不機嫌そうに羽毛を逆立てながら、ギーッと鳴いた。

「あの、お姉ちゃん・・・不機嫌なんだけど」
「え、雅が?」
「いや、ふくろうが」
「もうちょっと・・・あと数枚」
「もー、ふくろうが可哀相だよ」
「もうちょっとだから、もうちょっと」

 そう言っている割には
 かれこれ10分はカメラのシャッターをきっていた。

 私はだんだん ふくろうが可哀相に思えてきた。
 ふくろうだけじゃない。
 他の動物も、みんな。

 狭い檻に閉じこめられて
 無理矢理ここに連れてこられて
 家族や親や仲間と引き離されて・・・


 私は 目頭がカッと熱くなった。

 その瞬間

 

 まずお姉ちゃんが、次に親が、最後に周りの見物客が悲鳴を上げた。



 

 私は目を疑った。


 なんと、ガラスや檻が消え去っていた。

 動物は自由の身になった。


 それが 夜行性動物館だけだったら 
 よかったのだけれど。




 ふくろうやミミズクや(なんと)蛇が脱出して、
 館内が大パニックになっているとき
 私は 自分のやってしまったらしい事に気づき
 館の外へ出た。


 ・・・ああ、どうかこれが夢でありますように・・・

 しかし、その願いはあっけなく終わった。
 ほっぺをつねってみたけど、痛かった。


 なんと、他の動物の檻も消え去っていたのだった。


 シマウマや鳥の檻はまだいい。
 問題は、大型肉食動物のほうだ。

 ライオンや豹や虎の檻が消え去ったことには、
 さすがに私も危うく気を失いそうになった。


 特に


 雄のライオンが
 
 私に歩いてきたときは。







『ありがとうよ、お嬢さん』



 確かに、そう聞こえた。

 私は 自分の耳を疑った。

 ライオンって 人語話せるっけ?



「よ・・・・良かったね」


 私がぎこちなく答えると
 ライオンは微笑んだ(ように見えた)。
 そして 踵を返し
 ザッザッと地面を蹴って
 勢いよく園外へ走っていった。



 この事を 誰にも見られなければ
 まだ 良かったのだけど。



「雅・・・・今 ライオンと話してなかった?」



 誰でもない

 お姉ちゃんに見られた。











 夢で会った人が言うように
 
 私は
  
 生きてくるべきではなかったのかもしれない。


+++++++++++++++++++++++++++


新連載!(どーん)
なんか某賢者の石(某っていらないんじゃ・・)に似てますねえ。
だってもう1つの・・・だし・・・ね?
名前使い回し。
長くなりそうで、そうでもなさそうで・・・
微妙です。
(エピソード1なんだから長くなるだろ。1って事は2もあるし)
超大作ですかチョット。(ないです)
しーちゃんへ。
君の小説は読んでいるよ!
ただ、コメントは・・・ちょっと・・!!
落ち着いたらコメント書くよ。


[573]ややっ!-------- 紫珠葉 - 2002年06月28日 (金) 22時02分 - MAIL

きゃー新連載v(嬉)
雅と出てきたからなんの話だろう(いや題名にハリポタって・・・)と思ってたら!
これから楽しみですね〜vv

はうあっ!読んで下さってるのですか・・・有り難う御座いますv実は密かに心配してたりしてました(・・・)あーよかったv(ずれてきてる)


[580]重要告知-------- 白雪 - 2002年07月07日 (日) 10時24分 - MAIL HOME

しーちゃん、感想有難う・・・
でもですね。止めにしますこの連載。
著作権にひっかかったら厄介なので。
オリジの連載しようかな、とか
やっぱ止めようかな、とか
番外編を延々と書き続けようかな、とか
色々と考えております。
この頃忙しいのでなおさら。
というわけで、One more Harry Potter Storyは中止という事で・・・



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